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フルーツロール

フルーツロール🍎です(*´∀`)🌹

名前の由来は、“その時食べたかったから”です。

どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

小説は基本、ピカレクスロマン🔫の要素が強く、波瀾万丈な物語。そこから少しずつ、幸せを勝ち取っていくような物語だと思います🔫🍀

よろしかったら、フルーツロールの物語を、楽しんで頂けたらと思いますm(__)m

第四回ブログで感謝企画・GW特別編①🌠

皆様いつも、本当にありがとうございます!✴️
第4回ブログで感謝企画・GW特別編!始まります!✴️

――
――――

ここはとあるビルの7階。
漆黒の魔女こと、フルーツロールの占いの館。

漆黒の魔女は1人、部屋の中で人を待っておりました。

今回は折角のGW特別編という事で、〝2人のヒロイン〞である瑠璃と絵梨をここへと呼んでいるからだ。

〝早く来ないかな~〟と、鼻歌を歌いながら漆黒の魔女は1人、上機嫌でテーブルを拭き、クロスをひき、花を飾りと、瑠璃と絵梨を待つ。

〝2人が来る前に片付けておかないといけない〟と、漆黒の魔女はある棚を眺めた。その棚にある何を片付けないといけないのかと言うと……―――

――その時部屋をノックする音が響いた。

〝きっと瑠璃と絵梨だ!〟

漆黒の魔女はすぐに扉を開いた。そこには思った通り、笑顔の瑠璃と絵梨がいる。


瑠「こんにちは!何だか少し、早く着いてしまって」


絵「こんにちは」


フ「こんにちは。いらっしゃい。待ってたよ。――早い分には良いじゃない。さぁ入って」


『お邪魔しま~す』と瑠璃と絵梨。漆黒の魔女は笑顔で2人を招き入れた。

椅子を引き2人を席に案内すると、『お茶を入れてくるね』と言い、漆黒の魔女はキッチンへと向かう。〝お茶を入れたら少し時間をもらって、あれを片付けよう〟とそう考え、一度例の棚を眺めてから…――


――漆黒の魔女がキッチンへと行っている間、瑠璃と絵梨は話をしている。

『お姉ちゃん、これ見てみて』と言いながら、絵梨はスマートフォンである動画を再生した。

『何々?』と、瑠璃は絵梨のスマートフォンを覗き込む…――

一体何の動画だと言うのか、絵梨は真剣にスマートフォンを覗き込む瑠璃を眺めながら、楽しそうに口元を綻ばしていた。

瑠璃は動画を眺め始める……――動画は何ら変わりのない夜の街を映したものだ。何の変哲もない。――だが次の瞬間いきなり画面一杯に、お化けの様なメイクを施した人の顔が、ドアップで映った。

瑠璃は驚き叫び声を上げた。反射的になぜが椅子から立ち上がると、後ずさる…――ただの創作動画なのだが、本当に驚いたのだろう。

絵梨は『驚きすぎだよ』と言い、可笑しそうに笑っている。

――そして驚き後ずさった瑠璃が、〝例の棚〟へとぶつかった。


瑠絵「っ?!…――」


棚へと背中がぶつかり、上に置いてあった妙な瓶が倒れて、中に入っていた、これまた妙な銀色に光る液体が溢れてしまった。
〝どうしよう?!〟と、サッと2人の血の気が引く。
そしてその妙な液体が、棚に立て掛けるように飾ってあった“宇宙の絵”へとかかってしまったのだ。


瑠「どうしよう!?あっ謝るしかないけど…」


絵「私のせいだっ!ごめんなさい…私が謝るよ……!」


瑠「っ?!何言ってるの、私が……!」


2人は棚の前でアワアワとしている。――するとそこへ、漆黒の魔女が戻ってくる。漆黒の魔女は目を見張った。


フ「大変!離れて!あっ…―それに触っちゃダメだからね?!」


『え??』と言いながら、瑠璃と絵梨は振り返る。〝触っちゃダメって、何を??〟と…――既に瑠璃の手は、妙な液体のついた絵を持っている。そして絵梨も、その絵に触れていた…――


