高校三年生の松葉律生(まつばりつき)は、大学受験のための勉強に励んでいた。
学校からの帰り道、自分と同い年くらいの女の子が、駅前で路上ライブをしているところに偶然通りかかった律生。
普段は素通りする律生だが、初めて聴く彼女の歌声に、無意識に足を止めてしまった。
ほんのワンフレーズしか聴けなかったけれど、その歌声に心奪われた律生は、その歌い手さんを意識するようになる。
何度か路上ライブを聴いて、律生は勇気を振り絞ってその子に声をかけることにした。
曲の感想を聞いた彼女は、ひとこと「ありがとう」とだけ言い残す。
ところが、その日を境に、路上で彼女を見ることはなくなってしまった。
彼女のことが忘れられないまま、律生はセンター試験を終えた。
しかし、それから一週間後、律生は電車の中で偶然彼女を見つけた。
彼女に声をかけようと、電車を降りて追いかけた先は、大きな病院だった。
そこで彼女と再会を果たしたが、律生がもう一度歌が聴きたいと伝えると、彼女の口からおもいがけない言葉が返ってくる。
律生の受験と恋は成就するのか。
ほんの些細な出会いから始まる、ひと冬の淡い恋物語。
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