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如月 蓮

きさらぎ れん

自分の過去の棚卸しの為に、小説やブログを書いています。
長年放置していた未完作品をコツコツ編集&更新して行こうと思います。

上書きされないクリスマス。



クリスマスが過ぎると、
街は、何事も無かったかのように
お正月ムードに切り替わる。




その様子が滑稽でもあり、
ただそれだけで
人々を心変わりさせるのだから、

感心してしまう。




クリスマスは、
過去に付き合っていた彼の事を思い出す。




悔しい事に、

その想い出は今のところ
上書きされる事はなくて、

あの年のクリスマスを越えるような
感動と衝撃は味わえていない。




けれど、きっと、
彼は私の事なんて思い出さないのだろう。




泣き喚いたり、すがったり、

そんなみっともない姿を見せる事もなく、

ただ、ただ、お互いに
本質をさらけ出さずに過ごした期間。




幸せだ、としみじみ思えるような
そんな温かさとも縁遠くて、

いつも不安定で、

だけど、とても刺激的で……




歳を重ねていけば行く程に
安定した日々を求めてしまう私は、

今は、とても堅実で、

だから、きっと死ぬまで
クリスマスの想い出は
上書きされる事はないのだろう。




結局、クリスマスが来る度に
彼との想い出を引き摺り出されて、

強制的に彼と過ごした時間を
思い出させられるのだろう。

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