テーマ別小説企画Novelite テーマ「とある雨の日の物語」

テーマ別小説企画Novelite テーマ「雨」

雨に抱く感情やその日の行動は人それぞれ。
そんな雨が作中に描かれた、「とある雨の日の物語」を特集!
注目の一作に選ばれた作品は、運営からの「注目ポイント」を添えてご紹介します。
また次回の募集テーマもお見逃しなく!

小説テーマ
「とある雨の日の物語」

  • まっくろなふたり

    このせかいに在るがまま〈完〉/一掬 朝

    「死にたいとか、思わないんだ?」

    クールでミステリアスで人気者の星原くん。わたしとは格がちがう。 けれど、最初の頃より星原くんが近くに感じるのは───彼の、本音の所為だろう。

    注目ポイント
    交通事故で両親を亡くし、天涯孤独のトワ。学校では友達が一人もいないどころか、イジメのターゲットにされている。
    ある日、亡き母の形見であるお守りを拾ってもらった星原快晴に「このあと、時間ある? 暇なら、遺品の話 もっと詳しくきかせてよ」と呼び止められた。
    そこから、2人の奇妙な交流がはじまる。
    ───クソみたいなこの世界、さっさとぶっ壊して死にたいんだ。
    快晴もまた、ある過去にとらわれていて……!?
    虚無感に苛まれた2人の高校生のヒリヒリした感情がダイレクトに伝わる、学園青春ストーリー!
  • 未だ知らない熱に、捕まった。

    酔い心地、致死量に依り。/そらのはて

    「言葉が持つ力と、身体に覚え込ませた記憶。どっちが、より強力だと思う?」

    言葉の威力と、身体に刻まれた記憶。
    ふたつが混ざり合って、関わった人間すべてを毒していく。
    朝吹くんは、多分────普通ではない。

  • まだまだ、友達だなんて思えない。

    雨が降ればきみは/縁

    「今日は、ごめん。また明日な」

    雨の日だけは、一緒に帰っていた。
    太陽くんにとってあたしは友達で、
    あたしにとって太陽くんは好きな人だった。

  • 君に息をしててほしいんだ

    溶けてみえなくなる迄、 〔完〕/永遠

    「秋雨さんが纏う世界で息絶えて、死にたいんです」

    「帰る場所が、無いんです」
    ──それは、雨が連日続いたとある秋の日のこと。

  • 雨がくれる君との時間

    シュガー・レイン【完】/瀬南

    「…こんな、ことしてたら…また付き合ってる、って…勘違いされる、よ?」

    雨の日だけ、君はこのバス停に現れる。
    雨の音、湿った空気、濡れた靴下。
    全てが愛おしく感じるほど、雨がくれる君との時間が愛おしかった。

  • 一緒に、悪い子になってくれる?

    飴玉と雨催い/海乃くらげ

    「あ、きみは雨の日に出逢ったから、アメちゃんだね」

    それは、雨の日の通学列車。
    はじめて見た彼の瞳は、傘を滑る雨粒よりも透明で。
    溶けきる直前の透けた飴玉みたいに濡れていて、綺麗だった。

  • いつだって、雨の香りを探してる。

    refrain/森山満穂

    「どうか、やまないで。」

    あなたの打つ句読点は、息継ぎなのか、区切りなのか、ぼくにはわからなかった。
    ただその言葉の波はおそろしく静かに降り注いで、呼吸を楽にしてくれた。

次回の予告

頂点に立つ者と見つめる者

「トップ男子 vs No.2男子」

VSシリーズ第3弾は、過去にも特集した人気テーマ再び!
不良チームの総長、エリート社長、財閥の御曹司などなど、圧倒的なカリスマ性を持つ『トップ男子』
頭脳で戦う副総長、陰で支える副社長、いつまでも本命になれない当て馬男子などなど、あえてなのか本心が読みにくい『No.2男子』
どちらかの男性キャラクターが登場する作品を募集します。

テーマに沿っていれば、過去書いた作品でも新作でもOK!
2021年7月下旬PickUp予定!

応募方法
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