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黒川亜季

友情~恋愛感情まで、女性どうしの感情や関係を描いた物語が好きで、自分でもそういうお話を書いています。GL(ガールズラブ)、百合のタグの付いた作品が多いですが、時々歴史ものも書きます

七夕、天の川 そして渡り鳥

昨日、7/7は七夕でした。
離ればなれの二人、天の川の向こうとこちら、カササギの橋… 七夕の伝説は物語に満ちていて、私も何か短いのを書きたいなと思っていました。

それで、天の川にまつわるお話をいろいろ読んでいた中で見つけたのが、「鳥たちの道」のモチーフになった昔話です。

今のフィンランドやエストニアにあたる地方では、昔から天の川は北から南へと向かう渡り鳥たちを導く、道なのだと信じられていたそうです。

章のタイトル "Linnutee" は「鳥たちの通り道」という意味で、大地の果てには "Lintukoto" 鳥たちの家、と呼ばれる暖かい場所があり、渡り鳥たちは天の川を道しるべにそこを目指す… という物語でした。

織姫と彦星は、天の川に隔てられ、1年に1度だけ出会うことができる
渡り鳥たちは、毎年のように天の川に沿って長い旅をし、南の楽園を目指す

どちらのイメージもとても素敵で、昔の人たちの想像力はあらためてすごいなあと感心しました。

七夕は、いつもは会えない二人が一夜だけ会える特別な日。
だけどそんな日に、生きている間は出会うことのできない大切な誰かを想う… 「鳥たちの道」の主人公にとって、天の川は渡るものではなくて、今は行けないどこかに通じている道。そんなイメージが渡り鳥と一緒に浮かんでいました。

昨日、大切な人に会えた人も、会えなかった人も、特別な誰かを想う夜であってほしい。そんな風に思っています。

もし興味を持ってもらえたら、ぜひ…

鳥たちの道
https://maho.jp/works/15591074771453129688


2020.7.8 黒川亜季

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