フ「あぁぁ~~?!」


瑠絵「わぁぁー?!ごめんなさぁ~いっ!!」


漆黒の魔女は顔を真っ青にしていた。瑠璃と絵梨は『ごめんなさい』と謝り続けている。――真っ青な顔をしたまま、漆黒の魔女は言った。


フ「どうしましょう?!〝世界〟に〝MIX〟の薬がかかってしまった……――!!」


瑠絵「…………。はい??……――」


〝えっ??何々??何て?…――〟と、思わず謝るのを止め、聞き返す2人である。
そして漆黒の魔女はと言うと、『触ってしまったなら、手遅れだ……』と言いながら、頭を抱えている。


瑠「え?触っちゃったんですけど……私たち、どうなってしまうんですか?!まさか毒か何かですか?!」


――すると漆黒の魔女は、神妙な面持ちで顔を上げ、2人に話す…――


フ「“MIXED WORLD”って、知ってるか?…――」


絵「……?もしかして、パラレルワールドみたいな変な世界??」


瑠「えっ、何その、いつしかの『ブラック マーメイドって、知ってるか?…――』みたいな言い方……」


〝ミックストワールド?何それ?〟と2人は不思議そうに漆黒の魔女を眺めている……――すると、漆黒の魔女は言ったのだ。


フ「その絵は〝この世界の映し鏡〟……――つまり〝この世界〟そのものなんだ……」


瑠絵「………。は?…――」


フ「世界に“MIX”の薬がかかってしまった……つまり〝MIXED WORLD〟が出来てしまった……」


瑠絵「……はぁ~?……」


フ「それに触ってしまった人は、ミックストワールド・つまり〝いろいろなモノがゴチャ混ぜになってしまった可笑しな世界〟に飛ばされる……」


瑠絵「………。はい??……」


――にわかには信じがたい話である。瑠璃と絵梨は当然、口をポカンと開けてしまった。


瑠「ちょっと話がよく分からないんだけど。一体……――」


絵「パラレルワールドとは違うの?」


フ「パラレルワールドとは〝平行世界〟、
つまり別の世界線での〝現実〟であって、決して偽り虚構世界をいう訳でない。

――そしてMIXED WORLDというのは、世界がMIXされてしまった、デタラメな虚構世界……」


瑠「………。それで、MIXの薬が掛かった世界の映し鏡に触れてしまった私たちは、その世界に飛ばされてしまうと??」


『そう言うことだ……』と言いながら漆黒の魔女は頭を抱える。

……――〝そんなの信じられないよ〟と、言おうとした瞬間、瑠璃と絵梨はグラリと視界が揺れるのを感じた。目が回る……―――辛うじて最後に聞こえたのは、漆黒の魔女が必死に自分たちの名前を呼ぶ声だった――……目の前が真っ暗になり、瑠璃と絵梨の意識はそこで途絶えた……―――――

―――*


―★GW特別編・仲良し姉妹 IN MIXED WORLD★―


※注意事項・ブログで感謝企画①②③に同じ。
※特別編限定注意事項・⚠️イメージ崩壊、キャラ崩壊注意。
OK🙆な方のみどうぞ❇️『止めときます』と思われた方は、第五回、または本編でお会い致しましょう。


―――――――――――――*


真っ暗だった視界に光が灯る。気が付くと瑠璃と絵梨は、夜の街に立っていた。


瑠「えっ?さっきまでフルーツロールの占い館にいた筈なのに……」


絵「昼だったのに夜になってる……」


〝一体何が起こったと言うのだろうか?〟瑠璃と絵梨は混乱する頭のまま、夜の街を歩き始める。
この街を知っている。ここは〝自分たちの住む街〟なのだから。
〝ミックストワールド〟――そんなものが本当に存在するだろうか?
――もしも本当にここがミックストワールドだったとしたら、この良く見知った街の中の何が現実と違うと言うのだろうか?

