第六回ブログで感謝企画①🎬️💮
こんにちは!皆様いつも、ありがとう御座います🍀第六回ブログで感謝企画、始まります!
フ「本日の司会進行はフルーツロールと瑠璃と特別ゲスト様三名、計五人でお送り致します!」
瑠「ゲスト?!……――よく分からないけど良いや!それでゲストって誰なの?」
フ「ゲスト枠もランダムくじ引きだよ。〝今から〟」
『今から?!』と瑠璃。そう、ゲスト枠は今からリアルタイムくじ引きです。
ゲストになったキャラには、スタジオまで今すぐダッシュしてもらいます。
瑠「今すぐダッシュって、ゲスト枠になる人、運が良いのか悪いのか…」
フ「何言ってるの?!くじに当選するんだから、〝運が良いに決まってる〟じゃん!」
――〝そうとも限らない〞――
さておきゲスト枠三枠、リアルタイムくじ引きスタートです。
――*リアルタイムくじ引き中*――
フ「はい。リアルタイムゲスト枠くじ引き終了致しました。
発表の前に、ブログで感謝企画の注意事項を再度記載致します」
※キャラくじ引きでは、リアルタイム安否不明キャラや、もう会えない筈のキャラたちが出る可能性もあります。
そのキャラたちがくじ引きで出た場合でも、🌈ブログは夢の国✴️なので、ナチュラルにブログには登場して頂きます🌠
くじ引きで引いたキャラは先に発表されますので、そのようなキャラが出た場合に、〝ブログは夢の国だからなんて、認めないです〟と思われた方は、そっとブログを閉じて頂ければと思います。本編で、または第七回でお会い致しましょう!
読む読まないは、自己責任でお願い致します。
フ「ではゲスト枠発表致します!霧滝!トリス!瑠璃!」
瑠「結局私?!結果、司会者計四人じゃないの?!」
フ「そうなったなら〝四人がベスト⭐️〞と言う意味でしょう!四人でいきます!」
瑠「ポジティブ!」
――さぁ今から、〝運の良かった二人〞に〝今すぐに来て!〞と無茶振り致します!
―*無茶振りをしてから約15分。〝パトカーのサイレンを鳴らしてとばす🚓〟と言う裏技を使い、無事、ゲスト①霧滝が来てくれました。――ここで聞いてみましょう。
瑠「…―結構な無茶振りでしたよね?さっきまで何をしていましたか?」
霧「“取り調べ”だ。無茶振りに答えるために、5分で吐かせてきてやったぞ?」
フ「?!さすが!」
瑠「っ?!それ本当に大丈夫?!圧力で〝やりました〟って言わせてません?!
……―っさっさておき質問2、ゲスト枠当選おめでとうございます!〝自分は運が良かった〟と思いますか?」
霧「――まったく思わん。〝迷惑極まりない〞」
フ「っ?!おい!!」
―*そして無茶振りをしてから約20分。無事、ゲスト②リアトリスが来てくれました。
瑠「結構な無茶振りでしたね。さっきまで何をしていましたか?」
リア「“敵に追われていた”。無茶振りに答えるために、寧ろ撒かずに5分で片付けてきてやったぞ?」
フ「さすが!!」
瑠「っ……貴方も5分……――さておき、ゲスト枠当選おめでとうございます!〝自分は運が良かった〟と思いますか?」
……――すると笑顔で『え?』っと言われる。
こちらは再度問うた。『〝運が良かったと思いますか?〞』
――彼は笑顔で答えてくれました。『もちろん』と。
――〝明らかに無理をさせているでしょう〞――
結果、彼ら二人は〝運が悪かった〞。
フ「――まぁ、ここから運が良かったと思わせてやりましょう。
これから皆で〝感謝企画ドキュメンタリー鑑賞〞をするのだから!
