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汪海妹

ワンハイメイ

2019年の夏頃より小説を書いています。

一番最初は主人公たちが高校生から大学生になる頃を扱っていて、その次と次の次はそのまま彼らが親になって大人になってゆく世界を書きました。その後、そのまま作品の中に出てきた脇役を今度は主役にし、以前の主役達を脇役にするという形で、どんどん作品数も増えました。

自分の作品の中で一番読まれている作品は、木漏れ日①というもので、これはリーマンを卒業して起業する…

おはようございます

今週テンペストお読みくださった方、既刊お読みくださった方、また、しおり挟んでくださった方、スタンプ押してくださった方ありがとうございます。

創作の方ですが、次はヒロくんと暎万ちゃんの話を書く予定です。物語の時間的にはしあわせな木の先の話になります。大まかなプロットは頭の中にあるのですが、細かな部分を詰めるために準備期間中。ただ、今週は仕事と引っ越し等があった関係で、全く何もできませんでした。家の片付け等が済んだら、ぼちぼちかかろうかと思ってます。

そして、テンペストに続く掲載の予定ですが、

10月ごろ 逆プロポーズ テンペストのスピンオフ 姉 玲香ちゃんの話
11月   かみさまの手かみさまの味① ひろ君と暎万ちゃんの出会いの話
1月    かみさまの手かみさまの味② 現在執筆準備中

今のところは上記の予定です。これ以外にまた、気まぐれで短編を書くかもしれません。

↓以下、蛇足なおしゃべりです。お暇な方お読みください。

今週は中国は中秋節の連休がありまして、昨日土曜日が調整出勤でした。今日から三日連休です。
金曜の夕方に連絡が来て土曜に引っ越しをするという、人生で一番の無茶振りな引っ越しでした。9月末に引っ越しになると思ってたので、なんの準備もまだしてなかった。部屋だけ決まってただけ。

そして、そんな日にも二日酔いだった自分。
引っ越しの合間に家族に隠れて仮眠を取るというダメ人間でした。
ああ、あの日、本当に地獄の1日だったわぁ。

それから、疲れの取れないまま調整出勤のために週6日働きました。
6日目の朝に会社の同僚の中国人男性、同年代と

「もう、若くないから週6日はきついよね」

と極めてこの年齢の人たちがよく口にする会話をして慰め合う。実はこの同僚、私が瓶ビールイッキをして、流石にそれはやめろと怒られてた時からのお知り合いです。お互いに若かったっすね。あの頃は。

そして、桃太郎の世界ですよっ!
川で洗濯を、です。正確には洗面所で洗面器で洗濯を……。
なぜって、松下の高級洗濯機が引っ越し先にあったんですが(中国は家具付きの部屋が基本です)、10年の老選手だったらしく、壊れた。
新しい洗濯機が来るまで、手で洗濯です。手で洗濯ってさ、絞るのむっちゃ大変なんやん。脱水なんて手で完璧にできないよ。私、握力、体力測定で不合格だったしね。

ぼたぼたと干した床に水を垂らし、おばあちゃんにぎゃあすか怒られ、握力のない自分が悪いんですが逆ギレして言い返す。そんな一週間でした。

しかし、その一方で、会社ではですね。新しい女の子が入りました。前回入った課長さんと引き続き、100%日本語のできない人です。課長さんの直属の部下なのでね、私は中国語がアレだし、課長さんと中国語ペラペラの同僚の日本人の子に任せようと思ってました。でも、二人とも忙しくてさ。ま、私も忙しいんですが、なかなか仕事を教えたり渡したりできないんです。

それで、中国語がアレな私が外国人慣れしてない新人ちゃんに簡単な仕事を教える。

日本人の皆さんからイメージしていただくとしたら、こんな感じ。外資系企業に入りました。職位はそれなりにある外国人上司、日本語微妙な、から直接指導受けます。

「それ、チガーウ」
「え?」
「それ、アレ、アレ」
「え?こうですか?」
「Oh、そうそう。Good」

親指立てたポーズでスマイルみたいな。いや、ここまで流石に酷くはないかな。ははは。

初対面の日本語できない中国人、苦手なんですよ。相手も気を遣って緊張するし。新人ちゃんは私がどんな人間か知らないじゃないですか。ぜんっぜん怖くない人間ですが。おそらく人生で初めて直接話した日本人じゃないかな?

