COVID-19。
COVID-19に翻弄される日々。
とうとう緊急事態宣言が発令したけれど、
前回の物々しい雰囲気とは違って
街は穏やか。
人々の気持ちも緩んでいる。
それは、決して善くない事なのだけれど。
私は、どちらかと言うと
COVID-19への危機感は強く、
感染対策はきちんとしているつもり。
とは言え、明日は我が身。
仕事を休める訳でもないし、
いつだって危険に晒されている。
『ソーシャルディスタンス』という
聞き慣れなかった単語も、
今では当たり前のように存在して
日々の会話で口にしている。
人と会うのにも、
常に後ろめたさが付きまとう。
会いたい人に、気軽に会えない。
それは、私としては
ストレスだと感じていたけれど・・・
今となっては、
COVID-19を言い訳に
独り時間を楽しんでいるのも本音。
今の人間関係が、とても楽だ。
「コロナが落ち着いたら会おうね」
そんな口約束ばかり飛び交う中、
少しずつ、必要な人間以外が
振り落とされていくような感覚で。
自分の中で、
好きな人、会いたい人、話したい人が
明確になったのを実感している。
良い意味でも、悪い意味でも、
私は捲き込まれる体質で、
自分から発信するタイプでもあるから
常に多数の人間と絡み合っていて、
いつも、皆が穏やかに過ごせるようにと
気を遣い、要領よく努めてきたけれど、
今回、COVID-19のお陰で
そういう役目から解放された。
サボる事を、やっと覚えた。
『やらなくて良い事』が
沢山あったのだと思い知らされた。
気張っていた事を自覚したし、
潜在的に疲弊していた事にも気付いた。
皆の潤滑油のような立場に
ずっと立たされていたけれど、
それは、別に私じゃなくても良いし、
私がそこから去ったとしても、
成り立って行く事を知れた。
だから・・・ 気が楽になった。
勿論、COVID-19は必要のない存在で
今すぐにでも消え去って欲しい。
だけど、
COVID-19がもたらした変化に
救われた部分があるのも確かだ。
部屋で独りで過ごす時間を、
今、とても満喫している。
人と会わない分、雑念が消えて、
自己の棚卸しが出来た。
とてもスッキリとした気分だ。
先行き不安ではあるけれど、
きちんと現状と向き合い、
顔を上げて、日々を過ごそう。
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