5年前、私はとあるお宅で家庭教師のアルバイトをしていた。
小学6年生の男の子。とても容姿が整った可愛い顔をしていた。
精通をまだ迎えていない無垢な少年の瞳に、つい出来心で手を出してしまったのが全ての始まりだった。
恋人なんかではない。
会ったら少年を愛撫するだけの曖昧な関係に、終止符が打たれたのは彼のお兄さんに悪事が露呈されたからだ。
「警察に通報されたくなかったら、二度と僕の弟に近付くんじゃないよ」
面倒ごとが嫌いな私は当然首を高速で縦に振り、金輪際この家の敷地を跨がないことを決意した。
なのに•••
「人の心を散々弄んだ挙句、はいさようならって、そんなので納得できると思う?」
「•••許さないよ、なかったことになんか、絶対にさせないから」
あの、私がわるーございましたから、もう関わらないで!?
精悍な顔立ちに成長した君に興味ないんだってば!!