恋愛や部活、友達に先輩、キャンパスライフやアルバイト。ふと顔を上げればみんなが、あなたが、そこにいてくれた。
学生をメインキャラクターとした青春(アオハル)小説を特集!
今回は刊行が決定している「カクヨム×魔法のiらんどコンテスト」受賞作品と、こちらも書籍化する魔法のiらんど発・珠玉の切ないアオハル作品をあわせてご紹介します。書籍化特設サイトはコチラ!
オススメ作品
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2020年6月25日発売
「俺がお前の後悔も悲しみも半分背負って走ってやるよ」
注目ポイント
部活、クラスメイト、友達、先輩後輩、幼馴染、家族、気になる人。学生時代はすべてが絶妙なバランスの上で保たれていて、どれかひとつでも欠けたりぐらついたりすると途端に全部が上手くいかなくなってしまいがち。そのうちのひとつをなくし、連鎖するようにどれもこれも少しずつ歪になっていく主人公・都の様子には胸が苦しくなりました。都や私たちが辛い時、颯爽と現れて前を走ってくれる有川は本当に魅力的で、彼の裏表のない言葉が幾度も背中を押してくれます。そんな彼に励まされた都が最後に贈る言葉も、きっと誰かの力となるはず、そう心から思えました。
書籍情報『#君と明日を駆ける』
あることがきっかけで走るのをやめる決意をした都。
けれど同じ陸上部のエース有川は、そんな都の行動が許せず、納得がいかない。
都の迷惑をかえりみず、"走る楽しさ"を思い出させようとしてくる。
そんな資格、私にはないのに――。
「また一緒に走ろう。お前が戻ってくるの、待ってるから」
自分の殻に閉じこもる都に、有川はそう告げ……!?
後悔を抱えた少女の青春ラブストーリー!! -
2020年8月下旬発売予定
「消えたいと思うなら、消えたくない理由を作ればいい」
注目ポイント
『自分のことをわかってほしいくせに、相手のことをわかろうとしてこなかった私にきっと一番足りないものだ』作中のこれらの言葉は、学生時代まさに同じようなことを友達に投げかけられた私にとってドキリとくるものでした。自分の存在価値に悩む時期は必ずあって、自分なんてと貶めてしまうことも往々にしてあること。でも主人公のショーコがそうであったように、自分の存在価値を決めつけていたのは己自身であったと気付けたら、気付かされたら、少なくとも一人で抱え込むことはしなくて済むはず。自身の胸の内をゆっくり暴かれていく高揚感とラストにかけての疾走感が清々しい作品です。
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2020年8月下旬発売予定
「好きになってくれて、ありがとう」
注目ポイント
「ごめん」と謝りながら「すきだよ」と伝える女の子に、目を細めて安心したように鼻の頭を擦りつける男の子。向かい合って気持ちを伝えたあと、綺麗に笑う男の子のきらきら光る金髪に夢を見てるのかと錯覚する――……。あまりに眩しくて、穏やかで、満たされていて、幸せに色を付けるのであれば彼の金髪のきらきらなのではないかと、読み終わった後感嘆の息を漏らしました。二人を始め登場人物たちは皆、自分ではどうしようもできない何かを抱えて生きています。それでも誰かを傷付けたり僻んだりすることなく、真っ直ぐ上に伸びようとしている様は本当に綺麗で「光になりたい」と願う気持ちが痛いほど分かります。幸せで涙が出ることもあるんだと、この作品に出会って気付かされました。
小説テーマ「アオハル」
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未来の貴方へ
「春野くんがいない世界でも私頑張るから」
"死後の世界にお届けします"ーーーもう二度と会えない人に手紙を届けることの出来るポスト。ただしひとつ、このポストを使うためにはとある条件がありました。
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空想好きな先輩×ひねくれ後輩
「決まってんだろ。嫌いだから、お前のことが」
「声、出さないで。先輩」指先が首筋を辿り、胸のボタンでピタリと止まる。彼は、意地悪く笑った。「どうする?」この仕草に、愛は無い。
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高校生×日常
「俺とも仲良くして欲しい」
人付き合いが不得意な神楽さんと人当たりのいい御堂研くんのスクールストーリー。子供らしい思考と行動。周りを巻き込んだ、いじらしい大人向けの純愛物語。
次回の予告
大募集!「ヤンデレ・歪んだ愛」
優等生で品行方正な彼は、会えない間に人が変わったようになっていて……。
何度転生しても幼なじみポジションを譲らない弟から逃げたい。
などなど、現代でもファンタジーでも、歪な形の愛で満たされた小説を募集します。
テーマに沿っていれば、過去書いた作品でも新作でもOK!
2020年7月下旬PickUp予定!