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イト

日々を編む

1011

日曜日 バイトが終わって家に帰ると、父は久しぶりに友達と夜ご飯を食べに行って、家には昼ごはんを片付けないままの母の姿 家の窓から見える夕日がとても綺麗で外に出たいと思ったので自転車をこぎに行った 中学の頃毎日漕いだ道をいって小学校の運動場を眺めた 遊具も何も変わってないので恐ろしいぐらい 前に気になっていた道に行くと、右側から急に犬に吠えられた 真っ暗だったから怖さだけが加速して 隣町の春になると桜の綺麗な場所に行くと、池に桜の木が反射して最後に太陽が残したあかりだけを持っていた そのあかりは幹の複雑さから地獄のように見えたが とても美しかった引き込まれるようなあかり 自転車をこぎに来てよかったと思った
自転車を漕いでいて日が暮れ出すと、日が暮れる前に帰らないとははが心配するので早く帰らないととはやる気持ちが芽生える もう20にもなったんだし、夜に漕ぐと思うと何も焦る必要は無いのに、夕方はやはり私に帰宅を急がせてくる 昔から何も変わらない
大きな音でエイリアンズを聞いて気持ちが良かった初めてあんなことをしたけど、とても良い夜だと本気で思った幸せはいつも自分の目では見えないので厄介な奴ではあるが、昨日は目には見えなくともすぐ隣にいてくれていた気がした。不確実な幸せを感じ取ることを幸せと呼ぶ気がした。みんな同じみんなそう。
今日も夕日が綺麗で車校から見えるの美しい田を焼く匂い 髪につきそうな匂いまあいいや 秋が私の前後左右を大した速さで過ぎていく その感覚だけはいつも変わらない。

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