テーマ別小説企画Novelite テーマ「両片想い」

テーマ別小説企画Novelite テーマ「両片想い」

想い合っているはずなのに、なぜか当人たちは気付いていない。
客観的には相思相愛。本人たちはすれ違い。
2020年最後のテーマは、切なく甘酸っぱいじれキュン模様が描かれた「両片想い」特集!

小説テーマ「両片想い」

  • 嘘と愛と

    醒めない眩暈【完】/藤川 巴

    「ごめん、すこしだけ、あまえたい」

    「好きだ、好きだよ。好きだけじゃ、だめなのかな」ニセモノの恋人は私を愛さない。水槽の中の金魚みたいな息苦しさで、永遠の痛みが再生される。「好きじゃないから大丈夫だよ」なんて、平気で嘘を吐いた。赦されなくても構わない。――地獄の果てまで、愛に落ちよう。

    注目ポイント
    幼なじみの梢と亜貴。一緒に居られるだけで幸せだった幼い頃、しかし滞留することなく進み続ける時間と成長がそれだけではない想いを、「愛」を、芽吹かせてゆく……。
    どこまでも強く心地の良い友情。その関係は、時として人を臆病にそして不器用にします。互いに強く惹かれ合いながらも、相手を大切にしたいという想いと、今の関係が壊れてしまうことへの恐怖が、彼らを決して素直にはしてくれません。そこにお互いの深い「愛」があることは間違いないのですが、ひたむきで純粋なまでのその「愛」が、残酷にも相手を、そして自分自身をも傷つけてしまいます。
    幸せなだけが「愛」ではない。傷つけ傷つき合いながらもお互いの「愛」をぶつけ、探し合う2人の姿は切なくも強かで、どこまでも美しいものでした。
  • 誰よりも近く誰よりも遠い

    ミントブルーの純情/七瀬 月

    「こんなに欲しいのに、傷つけたくない、俺ってほんと弱いよ」

    「本当はずっと触れたかったよ」一番近くにいるのに、触れられない、その距離がもどかしくて。

  • 白いツツジ

    乙女が通れば花が咲く/つゆ子

    「花言葉は、あなたを愛してます、だ」

    恋をする女の気持ちが花になってみえる目をもつ男と恋に恋する女の話

  • 3人の恋の行方

    内緒のキスは、数年後に/優飛

    「ね、いつまで待たせる気?」

    「好きです、付き合ってください」
    目の前の彼の、使い慣れてないであろう敬語からすべてが始まった。

  • こじれた男子の恋愛事情

    にべないオウジ/岬 イオ

    「とんっっっっでもなくこじらせてんじゃねえかぁぁ!!!」

    口が悪い、無愛想、素っ気ない、そんな理想の王子とは掛け離れたオウジは、周りも頭を抱えるほどこじらせている、とても面倒くさい王子様なのでした。

  • 色付き始めた世界

    Different values/雨森千菜

    「日和さんの声、とてもキラキラしていて素敵だから。」

    その瞬間、世界が煌めいて見えた。

  • あんたがわたしの、理想だから

    これはキセキコレクション!/綺森

    「俺が似合うようにしてやるよ」

    顔はかわいくないし、声も綺麗じゃないし、細いわけでもないし、身長は低くて化粧は下手くそ。おまけに性格もかわいげない。下の中だよねって笑われても、でもその通りで文句言えない。
    ついたあだ名は“ジミーちゃん”
    そんな情けない捻くれ者が口悪性悪天才自己中男に捕まり、
    「どうしてわたしを選んだの?」
    「おまえのこと、楽しいって笑わせたい」
    学園祭のショーステージを着飾って歩くことになりました。

次回の予告

大募集!「ハイもローも! ファンタジー」

異世界を舞台にした本格派ファンタジー、現実世界の中に不思議エッセンスを取り入れたファンタジー、冒険譚も恋愛色たっぷりの異類婚姻譚も、すべて歓迎!
2021年のNovelite初めは、夢溢れるファンタジー作品を大募集!

テーマに沿っていれば、過去書いた作品でも新作でもOK!
2021年1月下旬PickUp予定!

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