主人公の川上莉奈は小学三年生。母の知代と父の一成、妹の春に飼い犬のレオンと田舎町で暮らしていた。
莉奈の地区では、毎年お盆明けに子供の成長をお地蔵さんに報告、祈願する「お盆祭り」が行われており、そこで開催される肝試しの脅かし役となった。人を驚かせるのが大好きな莉奈は、肝試しをするにあたり、母の「鈴の音」の忠告を聞き、不安を抱きながらも楽しみにしていた。
当日の夜。お地蔵さんへ拝み終わり、肝試しの時間になった。脅かし役として山道を登り、指定された場所に隠れて待つ。しかし、誰も来ない。 すると、足音と笑い声、鈴の音が聞こえる。脅かそうとするも失敗し、莉奈は山を下りた。 最後に行われる花火で幼なじみの一人である真紀と肝試しの話になったが……これはひと夏に起きた、とある幼女のすこし怖くて、すこし不思議な体験記。