想い合っているはずなのに、なぜか当人たちは気付いていない。
客観的には相思相愛。本人たちはすれ違い。
2020年最後のテーマは、切なく甘酸っぱいじれキュン模様が描かれた「両片想い」特集!
小説テーマ「両片想い」
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嘘と愛と
「ごめん、すこしだけ、あまえたい」
「好きだ、好きだよ。好きだけじゃ、だめなのかな」ニセモノの恋人は私を愛さない。水槽の中の金魚みたいな息苦しさで、永遠の痛みが再生される。「好きじゃないから大丈夫だよ」なんて、平気で嘘を吐いた。赦されなくても構わない。――地獄の果てまで、愛に落ちよう。
注目ポイント
幼なじみの梢と亜貴。一緒に居られるだけで幸せだった幼い頃、しかし滞留することなく進み続ける時間と成長がそれだけではない想いを、「愛」を、芽吹かせてゆく……。
どこまでも強く心地の良い友情。その関係は、時として人を臆病にそして不器用にします。互いに強く惹かれ合いながらも、相手を大切にしたいという想いと、今の関係が壊れてしまうことへの恐怖が、彼らを決して素直にはしてくれません。そこにお互いの深い「愛」があることは間違いないのですが、ひたむきで純粋なまでのその「愛」が、残酷にも相手を、そして自分自身をも傷つけてしまいます。
幸せなだけが「愛」ではない。傷つけ傷つき合いながらもお互いの「愛」をぶつけ、探し合う2人の姿は切なくも強かで、どこまでも美しいものでした。 -
こじれた男子の恋愛事情
「とんっっっっでもなくこじらせてんじゃねえかぁぁ!!!」
口が悪い、無愛想、素っ気ない、そんな理想の王子とは掛け離れたオウジは、周りも頭を抱えるほどこじらせている、とても面倒くさい王子様なのでした。
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あんたがわたしの、理想だから
「俺が似合うようにしてやるよ」
顔はかわいくないし、声も綺麗じゃないし、細いわけでもないし、身長は低くて化粧は下手くそ。おまけに性格もかわいげない。下の中だよねって笑われても、でもその通りで文句言えない。
ついたあだ名は“ジミーちゃん”
そんな情けない捻くれ者が口悪性悪天才自己中男に捕まり、
「どうしてわたしを選んだの?」
「おまえのこと、楽しいって笑わせたい」
学園祭のショーステージを着飾って歩くことになりました。
次回の予告
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