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物語全体のあらすじ
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午後8時。OLで25歳の日乃花《ヒノカ》は、付き合って三か月程となる彼氏がいるアパートへ約束の時間よりも早く向かっていた。部屋に行くと、見知らぬ女性と彼氏が外に聞こえるほどの声を出しながら、ベッドで絡みあっていた。浮気した理由を、冷静に訊ねる日乃花。彼氏はお前とのセックスしているとプライドが傷つく、お前は不感症だと逆切れする。彼氏と別れた日乃花は、一人夜道を歩きながら、悲しむでもなく怒るでもなく、またダメだったかとため息をついた。日乃花の彼氏は今まで5人いたが、どの彼氏ともセックスが原因で別れる羽目になった。日乃花は、大学生のときのバイト仲間の男との行為が我を忘れるほどのもので、その快感を知ってしまってから、他の男との行為を感じられなくなってしまった。その男との行為でプライドを傷つけられた日乃花は、この男よりももっといい男と幸せになることを決めた。性欲が強い日乃花は、なかなか発散できない性欲に困っていた。
友人に誘われ合コンに参加する日乃花。そこで、例の男萌木と再会する。
萌木は、地味でダサい男だったが、ピンク頭の派手なイケメンになっていた。夢の小説家になれたこと、そして実現できたのは日乃花と過ごした一夜のお陰だと礼をいう萌木に対して、モヤモヤとした感情が込み上げる日乃花。酔った萌木と一夜を共にすると、やはり他の男とは体験できない快感があった。しばらくは、萌木で性欲を発散しようと考えた日乃花はセフレになることを提案する。そして、小説の協力をする代わりにセフレになることを条件に出され、それを飲むことに。
再会しセフレとなったものの、なかなか手を出さない萌木に苛立つ日乃花。そして、そこに萌木の幼馴染みで美容師のチャラいイケメン結城が加わることで、三人の関係は変化していく。
体を満たしてくれる萌木。心を満たしてくれる結城。心と体のどちらを選ぶのか。どこかズレている三人のセフレから始まる三角関係がどうなるのか