父と母を亡くした第一王女のテレーズは、聡明で穏やかな性格から、末妹の面倒や兄嫁の世話を押し付けられる日々。彼女には美貌の婚約者がおり、彼との逢瀬が唯一の心の癒しであった。
ところがその婚約者に不実を働かれて婚約破棄。彼女は隣国の国王へ嫁ぐことに。
しかし、隣国の国王から非道の仕打ちを受け……。
しだいに彼女は王国内の政治闘争に巻き込まれていく反面、前の婚約者から溺愛され、彼との関係も断ち切れず……。
・おや……婚約破棄ものの様子が……おかしいぞ!!というお話です、申し訳ありません。゚(゚∩︎´`∩゚︎)゚。
(別名義で公開していたお話の一部を大幅に加筆修正したものです)
※カクヨム様で全話公開していますが、ネタバレ回避のため、URLは貼りません。
※え?っていうところで切れています。
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テレーズ
フルール王国第一王女→カトライア王国王妃→モーテルピュイ女大公。基本お人好しで面倒見が良いが、闇落ち一歩寸前。
レオン・ド・ヴィニュロー
ヴィニュロー公爵。次期国王とも目されるため唯我独尊に育った華麗なる社交界の華。主君であるテレーズに一途な忠誠を尽くすが、忠誠にバリバリ下心《恋情》が混入している。テレーズに対してはランスロットみたいなことばっかりする。
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エリザベート
テレーズの十歳年下の末妹、第四王女。無邪気で善良、舌足らずな喋り方をする。「頭が弱い」と蔑む者もいるが、テレーズの救い。
ロベール
テレーズの二歳年上の兄。国王。気が弱く、体も弱い。ファン《フレデリック》がペンラ振ってくる。
ベアトリクス
ロベールの王妃。夫よりはるかに年上。王宮内の覇権を握るため、オーギュストと手を組む。
オーギュスト・ド・スリゼー
スリゼー公爵。聡明怜悧な人柄で、ベアトリクスの輿入れを実現する。また、テレーズをカトライアに輿入れさせようとする。
シャルロット
テレーズの次妹。第二王女。さまざまな男性と浮き名を流す絢爛な美貌の持ち主で、社交界の華。
フレデリック・ド・ヴィニュロー
国王や王族に様子がおかしな国一番の貴族。レオンの父だったりマルグリットの夫だったりする。国王に様子がおかしい(大事なことなので二度いいました)。マルグリット様は主人です。
アニェス・ド・スリゼー
オーギュストの母、スリゼー女公爵。非常に聡明。マルグリットを危険視し、彼女と対立している。
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マルグリット
先王の第一王女。レオンの母でテレーズの伯母。息子を恋愛相手のように溺愛する。最愛の息子が国王になるのが人生の目標。息子同様唯我独尊の性格。夫は下僕です。
ディートリッヒ
カトライア国王。テレーズより五歳年上の夫。彼が動くと血が流れると言われる。冷たく長身で物静かな性格。亭主元気で留守がいいのであんまり物語には出てこない。
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