栄一は言った

「俺はかっこいいんだ」

里奈子は思った

「なんてナルシストなの!」

日頃クールに振る舞う栄一がそんなことを言うのは珍しい。

そしてこう続けた

「仕事もできて生活も上手くいってる俺はやっぱり天才だな」

里奈子は背筋にすーっと引くものを感じた

「どうしたの?今日何か変よ?」

一応返事を軽く返したが何か突っかかるものがあった

きっと仕事で嫌なことでもあったんだろうと軽く考えていた


その頃からか、二人は変わった