――だが戸惑いながら歩いていると、すぐにまた、妙な事に気が付いた。
やけにムシ暑い夜だ。まるで夏の夜のように――


瑠「っ?!【冷やし中華やってます】の看板…!」


絵「浴衣が売ってる……」


〝まさか夏!?〟…――そう、どうやら季節は夏のようだ。更に……――


瑠「っ?!【20××年・夏祭り】のポスターが貼ってあるよ……西暦が〝2年前〟?!……」


絵「……2年前の夏って……――」


瑠「まさか私たち、過去に戻っちゃったの?!2年間でどれだけの事を皆で乗り越え、どれだけの人との出会いがあったか……」


〝まさか〟と2人は顔を見合わせた。

〝どうにかして、元の世界に戻らないと!!〞

『とにかく、これからどうするのかを話し合おう』と、瑠璃と絵梨は一軒の店へと入った。

2人は終始落ち着かない様子で、カウンター席へと座った。絵梨が壁の隣で、瑠璃はその隣だ。

〝こんな状況では食べ物も喉を通らない〟と、2人は飲み物だけを注文した。

瑠璃はブラッドオレンジジュースを、絵梨はアップルマンゴージュースをそれぞれ飲みながら、2人は話をする事に…――

――するとその時瑠璃は、男に話しかけられる…――


「ねぇねぇ!何で一人で飲んでんの?」


瑠「……――」


『隣り座っていい?』と言い、男は隣りに座ってくる。
〝何よ…!コッチは見知らぬ誰かと話してる暇なんてないのに!“飲んでるの?”……って、ジュースですけどね!〟と思いながら、瑠璃は振り向かずにテキトーに返す。


瑠「〝2人よ〟!……――どう見てもね!」


絵梨が隣から顔を出すと、その男は『あっ本当だ』と。酔っているのか何なのか分からないが、どうやら男は絵梨がいる事に気が付いていなかったらしいのだ。


「なら俺達三人きりだ!」


瑠「…………――」


〝いや、三人きりって言わないから…――て言うか、ちょっと待って……2年前の夏、似たような会話を誰かとしたような………――〟

――瑠璃はハッとした。この出会いはまさか……――!!


瑠「陽介?!」


瑠璃はバッと振り向いた。――そう、少々人数と会話や場所にズレがあるが、このやり取りは陽介と初めて会った時と似ている。
〝陽介だ!〟と思い、振り返ったのだか……――なぜかそこにいたのは……――


瑠「………。へっ?!ウソでしょ?!」


瑠璃は鳩が豆鉄砲を食らったようになっている。そこにいたのは何故か陽介ではなく……――


瑠「めっめめめっっ…―瑪瑙さん?!……」


〝瑪瑙〟である。
〝こんな所で敵に会うなんてっ……どーしよう?!……〟と、苦笑いの瑠璃である。
『誰?』と絵梨。『雨神日本支部の幹部っ……』と瑠璃が小声で言うと、絵梨も苦笑いである。
だが瑪瑙はと言うと……―――


瑪「あー…ホント君可愛い~。一緒に飲もうか!」


瑠「っ……2年前の陽介みたいな事言ってる…?!…――なのに何故か瑪瑙ッッ……」


『ねぇねぇー遊ぼうよ!』とギュッと手を握られる。――やはりまるで、2年前の陽介である。


瑠「……っあのっ雨神の……――」


瑪「ん?…――」


瑠「………。まっまさかブラック オーシャンの人っ?!……」


……すると案の定、『オネーさん、どうして知ってるの~?…―』とクスリと笑いながら言ってくる。


瑠絵「…………。」


目をパチパチとしながら、真顔に変わる瑠璃と絵梨だった。
〝これがミックストワールド?!〟と、放心状態である。
――〝なら陽介はどこ?!まさか雨神?!そんなのイヤだ!!〟と、2人はお代を払うと、逃げるように店を出ていく。

