いつものように彼の家へ向かっていた

何故だかそわそわして不安になってきた

アクセルを踏み込んでいつもより早めに走った

うまく加速してきたときその出来事はいきなり起こった

「ゴォォォォォ!!!ドカーンッ!!!」

おもいっきりGを受けた体はハンドルに胸を打ち右のガラスに頭をぶつけていた

何が起こったのかすぐにわかった

正面衝突

相手の車は不幸にも大型トラックだ

うすれゆく意識の中でひとつだけ明確に考えていること

「彼はどうやってこの事故を知るのだろう」

そうする間に

「ピーポーピーポー」

救急車だ

「私を助けにきたんだ」

安心すると目を閉じてしまった