剥製に恋した男~ピグマリオンの夢~

作者二年坂キユウ

ピグマリオンは偶像に恋をした。自らの愛に応えてくれることはない。それが真の愛だとしたら、俺たちの愛は本物だろうか?たとえそれが、魂のない剥製だったとしても……

ピグマリオンは偶像に恋をした。


声も発さない

体温も感じない

自らの愛に応えてくれることもない


けれど彼は愛し続けた。


それが真の愛だとしたら、俺たちの愛は本物だろうか?


たとえそれが、魂のない剥製だったとしても……