店を出ていく2人を眺めながら瑪瑙は、『あれ?……酔ってて気がつかなかった。なんだ、絵梨だったのか…』と、そんな事をぼやいていたのだった。


――そして店を出た瑠璃と絵梨は、当然プチパニック状態である。
〝他の皆もゴチャ混ぜになっているのでは……〟と、気が気でない。

――その時、絵梨のスマートフォンが震えた。電話だ。
絵梨はスマートフォンを眺めながら固まっている。


絵「………。え?名前が出てないんだけど…確かにこれ、雪哉の番号だ……」


〝イヤな予感が……――〟と思いながらも、絵梨は電話に出た。
――瑠璃も傍らで、ハラハラとしながら通話する絵梨を見守っていた。
通話が終わると、絵梨は言う。


絵「……。2年前に雪哉とした電話と同じ感じなんだけど、声が違う」


瑠「誰?…――」


絵「分からない。――…何だが2年前と同じで、待ち合わせをしてるみたいなの……」


2人は顔を見合わせると、『行ってみる…?……』と。〝雪哉が雪哉である事を祈りながら〟2人は待ち合わせ場所へと向かった。


――だが案の定、そこで2年前の雪哉のように、楯突いてきたらしい男を返り討ちにし、まるで悪役のように『俺、灰皿欲しかったんだぜ?』と言っているのは……――

2人は街角から〝ミックストワールドの雪哉ポジションだと思われる男〟をこっそりと覗き見ながら、『誰?!誰?!誰?!』『やっぱし本物のユキじゃない!!』と、声を潜めながら話をしている。
――だが瑠璃は気が付いた。


瑠「分かったっ?!あの人、瑪瑙さんの仲間だよ!瑪瑙さんに幹部たちの特徴を聞いた時が前にあって……――あれは雨神の〝灰簾〟だ!」


絵「という事はっ?!」


――〝まさか雨神日本支部がブラック オーシャン?!〟――

――〝ならやはり、お馴染みのアイツらが代わりに雨神日本支部?!〟――


瑠「っ?!と言うか、あの悪い奴止めないと…!!人の手灰皿がわりにするつもりよ!!…―やはり雨神は悪の組織なのね…!やる事が酷い!」


絵「………。いや、あれ2年前のユキと同じ行動」


〝そうだ雪哉の初登場は、まるで悪役だったんだった!!〟

『早く止めないと!2年前は私が話し掛けて止めさせたの!』と、絵梨と瑠璃は街角から飛び出した。


絵「止めなさい!雪哉ポジションの人!!」


すると、灰簾が振り返る。


灰「柘榴!!……――じゃなかった絵梨!」


絵瑠「………。へ??……」


絵「早くしなさい!私の事、待たせる気?!」


すると灰簾は男に『邪魔だ!さっさと何処かに行け!』と言い捨て、タバコを踏み消した。『またせたな』と言い、灰簾は絵梨の方へと歩を進める。
だが絵梨と瑠璃は、サッと後ずさる。


