西洋風ファンタジー。タイムリープ要素あり。夫→主人公←幼馴染の三角関係。
嫁ぎ先の敵国に祖国を亡ぼされた王女ミラは、夫に離縁された直後、なぜか彼と結婚した三年前に戻る。どうせ過去に戻ったなら、と、いずれ起きる戦争の回避を決意したミラは、情報収集のため、一周目の人生では仲の悪かった夫との関係修復を思い立つ。でも、あんなにも冷たかった夫と……?
と、思いきや、二周目ではなぜかめちゃくちゃデレてくる! どうして!?
登場人物
ミラ=カスパリア
カスパリア王国の王女。長らく敵対関係にあった隣国エデルガルドとの関係改善のため、第三王子クラウスのもとに嫁ぐ。
ところが両国との間で新たな戦争が起き、祖国カスパリアは夫の国に滅ぼされてしまう。心を病み、クラウスに離縁を言い渡されたミラだが、直後、どういうわけか結婚直後の三年前に魂が飛ばされてしまう。
なぜ過去に戻ったのか。なぜ祖国は滅びたのか。二周目の人生で真実を探るうち、ミラは、思いがけない黒幕の存在を知る。
王族らしい責任感と激しい気性の持ち主。一方で、不可解な状況でも冷静に立ち回る胆力も持つ。
クラウス=エデルガルド
エデルガルド王家の第三王子。傍目には冷酷で一切の愛情を感じさせず、ミラも、一周目の人生では最後まで彼を愛することができなかった。が、本当は妻に対し強い愛情と執着心を持つ。二周目の人生でようやく夫の新たな一面を知ったミラは、戸惑いながらもゆっくりと心を通わせてゆく。
戦争による領土獲得ではなく、地道な農業の研究によって国を豊かにしたいと願う名君の器。
ルカ=パレルモ
ミラの幼馴染で、カスパリア王国の下級軍人。宮殿内の軍人宿舎で育ち、その縁でミラともよく遊んだ。ミラが困ったときは必ず手を差し伸べ、陰日向に支えてくれたことから、エデルガルドに嫁いだ後もミラは苦境に立つたび彼を心の拠り所にしてしまう。一周目に起きた戦争で行方不明になり、それが、ミラを戦争阻止へと駆り立てる原動力の一つになる。
二周目の人生では、駐在武官としてエデルガルドに赴任してくる。持ち前の聡明さで、異国で一人奮闘するミラを支えるが……
傍目にはクラウスとは真逆の、とにかく陽気で何事にも器用な男。だが、その胸の底には、身分差ゆえに届けられないミラへの怨念じみた愛を秘めている。
ロルフ=エデルガルド
エデルガルド王室第二王子。戦争だいしゅき。農業オタクの弟を軽蔑している。
王太子の座を狙っており、ミラの一周目の世界では手柄目当てにカスパリアとの国境紛争に参加するも、戦地で何者かに謀殺される。それが、後にカスパリア滅亡を招く大戦争の引き金となる。
ギルベルト=エデルガルド
エデルガルド王室の第一王子にして王太子。政治家としての狡猾さと、軍人としての獰猛さを併せ持つまさに王の器。弟ロルフにライバル視されているが、彼の方は歯牙にもかけていない。ミラの一周目の世界では、対カスパリア戦争の総司令官を務める。しかし二周目の世界では、逆に和平のキーパーソンとなる。
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