――瑠璃!カーテン閉めて!電気消して!コーラとポップコーン!皆スクリーンの前に集まれ!」
瑠「え?!四人で映画でも見るの?!」
聞きながらも、瑠璃は言われた通りカーテンを閉めて、電気を消した。そしてコーラとポップコーンを…―
霧「そんな甘ったるいものが飲めるか」
瑠「えっすみません……!フルーツロール、コーラじゃないのは?」
フ「〝水〟」
瑠「えっ??」
フ「じゃあ〝白湯〟」
瑠「え~と……」
リア「……俺はコーラで大丈夫だよ。ありがと…」
瑠「っ…優しい……!……」
霧「コーラを飲むくらいなら白湯で構わない」
フ「……――あっ、コーヒーの粉ありますよ?白湯に入れれば勿論コーヒーに!」
霧「……。初めから〝コーヒー〟となぜ言えない?」
リア「なら俺もコーヒーをもらおうかな――」
瑠「えっ…!」(たった今コーラ注ぎ始めたところ)
リア「……―――問題ない。コーラもらうよ。〝色一緒〞だし」
瑠「あっ良かった!一緒で……!〝色だけ〞!」
――さぁ部屋は暗くなり、飲み物とポップコーンの準備も完了致しました。
本日はフルーツロール🍊瑠璃🍀霧滝⭐️リアトリス❇️の四人で鑑賞会で御座います。
瑠「――で?何を鑑賞するの?…――」
〝何を鑑賞するの?〞…―――ではここで、第六回感謝企画の当選メンバーと舞台を発表致します!❇️
フ「第六回当選メンバーと舞台、一気に発表致します!
右京!🔯澄橋!🌿川浜!☁️明美!💄照🌠!で〝黒須学院🏫✊💥〟!!」
瑠「っ?!黒須学院って、聖たちの出身校である有名なヤンキー校じゃないの!――つまり鑑賞って?!まさか?!」
フ「❇️第六回はヤンキー学園潜入です!!❇️
四人、このスクリーンで鑑賞させて頂きましょう!映画の様なものでーす!🌠」
瑠「霧滝さん、リアトリスさん、ヤンキーものとか好きですか?」
霧「いいや。まったく。」
リア「――特に好きって訳でもない」
フ「何の為に当選したの??」
霧「だから俺らは運が悪かったと…」
瑠「まぁまぁ見てみましょう!今回せっかくの〝映画仕様〟なので!――仕事抜け出して映画鑑賞ですよ!息抜き息抜き!」
リア「――そう考えると悪くない」
〝だから運が良いんです〟。
――*フルーツロールと瑠璃と霧滝とトリスで映画鑑賞🎬️――⭐️上映開始です。
―――
――――――*
―――【PROLOGUE⭐️奴らは突然に⭐️】―――⭐️
「――…それで?お前らは何故また来た?」
ブラウンの長ソファーに腰掛けながら、澄橋は向かいのソファーに座る男たちに問い掛けた。
――澄橋の向かい側に座っているのは、聖、陽介、雪哉、純の四人。そして彼ら四人のソファーの傍らには、隼人、光、亮、岬、千晴の五人も立っている。
四人は澄橋に言った。『頼み事があってきたぜ』と。
澄「…―何故オレに?」
聖「あ?だってお前、便利屋だろう?」
澄「だから〝違う〟と言っているだろうが…!」
『違うの?――そんなの知りません』と開き直る四人。
――さておき、本当に便利屋なのか、そうじゃないのか…――そんな事は差程問題でもない。
重要なのは話してみて、〝彼が協力してくれるか、してくれないか〟だ。…―なら話してみる価値はあるだろう。
四人は澄橋に『オレらも後輩に頼まれた事なんだが…―』と、そう前置きをした。
すると隼人たち五人も『オレらも後輩に相談されたのが始まりで』と。
――そう、聖たち四人と隼人たち五人は、同じ高校出身の先輩と後輩である。(隼人たちは初登場時高3でしたので現在は高校を卒業済)
後輩から相談を受けた隼人たちが聖たちへと相談をした。そして今に至る。――聖たちは澄橋に話した。
雪「今オレらの出身高である黒須が、再び荒れに荒れているらしい。――黒須も昔と比べてだいぶ落ち着いたって時にコレだ。黒須の平穏が崩れた」
