平安時代の貴公子、満宮と新。罪を背負った二人はそれぞれ千年、孤独の中を彷徨った。そして現代で運命の歯車は再び回り始める。
千年前―
それは貴族たちが栄華を極めた平安時代。
女流文学の流行と、藤原氏の栄華。
そんな時代の中で、悲しい恋をした貴公子たちは、その罪から千年の時を彷徨っていた。
そしてある日出会った、現代の少女。
二人の貴公子の恋は再び…
歯車を狂わせていくのだった。
「あの人を愛していた。」
「でも、その彼女は…」
「僕らの目の前で、」
「死んだ。」