page25『ありのままじゃなく』
2016年最初の更新です。のぞいてくれてありがとうございます。
最近ハマッた飲み物は、辻利の緑茶ティーパック。私は緑茶は茶葉で淹れる派。ティーパックは某大手メーカーの物など、特に美味しいと思ったことがなかったのですが、これは、あら美味しい!
新年早々から世間では波乱のニュース満載でしたね。
個人に対してではなく、私の一般論ですが、少なくとも悪びれない不倫は、なにかしらの罰があたります。
倫理に反する以上、これは恋愛なんだ、と思い込んで、ただ恋愛してるかのように悪びれることなくするものではありません。
申し訳ない、好きになってごめんなさい、と思いながらも止められないとき初めて、”気持ちばかりはしょうがない”という倫理とは別の人間的な感情で語れるのだと思います。
堂々と胸を張れない、罰を承知でやるもので、倫理を見失い、恋愛調子に乗っているだけなら罰があたっても同情の余地なしです。
そんなことよりも1月、もっと残念なニュースを目にしました。
成人式の祝辞で、出産適齢期(18~25歳だそうで)をのたまった市長がいたそうな。ドン引き。成人式の式典は保健体育の授業じゃないんですけど。
日本がこの先立ち行かなくなるから子供を産みましょう、て言いたかったらしいけど、若者へ直接メッセージを送れる貴重な機会にこんなことのたまう政治家ヤだわ。
出産はとても個人的なことだ。昔も今もお国のため、お家のための出産はあるのかもしれないけれど、そんな特殊な時代や家の事情を除く現代のほとんどの人にとっては、出産は義務ではなく、それぞれ個人の人生におけることだ。
だいたい、もし自分の娘が社会人1年目の23歳で妊娠し、相手が同い年で就職浪人中の彼氏だとしても、「社会のためにでかした!」て祝福できるのかしら。
その式典に出席した女性の中には20年後、子だくさんの母になっている人もいれば、出産しないが海外の恵まれない子供たちを支援することになる人もいるかもしれない。
そんな将来に、「生活苦しいほどたくさん産まなくても、2人が平均値なのに」とか「日本のために子どもを産まず外国のためになることをするなんて」とかのたまうのだろうか。
自分だけの、自分なりの未来を歩けたら素敵だ。
最近み終わったドラマを見ていて思ったこと。
主人公女子が、貧乏な元カレに尽くした挙句に振られたり、自分の家もお金の問題だらけだったり、就職活動で傷ついたりで、玉の輿婚をしてやると発起するストーリーなのだが。
彼女はやがて、自分が変わる前の純粋な自分を好きになってくれたお金持ちの交際相手に実は自分はお金目当てであると言うべきか悩む。
そもそも彼女は相手がお金持ちだと知らないときから惹かれていたのだが、実は相手がお金持ちと知って、ますます付き合いたくなったり、付き合うためにまだお金持ちだと知らない演技をし、純粋な自分を演出して相手の告白を受け交際にこぎつけたことを後ろめたく思うようになるのだ。
そんな場面を観ながら私が思ったこと・・悩まなくていいのに。
だって彼女、なにより相手を心から愛してる。プロポーズを受け婚約者となってからも、めんどくさい性格の彼を上手に励まし、支え、不仲だった父親との仲も取り持つ。それでも自分は彼を騙していて、彼の好きな自分像を演技していると悩み、お金に惹かれたことを言うべきか悩むなんて。完璧をのぞみすぎ。
お金目当てでなにが悪い。演技してなにが悪い。
実際二人が仲睦まじく、相手にとって良きパートナーであることの方が大事だ。
私の敬愛するお方は言っていた。。「ありのまま」なんて、相手に失礼、ありのままの自分を愛して、なんておこがましい、と。僭越ながら、おっしゃる通りだと思う。
特に夫婦の関係において、ありのままに暮らしてたらうまくなんかいかない。
時には自分を押し殺してでも相手の気持ちに寄り添い、相手の行動に合わせることが良好な仲の秘訣だ。それは、努力であり、演技といってもいい。
愛する人に長く愛してもらえるのは、「ありのまま」の自分ではない。
振り返ると、過去のいくつかの破局に共通するのは、そこだった。
苦痛になるほど自分を失うのは本末転倒だが、「ありのまま」の自分でいたい意識が強すぎた。愛する人を想っての努力が足りず、演技なんてみっともない、と思っていた。
ああ、、新年最初の更新なのに暗くなってきた、、
では今回はこのへんで。
近日、詩集10をアップする予定です。
今年もどうぞ、よければのぞいてください。
DATE: 02/19/2016
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