全てを拒絶し、自らも大切なものを手放し、孤独を望んだ白い鬼に手を差し伸べたのは太陽のような彼等だった。
少しずつ縮まる距離と、初めて芽生えた感情に翻弄する第二弾。
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昔々、あるところに
人を喰らう鬼がおりました。
その残虐性と強靭さから
人々は恐怖と畏怖の念を抱くようになり
近付く者は誰もいませんでした。
その風貌は、正に異様で
透明に近い銀髪から覗く悪魔のような真紅の瞳に
人々は、いつしか鬼を
こう呼ぶようになりました。
―――“白夜叉”と。
「教えてよ…っ」