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フルーツロール

フルーツロール🍎です(*´∀`)🌹

名前の由来は、“その時食べたかったから”です。

どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

小説は基本、ピカレクスロマン🔫の要素が強く、波瀾万丈な物語。そこから少しずつ、幸せを勝ち取っていくような物語だと思います🔫🍀

よろしかったら、フルーツロールの物語を、楽しんで頂けたらと思いますm(__)m

第七回ブログで感謝企画①🌿❇️


皆様、いつもありがとうございます!第七回ブログで感謝企画🌟始まります!

今回も司会はフルーツロールと瑠璃+ランダムキャラくじ引き・司会者枠当選者二名🌟の四人でお送り致します!


フ「では司会者枠ゲスト様を呼ぶ前に、先に感謝企画メインストーリー枠🌟ランダムキャラくじ引きの当選者を一気に発表致します!

カオル🌿甲斐💙出雲🐦️可馨💍ファックス🐺!」


瑠「当選者の皆さんおめでとうございます!――では続いて、司会者枠当選のゲスト様の発表です!私瑠璃もまだ知りません!フルーツロール、発表をお願いします!」


フ「発表致します!ランダムキャラくじ引き・司会者枠当選者は、ドール💠と…――」


瑠「はい!✨」


フ「黒爛🌙です!」


瑠「へっ?!……」


フ「〝黒爛〞です!」


瑠「……本気?!…」


フ「本気もクソもありません。本当の一発ランダムキャラくじ引きの結果です。」


瑠「現在作中で、最も謎の人物だと言っても過言ではない男ですよ……不意にタピオカジャスミンティーかぶった事で、菜津から〝ジャスミンティーの香りがしたお兄さん〞と言う称号を与えられている…――あの黒爛……」


フ「それ〝あの黒爛〞って言う程の話題引っ張ってきてないね。黒爛が〝ジャスミンティーのお兄さん〞なのはどうでも良い情報よ」


――ではさっそく、ドールと〝あの黒爛さん〞に登場して頂きましょう。

笑顔のドールと、サングラスのせいで表情の良く分からない黒爛が登場です。

〝黒スーツにサングラス……明らかにマフィア…海風さんみたいにニコリともしてくれないし…〟と、瑠璃は緊張しているようだ。生唾を飲み込んだ…―――と思っていたら、躓いて転びそうになり、『哎呀ーッ?!!』(わぁーッ?!!)と、タピオカジャスミンティーを被った時と同じリアクションをしているのは……――そう、〝あの黒爛さん〞。

驚いた時にだけ咄嗟に飛び出す中国語リアクション。〝哎呀ーッ?!!(アイヤーッ?!!)〞だ。

『大丈夫ですか?』と、ドールに気遣われている。

――さておきゲスト様が登場致しました。第七回の司会進行はフルーツロール、瑠璃、ドール、黒爛の四人でお送り致します!

『瑠璃、飲み物を』と、フルーツロール。『はーい』と言って、瑠璃が人数分の飲み物を持ってきた。


瑠「タピオカです!ココナッツミルクとバナナミルクと、ジャスミンティー、それからピーチティー、どれがいいですか?」


フ「――ドール、黒爛、先に選んでいいよ?」


ド「フフ♪黒爛さん、先に選んでいいですよ?」


黒「すまないな。ならオレはココナッツを…――」


フド瑠「「「……え??……――」」」


黒「……え??……」


4人「…………――」


黒「………――ならピーチt」


4人「え?……」


黒「……――ジャ、ジャスミン??……――」


――すると、ふぅと安心するフルーツロールとドールと瑠璃であった。必然的に〝黒爛はジャスミン〞だ。理不尽な世界である。
フルーツロールがピーチティー、ドールがバナナミルク、瑠璃がココナッツミルクで決まりである。


フ「ゲストが揃ったところで、改めて当選者のおさらいです!

カオル🌿甲斐💙出雲🐦️可馨💍ファックス🐺の五人です!

ゲストさん、このメンバー、どうでしょう!」


ド「何故か続けて出るものだね♪第六回は右京さん、第七回は甲斐さんって!…―可馨さんと黒爛さんも!」


黒フ瑠「………――」」」


ド「っ?!あれ??……」


〝本当に、何故かセットで出たりしますよね。そして寄りによって、雨神本部メンバーからは、可馨と黒爛が揃って出ました〞

危うい空気になりましたので、黒爛からのコメントは無しに致しましょう。

――けれどそう、瑠璃とフルーツロールには、聖、純、陽介、雪哉との約束がありました。
そう、感謝企画第何回?かでの話である。
桐島の言っていた〝可馨は部下で逆ハーレムを作り、アホみたいな生活を送っているのでは疑惑〞の話だ。――そうあの時、六人の中で『李羽と海風に聞いても絶対に答えない。黒爛ならきっと答える』と、そのような話になったのだ。――まさかこんな回がこようとは……今が真実を聞く時である…―!!