聖「あぁ。〝オレらが〞卒業してからクソ平和になったってのに、再び黒須を荒らす悪い奴が現れたそうだ……」
澄「……むっ昔荒らしていたのはお前ら四人って事か??……」
すると四人、当たり前のような顔をしながら大きく頷いた。そして『主にオレら四人とオレらの右腕だった四人。計八人だ!』と。
すると隼人たちが『あの時代は凄かった…―いや、酷かった?バイクで窓から教室に突っ込んで登場して、そのまま教室で乱闘が始まる時代ッス!』と。『アホか…』と澄橋。更に『タイマンで負けた方が、二階の窓から吊るされる時代ッス!』と。『止めなさい…』と澄橋。
陽「そこでお願いがあるんだ!澄橋!〝黒須のテッペン取ってきて〞!!」
純「誰かが黒須統一すりゃ治安も落ち着く」
澄「…――馬鹿にしているのか??…お前らが行ってこい」
聖「オレらOBって一発でバレちまうから……OBが今の黒須に手出しするなんて、んな滑稽な事は出来ねぇよ……」
…―すると火のついたタバコを咥えながら、雪哉が『ホラよ』と、テーブルの上へと四枚の写真を置いた。トッと写真をつつき、『一緒にテッペン取りに行く仲間だ』と。
澄橋は『はぁ~?』と、だが一応、置かれた写真を見た。――写真を眺めながら、澄橋は目を見張る。
澄「川浜!…うっ右京?!……」
雪「で、この女が元レディースの明美。こっちが照って言うらしい。ファックスの弟分だとか――」
澄「……―無茶な事を。オレは協力しないぞ?この四人だって、頼まれてもそんな事は引き受けない筈だ」
純「――どうしたら請け負ってくれる?」
澄「フン…―そうだな、もしも〝オレ以外の四人、全員が協力する〟って頷いたならオレも協力してやろう。――無理だろうがな。特に右京が頷く筈がない。PTBのボスが高校のテッペンなど…――」
…―すると、『――言ったな?〝他の四人が協力するなら協力する〟って、言ったな?』と、聖たち四人と隼人たち五人がニヤリと笑った。
――『…えっ…』と、嫌な予感がする澄橋だった。そして、その予感は的中する……――
陽「おめでとう~!!〝澄橋の協力が決まりました~!!〞」
澄「なっ?!…―」
聖「実は他の四人からは、既にOKもらってます」
澄「はぁ~?!そんな訳があるかぁ?!」
雪「〝澄橋も誘う〟っつったら、川浜は二つ返事でOKくれた。
明美は好奇心の強い女だからな。『楽しそう♪』ってノリノリだ。
照は『高校に?!オレ、高校通えなかったから、一度行ってみたかったんだ!』って喜んでくれた。」
澄「右京は?!まさか…―冗談止せよ…?!アイツ裏組織の頭だぞ?!高校なんて……」
純「『高校?義務でもなければ仕事でもない…――つまり全てが自由時間……ソレ天国かよ♡オレ死んだのかなぁ?――』……だとよ。右京は楽しく現実逃避をするつもりだ」
澄「………。」
――〝言われてみれば、確かに右京ってそんな奴だった!〞――
――と言う事で、澄橋も協力してくれるらしい。
つまり今回の潜入は〝オレらがテッペン取って、黒須に平穏を!〞と言う事である。
最後に『はい。オレが使ってた黒須の学ラン貸してあげる』と、学ランの入った紙袋を聖から渡される澄橋だった。
『じゃあよろしくなぁ~?』と、九人は去っていく…―
そして澄橋は〝……二十代後半ですが、制服は許されるだろうか……〟と、学ランを眺めながら、真顔になっている。
――因みにずっと話を盗み聞きしていた鈴菜と荻原が、澄橋を眺めながら小さく吹いていたのだった…――
――〝平穏を取り戻す為の戦いが、今、始まる〟――
――
――――
――――――――――――――――――――――
オレらは皆、地を這いながら吠える様に生きる
心を叫ぶ
酷く痛んだこの心を
酷く尖ったこの心を
獣のような目をしながら、まるで威嚇のように
泥にまみれて沈みたくなきゃ、吠え続けろ
ただがむしゃらに、空を目指せ
