海外マフィアにも精通する暴力団組織、霧島組。古くから存在する霧島組に16歳の私、美琴(ミコト)は売られた。もちろん売ったのは両親。借金の肩代わりに若頭の妻になった。それから二年。
関われば関わる程、悪に染まる彼らの中には唯一の『純白』が存在している。それは組長の婚約者である『蝶華(ちよか)』と言う名の少女だった。表情のない彼女は部屋に囚われ、ただ一人に愛される胡蝶の存在。
親にも愛されず、神にも見放された私は愛を望んだ。誰でもいい。ただ一人でいいと。
でも少女は真逆の存在だった。同じ境遇のくせに、彼女は親にも神にも、組の人にも愛される。
「こんなところにいたらダメ、だよ」
初めて会話した少女の声は儚くも透き通る美しいもの。そして同時に、私が彼女を憎んだ瞬間だった。
まだ知らない『胡蝶の真実』
まだ知らない『裏社会の存在』
「この世界に踏み込んだら、二度と光ある世界には戻れない」
それでもいい。それでもいいから、誰か私を……愛して。
恋愛
- #溺愛
- #切ない
- #俺様
- #束縛
- #大人
- #激甘
- #監禁
- #若頭
- #冷酷
- #狂愛
- #独占欲
- #年の差
- #禁断
- #憎悪を愛する少女