毎日投稿中です🌸
********
「無能。」「恥さらし。」「不純物。」
水を操る異能を持つ姉の葵とは違い、異能が何もなく、不気味な白髪に藍の瞳の天月奏は、何度も何度も家族にそう言われ、虐げられつつ生きて来た。
唯一の味方は、式神の暁だけの日々を送るなか、ある日、神無月家の次期当主の婚約者決めのための会が行われる。
その会に参加しなければならないのは、神無月家の分家の当主の年頃の娘全て。
葵より無能でも、神無月家の分家、天月家出身の奏は、あくまでも葵の引き立て役として、質素な着物を身に着け、その会に参加することになる。
隅でぼんやりと会を見ていた奏は、ふと、壇上に上がった神無月家次期当主と目が合い――。
会も終わり、それからまた、虐げられつつも日々を過ごす奏。…そんなある日、神無月家次期当主が天月家に現れる。
「天月家の娘との、婚約を認めてもらいたい」
家族は葵を中心に喜びに沸きあがったが、「婚約するのは、末の娘の方だ。」と命は告げ……。
——―これは、遥か昔から今に続く、永遠に紡いだ恋物語。
*******
15K PV突破です✨ ありがとうございます🌼