オレらは皆、泥から這い上がり空を目指す
そうすりゃいつか翼が手に入る筈だと、オレたちは信じているのさ――
――――――――――――――――――――――
―――――――――
――――――
――――
――
翌日11時、潜入する五人の姿は黒須学院の校門の前にあった。
――青空の向こうの、遠くの空が暗い。遠くの黒い雲がゴロゴロと唸り、時折稲妻が走っている…――
『幸先悪ぃな。嵐がくるか?…―』と、校舎の裏に迫る暗雲を五人は眺めている。
――そして五人は校門の奥にそびえ立つ校舎へと視線を向けた。
校舎の窓ガラスがスプレーで真っ黒に染められている。…――けれど真っ黒かと思えばカラフルな落書きもある。かと思えば、東校舎側のガラスはところどころ割れているようだ。
屋上からは空き缶が降ってくる…――
校庭の後ろの方からは、市販の打ち上げ花火の音が響いており、昼間の空が僅かにチカチカと光っていた。
校庭の真ん中ではタイマン勝負…――野次の様な声援を飛ばしながら盛り上がる野次馬…――
『自由な奴らだな…』と、寧ろ感心しかける五人であった。
――ここが現在の黒須学院である。
――さておき、澄橋、右京、川浜、明美、照、五人全員が制服に身を包み集まった。
黒須は男子校だ。男四人は黒須の学ランを着ているが、明美は自身の高校時代のセーラー服姿だ。
五人は校門の前で円になり、手早く挨拶と自己紹介を済ませた。
更に円になったまま、『何か質問は?…―』と。
川「澄橋さん!会いたかったです!!」
澄「それは質問じゃない」
明「右京さん、どうして初登場時の白黒ツートンヘアカラーに戻っているの?」
右「え?〝ヤンキー校だから⭐️〟」
川「照くんって年齢的には高校生くらいなの?…―」
照「高3か大学かくらいの歳」
一人だけコスプレ状態を免れている照である。
因みに他の四人は明美と川浜が二十代前半。右京が二十代半ば、澄橋が二十代後半である。
『オレは教師のフリの方が良かったのでは…』と、澄橋はそう言う。だがやはり、〝生徒として潜入〟である。
明「まさか銃とか持ってないわよね?!ここは高校だから武器は持ち込まないでね?〝荷物チェック〟よ!」
男たちは『武器なんて持ってね~よ~』と言うが、ここは荷物チェックである。
一人目、川浜。
明「異様にカバンが薄い…」
川「え?ヤンキーのカバンって言ったら〝異様な薄さ〞だと思いまして!」
――さておきカバンの中身は、〝スマホ〟〝弁当〟〝コンパス〟…―
照「コンパス??…―」
川「はい!オレ方角が分からないので!」
澄明「………。」
〝学習したな…〟と思っている澄橋と明美だった。
二人目、右京。
明「また異様にカバンが薄い…」
右「ヤンキー風に〝異様に薄く〞してきた」
――中身、〝スマホ〟〝偽造生徒手帳〟〝睡眠薬〟〝アイマスク〟…―
澄「寝る気満々か…」
右「不眠症。オレ隙あらば眠ろうと試みるから、邪魔しないでくれよな?夜眠れないから不意に変なタイミングで眠くなるし」
三人目、照。
中身、〝スマホ〟〝弁当〟〝狐のぬいぐるみ〟…―
右「……あ?ネコ?ペット連れてきた?」
川「右京さん、さっそく寝ぼけてるんですか?!」
照「〝ぬいぐるみ〞ッス!」
明「何で?!何で?!」
照「狐のぬいぐるみと言う名のお守りなんで!」
澄「なるほどな……アイツの弟分だからな……」
四人目、澄橋。
――中身、〝スマホ〟〝財布〟〝弁当〟〝飲み物〟〝ハンカチ〟…―
川「あ!財布と飲み物忘れてた!」
照「オレも!!」
澄「何でだよ?!右京も財布持ってきてねぇし!?」
すると右京、『カバンを薄くしようと思ったんだ』と、そう言いながら生徒手帳を取り出した。…―そして生徒手帳のカバーの中から、サッとクレジットカードを取り出してみせる。
川照明「おぉ~!✨」