瑠「危ない危ない!雪哉ポジって事は、絶対フツーにキスとかしてくるよ?!」


絵「っ?!……そうだね~。話さずに去ろうか~。……」


瑠「――…雪哉ポジはきっと強引だから、ちょっと強めに『あんたなんて大嫌い』とか言ってみた方が良いんじゃないの?」


すると絵梨、『嫌いになるほどアナタを知りませんが……』と小声で言った後に、『あんたなんて大嫌い!』と。
〝逃げるか!〞と、サッと走り去る絵梨と瑠璃だった。


灰「あっ?!何で?!柘榴……!!あっ、じゃなかった、絵梨……」


――すると何処からか、黒髪に黒いハットを被った男が現れて、灰簾に言う。


「そろそろ行くぞ」


灰「黒曜……」


黒曜である。〝名前と見た目は〟。――黒曜を睨むように眺めながら、灰簾は不機嫌に舌を打った。


灰「“黒曜黒曜”って、うるせーんだよなぁ……――あの気まぐれ女、お前に惚れてやがる!」


黒「あ?………何でそんな話になったの??」


〝何の話だよ〟と思いながら、首を傾げている聖ポジだと思われる黒曜だった。



――〝まさかっまさかっ……――ここは本当にミックストワールド?!〟と、瑠璃と絵梨は混乱状態で街を走っていた。

――そう走っていると……――


翠「黄玉さ~ん!コレに乗りたいです~!」


黄「お前みたいな奴は落ちるだろう?ダメだ」


――〝何だかバイクの前で、翠玉と黄玉がドールと純みたいなやり取りしてる~?!〟――


うんざりとしながら、そのまま横を走り去って行く2人だった――


瑠「もう~…せめて誰か〝現実世界と同じ人〟はいないの?」


絵「……どうしよう。こんな時、助けてくれそうなのは……」


――助けてくれそうなのは?…――瑠璃はハッとした。


瑠「……陽介と出会ったっていうことは、きっと私、この世界でももう誓と響と知り合ってる……!」


絵「!!誓さんと響さんなら、きっと力になってくれる!」


〝おそらくまだ、ウルフたちとは知り合っていないだろう〟と予測を立て、瑠璃と絵梨は誓と響を捜しに行く。


〝もしもまた違う人だったとしても、きっと誓と響のポジションの人なら、私たちの力になってくれる筈!!〟


瑠璃はスマートフォンを取り出した。――絵梨のスマートフォン同様、名前は消えている。だが確かに、誓の番号が登録されていた。
『今すぐ2人(誓と響)に会いたい!』と、瑠璃はスマートフォンで誓に訴えた。――そして会うことに。
電話を終えた瑠璃へと、絵梨は問う。


絵「……誰だった?誓さんのままだった?……」


瑠「…………。それが違うんだよなぁ~……あの声、誰だっけ??……」


〝さて誰だっただろう?〟と首を傾げながら、瑠璃と絵梨は待ち合わせ場所の公園へ。


瑠絵「…………。」


生け垣の影にしゃがみ込みながら公園を覗き込み、またしても真顔で放心している瑠璃と絵梨である。

――誓と響との待ち合わせ場所に、木倉と犬榧がいるという絶望である。

〝そうだっさっきの声、木倉さんだぁ~?!〟

どうやら、木倉が誓ポジ、犬榧が響ポジらしいのだ。

『いやっもう、“ごめん行けなくなった”って電話して帰ろう!』『……さっきから、みんな見事に敵とすり変わってるみたいだしね……』と話すと、瑠璃は“行けなくなった”と電話をしようと、スマートフォンを取り出した。

――だがその時頭上から、『瑠璃!絵梨も!』と。ビクッとしながら顔を上げると、犬榧が生け垣を覗き込みながら、ニコリと笑っている。

〝っ?!見つかってしまった……!!〟


瑠「っ?!あっ今日はやっぱり……――!」


犬「お~い木倉ぁ~!瑠璃と絵梨が来たぜ~?」


瑠絵「っ?!」


〝呼ばなくていい!呼ばなくていいからっ!〟


――犬榧に呼ばれ、木倉もやって来た。


すると木倉に、獲物を狙う鷹のような目で、『お前は本当に可愛いな~?〝ウサギ〞みたいで…――』と言われる瑠璃だった。

〝マズイッ!!殺られるッッ…!!〟…――と、本気で思った瑠璃である。

――犬榧が木倉を指差しながら言う。


犬「このピアスのオオカミには気を付けな?」


絵「………。ピアスが特徴的なのは、どっちかというとアナタですよね……」


犬「……え??……」


響みたいな事を言っている犬榧だが、確かにピアスが特徴的なのは、木倉ではなく犬榧である。
そして瑠璃と木倉は…――


瑠「絶対に違いますよね?!木倉さんの言う〝ウサギみたいで可愛い〟って、つまり本気の狩猟本能みたいなヤツですよね?!〝殺る〞みたいな?!」


木「……――なに言ってるんだ?そんな訳ないじゃねーか?〝鷹に追われる野ねずみ〞が」


〝怖~~?!〞と、ダッシュで逃げる瑠璃と絵梨であった。


――逃げ帰り、2人は再び元いた通りへと戻って来た。
すると後ろから、声を掛けられる…――



―――*第4回ブログで感謝企画・GW特別編②🌠へ続きます。

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