愚図

chib.


刺す;切りつける


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何も態々操作などしなくともいつだって君が一番上にいること。
気がつけばいつも君からだ。
調子はどう?と連絡が来ること。
黙って過ごしてさえいれば君が私の元に来る。
知らないうちに見ているのだ、という言葉をまざまざと感じる。
私が知るよりもきっと、君は良く見ているのだ。
愚図る私に正しく解消する術を教えてくれるけれど、抱き締めて眠ってはくれない。
私はいつまでもそれを待ち続ければいいのだろうか。
そうしたらいつかはそれを当然にしてくれるのだろうか。
時間をかけて近付いたってふたりはひとつじゃないから、私は今も君に好かれているのかどうかさえ分からないままなのだ。
煩わしい他人の目や声やかたちを避けて通る。
そうして生きていることを、不変でいられたらいいのに、と思うのだ。






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