王国最高峰とされるS級冒険者パーティ【ラディウス】
そしてそこに雑用係兼荷物持ちテイマー、として在籍するアダム。
アダムは自分の価値の低さを自覚し、少しでも役立てるようにとパーティの経費精算、宿の手配、武器防具のメンテナンス、索敵、戦闘、斥候etc……を一手に引き受けていた。
しかしながらラディウスメンバーからの待遇は冷酷で冷淡、都合の悪いことや不平不満の矛先は全てアダムへと向き、罵声や暴言は日常茶飯事であった。
慈悲深い大聖女であるモニカからも「パーティを抜けるべき」と突き放されてしまう。
ある日S級ダンジョンへ挑戦したラディウスだったが、強大なボスの前に力なく敗走を喫する。
そして——ボスの足止めとしてアダムが生贄に選ばれ、命を散らしそうになった時、アダムは世界の【王】として覚醒する。
その後、鬼姫、龍姫、世界の理さえも味方につけたアダムは、国に襲い掛かる大いなる脅威を防ぐために奔走する。
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これは仲間に裏切られ、捨てられ、何もかもを失ったテイマーがこの世の全てを従わせる力に目覚め、最強の王として自由に無双しながら生きていくだけの物語。