愚図

分たれるということ


そうはならないんじゃない?となんの根拠もないのにゼロだと言い切られることへの驚きと困惑。
どうして?


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乗っかりたい、と言えばいいよと言われてしまって甘ったれる。
本当は、と喘ぎながら考える。
本当はもっと、こんなんじゃなくて、ひとつになるみたいな気持ちが良くて堪らないみたいなとろとろのセックスがしたかったのに。

肉体的な快感ではなくて、精神的な快感を共有したくて、寒天のなかみたいにぼーっと生きて過ごしているのに。もったいない。
そんなことばかり吐いていたらなんだか文句ばかり言う女になってしまって自己嫌悪。
次はね、っていつも言う君の次や機会は一体いつのことなんだろうか。
求めることよりも求めないことに重きを置いて惑わないようにと気丈でいたがっているのに、これではまたぐるぐるとしてしまうのであった。
それにしても、である。
それにしても、君の前であざとく脱げる状態ではなかったのだからまあ御の字、というところに着地する。

もう少し生きて、と言う君の、真意はわからないままだ。
君の触る、価値のあるものたちを傍に置いてなんとか明日をやり過ごす。





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