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汪海妹

ワンハイメイ

2019年の夏頃より小説を書いています。

一番最初は主人公たちが高校生から大学生になる頃を扱っていて、その次と次の次はそのまま彼らが親になって大人になってゆく世界を書きました。その後、そのまま作品の中に出てきた脇役を今度は主役にし、以前の主役達を脇役にするという形で、どんどん作品数も増えました。

自分の作品の中で一番読まれている作品は、木漏れ日①というもので、これはリーマンを卒業して起業する…

おはようございます*\(^o^)/*

今週、短編はじめ既刊をお読みくださった方ありがとうございます。また、わたしのにスタンプありがとうございました。

m(_ _)m

今後の掲載予定です。

8月 木漏れ日② 掲載済み
   短編 あなたを愛しています 掲載済
   短編 Missioncode#HI 掲載済
9月 きみどりに始まりふかみどりに終わる② 執筆予定
10月 未定

Missionは先週末に書き終わり2022年の短編集から掲載しました。
お読みいただいた方、ありがとうございました。
久々に無茶苦茶楽しんで書いた短編でした。

今は次書く作品のために過去作を読み返していました。
椿の三冊ときみどり、関連短編を読む予定です。

それで椿①を読んでました。
2019年年末に書いた作品でした。三年半くらい前になるんですね、もう。
この頃は、今のようなギャグ的要素の少ないもっと硬い書き方をしていて、なんか自分で書いたものなのに不思議な違和感を感じました。
それと、情景描写が足りなくていきなり場面が変わってるなとか、テンポが速すぎるように感じたり、それなりのあらを感じながら読んでました。

それからですね、更に先に読み進めると、確かに拙いとこはあるんですが、これはこれでいいなとしみじみする部分もありました。

この椿①は一冊で②と③のプロローグとなっている本で、書いていた時は実は、導入部を書くような気持ちであまり気合いの入ってない本だったんです。特に大変申し訳ないんですが、勝也くんとこのはちゃんの別れというのは、わたしにとってはその次の出会いを書くために必要なシーンだったわけで……。

そんな気持ちで書いていたくせに不思議なんですが、平凡な結婚と自立との間で悩む女の人の葛藤をそれなりに書いているなと。

ああ、これ、大昔の自分や。

大学生の時に別れた彼との間の経験が勝也くんとこのはちゃんのシーンを書くときに蘇ってたんだなと思いました。自分はもう歳を取りましたし、自分らしく生きるかどうかで悩みに悩んだ後、海外に憧れ彼と別れ外国人の彼を選び、でも、それもうまくいかず、その後一人で中国に出てきてるわけです。

あの時、もし、彼と別れなかったら、海外に出る選択をしていなかったら、全然違う人生を生きていたと思います。わたしにとっては昔悩んだこと。でも、若い人にとってはこういうことは現在進行形の悩みなんだろうなと。

(昔の彼氏にごめんね→)平凡な仕事や結婚を選ばず海外に出てみてどうだったか?
むっちゃ苦労しました。今もしています。
こういう生活を選んだことを後悔しているか?
うーん。

途中で投げ出して帰るチャンスはいくらでもあったんですよ。
実際、私と同じように海外に憧れて出てきた女性の方で1、2年ですぐ帰る人を何人も見てきました。

でも、帰らなかったからな。
じゃ、後悔なんて全然してませーんってキラキラした目で言えるかというと。

やれやれ、よっこらしょっと。
ちょっとこの大きな岩に座らせてくださいね。
キラキラした目でそんなこと言えるのはなぁ、若者の特権なんだって。
まず、まず、な、後悔しない人生を生きている大人なんて一握りだから。

青春のリグレットって歌が松任谷由美の歌にありますが、
(すげー渋いな自分と思いつつ続ける)後悔のない青春なんてないんですっ!

若い時はAかBかでむっちゃ悩むのはわかる。
自分の人生を変えてしまう大きな決断というのは確かにありますよ。
で、そんな決断をいくつかした上で年をとった人間として思うのは、Aを選んでも、Bを選んでも、人は後悔すると思います。

悔いというのを抱えずに生きている人というのは少ないと思う。
時間と共に鈍る痛みが人を大人に成長させるのだと思います。

だから大切なのはその時その時にきちんと悩んでおくことと、誰かの考えに頼ることなく自分で選び自分で決断することなんじゃないかなぁ。

青春時代に起きたことを熟成させて素敵な大人になる男性や女性もいれば、腐らせる人もいるぜ。ふふふ。

椿①は導入部、いわばオマケのつもりで書いた本の割には、メインであるはずの②③より数の多い本で、プロローグが主役を食ってしまった本なのだけれど、読み返してみるとこの一冊単独に、いわば青春のリグレット的な要素が詰まっていたのだな。

勝也くん、ごめんね、なんか青春が遠すぎるためにそこを見くびっていたというか、その……
(ちょっとオロオロしてみた)

このはちゃんが東京へ行く直前にかっちゃんと二人で最後に会う場面がなぁ。
私の大学時代の彼に対する懺悔のようなものです。
現実では私はなぜ私が彼を選ばなかったのかを伝えることなく、こんな別れ方をすることができなくて、悪かったなぁという気持ちをずっと持って生きてきましたから。

今どこで何をしているのか知らない。転勤族になっていなければ関東圏にいるのかなと思いながら。
多分彼も私がどこで何をしているのか知らないでしょう。

そんなもんだ!
こんな二人あっちゃこっちゃザクザクいるぞー!

(山の上からヤッホーというように叫んでみたいな。だからどうした?って話だが)

仕事やら色々またまた忙しい日々を送っておりました。
それではみなさま、素敵な週末をお過ごしください。

汪海妹

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