交通事故の後遺症で足に障害を持ち、精神的ストレスから声を失った少女――遠海真姫。
笑わない、喋らない、人を寄せ付けない彼女は、いつしか影で“冷淡少女”と呼ばれる様になる。
そんな彼女の元に編入してきたのは、黒い髪に白い肌を持った、まるで白雪姫の様に美しい容姿の青年・白川 雪斗。
「勉強は嫌い、運動も嫌い、学校がそもそも好きじゃない。人付き合いも友達作りも怠い。恋愛は、まぁ興味無くは無いけど、付き合うとか面倒なんでする気はないです。よろしくしたくないけど、一応よろしく」
――なんだこいつ。
強烈な自己紹介に圧倒される真姫だったが、彼は何かと真姫に構うようになり……。
胸の内に芽吹く感情。関わる度、幹を伸ばし、葉を付ける。
1人でいい。1人がいい。そう思っていた筈なのに。
彼等は何を背負い、何を思い、何に惹かれたのか。
不器用な優しさが描く、小さな恋の話。
※過去作を改稿したものです。
※他シリーズをメインで執筆しておりますので、更新はやや遅くなります。
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