澄「…高校でカードって…逆に何が買えるんだろうか……」
右「あ?オレ弁当ないから、購買で何か買おうかと!」
澄「購買のオバチャンびっくりするぞ?購買でカードが使えるか…?」
右「え??…」
『弁当持ってくれば良かったのに』…――すると、右京は話した……
右「有凛が作ってくれる予定だったんだが、初めにイカリングを作ろうとしたのが良くなかった――」
澄「ん?…」
右「うちは海だから。部下たちが大量にイカを釣ってきてな――。『ならイカリングを』ってなったんだけどな。…――イカって揚げると飛ぶだろう?〝パチンッ!!〞…―って、次々に飛んでしまったんだ…――」
明「それで?……」
右「何だかオレと有凛も熱くなっちまって、〝諦めずにイカを飛ばさない事がゴール〟みたいになっちまって…――飛ぶイカをボウルでキャッチする係・〝甲斐〟をスタンバイさせつつ、オレらは諦めずにイカを揚げた…――」
4人「……――」
右「気が付いたらアジトを出る時間に…――オレは言った。『イカリングだけでいいから弁当箱に』と…――が、『油を切っている最中ですよ?――』と、甲斐からの圧力……――泣く泣く、オレは弁当を持たずにアジトを飛び出した。有凛は言った。『夕飯までには弁当作っておく』と――」
澄「……PTBって案外仲良いのか?」
右「……な訳ねぇだろうが。〝ドッロドロだ〞」
『〝今夜は皆でイカリングパーティー〞』『…―一応最後まで話を聞いてみたが、最初から最後までどうでも良い情報だったな…』と、これが右京の“どうでも良い事情”だ。
――さておき、『武器なんてないだろう?』と男四人。
明「なら良い!」
4人「………」
〝お前の持ち物チェックは?…―〟と全員が思ったが、女性に〝カバンの中見せろ〟とも言えず…――
明「とにかく潜入開始!」
〝潜入開始である〟。
『で?テッペン取るにはどうしたらいい?』『情報収集が必要だな』と、会話をしながら五人は校庭を進んでいく。その時…――
「おいテメェら見ねぇ顔だな。まさか転入生か?」
声を掛けられ、五人は振り返る。…―するとそこには、舎弟たちを引き連れた、強面緑モヒカンの男が立っている。
五人は男を眺めながら『コイツ高校生??顔老けてねぇか??』『オレらの方が見た目全然若いな!』と、そんな話をしている。
「誰がダンディなイケメンだぁ?!あぁ?!…―話聞いてんのか転入生!!」
右「……いや、緑モヒカンはダンディって感じじゃない」
「ガタガタ言ってんじゃねぇぞ!――たった今から転入の儀を執り行ーう!!ボッコボコにしてやるからよぉオレの舎弟になりなぁ!!」
するとモヒカン、明美を指差しながら『そしてそっちのレディはオレの女になりなぁ!!』と。
他校のセーラー服女子とは、男子校の面子には眩しい限りの存在である。
『女の娘だぁ♡』『可愛いー!!』と、舎弟共も目がハート♡である。そして『白麟の総長だった上柳さんの女に似てる!!上玉だぜぇ!!』と。
「ハッハハハ!上柳さんの女に似ていると?…―ますますオレの女に相応し~い!!」
『ちゃんと“さん付け”はするんスね!』と川浜。『相応しい??どこら辺が?!……にっ似ても似つかないと思うが……』と照。
〝転入の儀の始まりだぁ~!!〟と、モヒカン軍団が一斉に五人へと襲い掛かってくる…――
すると五人も、口角を吊り上げながら…『転入の儀の始まりだぜ?――』と――
裏組織PTBボスの右京。
裏組織BLACK BIRD元No.2の澄橋。
BLACK BIRDの組員川浜。
元レディース暴走族、黒人魚の明美。
裏組織RED ANGEL配下の暴力団、FOXの一員であった照。
そうそうたる面々の潜入組である。『転入の儀の始まりだぜ?――』と、明らかに、人、何人か殺っちまってそうな目である。――そう彼ら、モヒカン軍団よりもだいぶヤバイ奴らである。