それで、この一回り以上下の新人ちゃんも畏まってました。しかし、この数日のやり取りで私にも慣れたらしく、任せた仕事で何かわからないことがあると、お時間ありますかとウェイシンを飛ばしてくる。チャットですね。これわからんのだけどと直接言ってこないのかとちょっと感動して、そそと席へ行って何がわからないのかを聞く。この、初々しい感じにむっちゃ癒された。

かなり真面目な子でした。面接だけだとわからないから心配してた。だけど、真面目に細かくやる子だと分かったので、ああ、ラッキーだったなと、なかなかいないですよ。こういう子。課長さんも気に入ったらしく、二人で陰でホッとしてた。

課長さんもね、ラッキーだったんです。人事採用は成功するか失敗するかなかなか難しい。それが二人続けて成功だったなと。悪いことばっかじゃないですよ。ちゃんといいこともありましたね。
こういう時にですね。やはり日本も中国も同じ、別のお局さんの新人に対する密告があるわけです。些細なことでしたが、こんなことをしてた、注意しろみたいな。
私が直接言うか、課長さんに任せるかで一瞬躊躇しましたが、いや、ここは絶対に課長さんからだなと思って、相談する。

「そんなことでわざわざ注意しますか?」
「うーん。うちの会社が気にしすぎなのかな?」
「きっと、ほんとは大したことじゃなかったんだと思いますよ」
「うん。じゃ、任せます」

この課長さんも日本語が基本できない人で、一緒に働き始めて数ヶ月です。だけど、少しずつお互いに相談し合える関係ができてきました。

久しぶりにですね。あ、中国語勉強しようかな……と思いました。
昔は英語が好きだった。使わないうちに忘れちゃったけど。
語学が好きだったのは、外国人と話すのが楽しかったからです。
今は仕事だから、ただ無邪気に楽しいと言うよりは必要に駆られてですが、でも、一緒に頑張って働きたいなと思える人がいるのって、とてもラッキーなことですよね。前一緒に働いてた子達ももちろんそうでした。ただ、彼女たちは日本語ができる人たちだったから。私の中国語はそこまで必要じゃなかったんです。

今は、下で働いている子達がもっと働きやすくなるように勉強したほうがいいと思った。
仕事は役割分担だと思うんですよ。
下の人ができることを自分もわざわざ頑張る必要はない。そこは任せて、その代わり下の人ができないことのために自分は頑張るべきで、そういう姿勢は下も見ているから、そう言う上には下もついてきます。
実際はこんなにシンプルなことではないと思います。
だけど、こういう側面はあると思う。だから、自分が今頑張るべきは語学のできない下が入ったのだから、語学かなと。短期的にはそれで長期的には自分が抜けた後のその語学の部分をどうするかも考えなければならない。

シャレにならない嫌なことが最近結構ありましたが、でもこうやって長く海外で働いていて思います。

国を越えて信頼し合うのは難しいです。
だけど、相手より先に相手を信頼しなければ、相手は自分を信頼しません。

そして、信頼してはならない相手というのもこの世には存在しますが、どの国にだって信頼してはならない相手というのは一定数いるんです。日本人だから中国人だからではない。国によってではなくその人によって信頼できるかできないかを見極める目を持つべきなんだと、そのための異文化と語学の勉強ではないかとつくづく思う。そして、それは、日本を真の意味で守るための学習なのだと思います。グローバルな世の中ですから、海外できちんと操業できなければ、生き残る道がありません。

嫌なこともたんまりあったけど、きちんと見直してみればいいこともあったではないか。
今日思ったことを、形にするためにも、中国語の単語集でも買おうかな。

それでは良い週末をお過ごしください。
汪海妹

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