「おらああ!かかって来んかいっ!!どうしたどうしたあ!これっぽっちで終了か?根性を少しでもみせてみろおお!!」
どおりゃああ!!
掛け声とともに振り回される黒光りする巨大な槍。
黒鉄の木から作られた重く、とても頑丈な槍の柄。
ひと振りで何人もが吹き飛ばされていく。
ブン!! 「「「「うわあーーーー」」」」
ブン!! 「「「「「うわわあーーーー」」」」」
ブンッ!! 「「「「「「「うっわーーーーーー」」」」」」」
・
・
・
「姉御、お疲れ様でした、お預かりします」
「姉御はやめろっていっているでしょう?」
この国では10才になったら、全国の貴族世継ぎとその予備、長男と次男、男が無けりゃ長女や次女、達が、強制的に通わされた。まぁ、現状は人質だ。もともとの意義は学校という本来のもので「まともな貴族を育て、造る」であった。
クズ王子の祖父が国を乗っ取ってから真逆になった。クズを集め、より一層クズを濃縮させる場所に。
学院に入ってから王子には取り巻きが多くでき、その中の女子たちの多くは王子のお気に入りになった。
当然婚約者の立場を奪い取ろうと目論む。あること無いこと吹き込み、王子は「自分に都合の良いことを信じる」タイプな低能なので、当然取り巻き達の言葉を信じ、ある日とうとう
王宮の夜会で、貴族連中が集まっているところで、
ドヤ顔で
婚約破棄を蝶子に言い渡した。
ファンタジー
- #学園
- #悪役令嬢
- #無双
- #ざまぁ
- #コメディ
- #中世
- #ファンタジー
- #バカ滅亡
- #女王
- #スッキリ
- #短編