『行儀の悪ぃガキ共には仕置きが必要だな』と、右京は貫手で――
『…―彼らから情報収集を』と、澄橋が蹴りを。川浜が援護を。
『これが青春ってヤツか!』と、照が拳で。
〝バキッ!〟〝ベギッ!〟〝ボコッ!〟と、彼らは手早くモヒカン軍団を片付けていく。そして…――
明「“上柳さんの女に似ているから、オレの女に相応しい??”…――ふざけんなコラッ?!アンタと“上柳さん”じゃ、見た目も中身も似ても似つかないんだよ!!勘違い男ー!!」
明美がモヒカンの顔面を目掛けて、片足を振り上げる。
そして…――ガツン!!★と、明美の蹴りがモヒカンの顔面へとヒットしたのだった。モヒカンをKNOCK OUT!!☆である。
リーダーであるモヒカンは校庭へと倒れた。…―そしてモヒカン軍団も右京、澄橋、川浜、照によってだいぶKNOCK OUT☆済である。
「なっなんだアイツら?!化けモンだっ?!」
「だってアイツら、目がヤベェもん!殺されるー?!」
『ごめんなさ~い!!』と叫びながら、残りの男たちは逃げて行ったのだった。
潜入組の勝利である。そして…――
右「転入の儀に勝ったことだし、コイツ舎弟にしようぜ~?情報収集」
澄「そうだな。――おい、そのモヒカン一緒に連れて行くぞ」
照「ならオレが」
言って照が、モヒカンの胸ぐらを掴み、引きずりながら連れていくのだった――
―――*
モヒカン軍団を倒した五人の姿は、東校舎一階の空き教室の中にあった。
教室の真ん中には、スプレーで黒く塗り潰されたテーブル。そのテーブルを囲うように、黒い革のソファーが置いてある。
現在情報収集をする時間も兼ねて、この部屋で早弁中だ。
――『お待たせしました!』と、ガラッ扉を開け、まんまと五人の犬になったモヒカンが戻って来る。手には購買の袋。
モヒカンは弁当のない右京へと焼きそばパンとお茶を。そして飲み物のない川浜と照にもお茶を。因みに明美はしっかりと弁当と飲み物を持参していた。
早弁をしながらモヒカンから情報収集を…―と思ったのだが、なにやらモヒカンが、五人の選んだこの部屋を見渡しながらソワソワとしているのだ。
川「どうしたの?」
「いえ…実はこの部屋、昔東校舎仕切ってた元OCEANの稲葉さんと高野さんがいつも使っていた部屋で…!オレたちからしたら聖域みたいなもんなんス…落ち着かなくて…!」
5人「…………」
〝アイツらホント、何してたの?!〟と元オーシャンの面々を思い浮かべる五人である。
そう、黒須学院にはそれぞれ東校舎、西校舎、南校舎、北校舎がある。〝稲葉聖が東校舎仕切ってたって言うなら……〟と、あの時代の黒須の事情に察しがつく五人であった。
『あっそのソファー、稲葉さんがいつも寝ていた……――』と、澄橋の座っているソファーを見ているモヒカン。
『あれ?稲葉の学ラン着てるの誰?』と右京。『〝オレオレ〟』と澄橋。『なら何も問題ないですね!』と川浜。
澄「その稲葉たちから〝黒須のテッペン取ってこい〟って言われて来た。誰を倒せばテッペンを取れる?」
――思わず口をあんぐりと開き、目を思い切り丸くしたモヒカンだった。〝まさかっそんな訳っ?!……いや、けどあの強さ、ただ者じゃねぇ!さっきの強さなら納得だ!〟と、モヒカンは大方信じた。
すると『ホラ』と言いながら、右京が当時の雪哉の生徒手帳を見せる。
「西校舎仕切ってた、元オーシャンの白谷さぁ~ん?!」
〝もう疑う由がない!〟と完全に信じたモヒカンだった。
「何でも協力します!アニキたちにアネゴ!!」
モヒカンは話した。黒須が何故、争いの絶えない学園へと逆戻りをしてしまったのか。
誰を倒せばテッペンを取れるのか――
――⭐️第六回ブログで感謝企画②🎬️💮へ続きます。
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