中世のある国。第七王女のヴァラは、昼間のいねむりの中で200年以上も続く王家の呪いを解くヒントを少しずつ集めている。呪いから兄弟たちの命を救うため、いねむりの内容を書き留めるのが彼女の日課だ。
16歳の誕生日に、ヴァラは異母兄たちの幼馴染で海外留学帰りの二つ年上のヒューに出会う。彼は侯爵家の令息で文武両道、容姿端麗ながら一方では「呪いの若君」と呼ばれていた。彼はヴァラの兄の王太子命により、呪いを解くヴァラの手伝いをさせられることに。
ヴァラが呪いを解くための条件は二つ。一つは、夢の中で見聞きする情報をすべてつなぎ合わせて解呪の方法を得ること、もう一つは、一人前の魔女となること。一人前になるためには、とある条件をクリアしなければならない。
ヴァラとヒューは呪いを解くために行動を共にして、しだいに惹かれあってくる。
でも、ヒューにはもう一つ重大な問題があって……
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