しんじたいんだ

作者紅桜子

ある日私は、生まれたそうな。

ある日私は、歩いたそうな。

じゃあ、私が私になるのはいつ?

そんなことは、忘れてしまった。

私の名前は「柊 葵」(ひいらぎ あおい)。2036年、1月1日、23時58分4秒、赤桐病院で生まれた。現在12歳の、ちょー完ぺき人間だ。なぜ、「ちょー完ぺき人間」と、いっているのかというと、頭良しの、運動良しの、美人で、ルックス良しの、性格良しだ。しかも、小さいけれど、父は1つの会社の社長だ。誰がどう見ても、ちょー完ぺき人間。だが、そんな私でも、やはり人間なので、嫌いなもの、好きなものがある。嫌いなものは、鳥と男子ときゅうり。好きなものは、猫と自分と梨だ。けど、好きだけど嫌いなものがある。それは、「人間」だ。人間はすぐ嘘つくし、嫌いなもの好きなものめっちゃあるし、好きな人ができたらすぐ争う。自分が幸せになる度に、世界が不幸になっていることを、みんなは知らない。そして私も…。