瑠「黒爛さん、コレどうぞ!白、黒、グレーの札です!話したくなさそうなので、この札でお答えて下さい!」


黒「〝話したくなさそう〟に見えたなら札も渡すな…」


フ「ダメです。ある程度答える運命にあるに違いない!だってこの当選、つまり天の意思では?!👼」


ド「……――それか、まさか天が叶えた、読者様の意思っ?!」


瑠「………。って、勝手にそのような解釈になる〝天に委ねる系〟の思考回路ですが、よろしかったでしょうか?〝天が望んだから〞or〝読者様が望んだから〞。――『可馨のプライベートなんて、気になってねぇよ!アホ!!』って、思われた方がいたなら、何か本当にすみません」


フ「ではさっそく、白か黒かグレーで答えましょう!
Q可馨は〝部下で逆ハーレムを作り、アホみたいな生活を送っている〞」


黒「意図して作ったかどうかはさておき、確かに逆ハーレム。〝黒〞。」


フ「はい質問が悪かったー!!男部下が多いのは必然的ですねー!!…――Q〝その部下たちを、自分の取り巻きのようにハーレム化させている〞」


黒「〝黒〞。…―腕を絡めたりしている時点でアウト」


フ「Q〝腕を絡める以上の関わり〞」


黒「〝グレー〞」


フ「Q〝可馨と李羽と海風〞」


黒「せいぜい抱擁まで。あそこは純粋な関係であると信じて〝白〞」


フ「Q〝可馨と黒爛〞」


黒「〝そろそろ黙れ〞」


叱られたところ、今回はこの辺にしておきましょう。


――⭐ここでブログが初見の方もいらっしゃるかもしれませんので、名前についておさらいです。

・可馨(クゥシン)
・黒爛(ヘイラン)
ついでに話題に出た二人も……
・李羽(リユ)
・海風(ハイフォン)
ついでに……
・雨神(ユーシェン)

・ファックス(FOX)※本作では発音をアメリカ英語〝fax〞に統一している為フォックスですが〝ファックス〞。

名前のおさらいは以上です。


瑠「続いてランダム場所くじ引きの結果発表です!」


フ「はい!今回の舞台は〝あの酒場〞に決定致しました!」


ド黒「どの酒場?!」


フ「〝あの酷くない方!〞」


瑠「つまりpeace of mindではない方ですね!」


フ「〝じゃない方です!〞番外編Ⅱでオーシャンメンバーが募金活動をしていた、ケルト風酒場です!」


瑠「あっ!あの酒場ケルト風酒場だったんだ!」


(当時ケルトの音楽を聞きながら、ケルトの酒場をイメージしながら書いていました🌿)

今回の舞台は〝あのケルト風酒場〞に決定致しました!


――では、第七回ブログで感謝企画🎻🎼メインストーリー⭐カオル🌿甲斐💙出雲🐦️可馨💍ファックス🐺で、舞台は番外編Ⅱのオーシャン募金活動の酒場🎻🍻スタートです!!


―――
―――――――⭐


――オレンジ色の仄かな明かりを灯す、木造酒場。

吹き抜けの木の階段――

縦笛・横笛・バイオリン…――バクパイク・アコーディオン☆

酒場に響く、愉快なケルト音楽――

踊るように跳ね回る犬に、テーブルの足元で眠るブチ猫――

愉快な音楽に合わせ、人々は笑い合い、酒を酌み交わしながら踊る。


――〝ここは自由と音楽を愛する酒場!〞――


今宵この愉快な酒場に居合わせたなら、誰しも仲間だ。

人々は手を取り合い踊る――

誰しも飲み屋の主人も細かい事など気にしない。


――〝ルールなんてない!☆〞――


――〝お前の酒はオレの酒!☆〞――


『主人の誕生日には飲み放題!!』


飲み屋の主人の言うところによると、週一のペースで客に〝☆happy birthday☆〞を歌われるそう。


『週一ペースで飲み放題!!』


主人の言うところによると、〝音楽に合わせて踊り始めると何でもOK⭕〞をしてしまうそう。


――〝埋蔵金堀り当ててからのツケ払いで☆〞――


常連たちの口癖は基本〝埋蔵金☆〞だそう。


『おう。待ってるぜ~。早めに堀り当ててな~??』…―脚を組んで雑誌を読みながら、主人は片手をヒラリと振る。それで終わりだそうだ。


客は皆、そんな飲み屋の主人が大好きだ。〝週一で主人の誕生日会を開く〞くらいに、主人が大好きだ。
――だから皆、そんな主人の為に〝早めに埋蔵金を堀り当てよう☆〞というスタンスで生きているんだそうだ――


…――『なぁ?いい話だろう?』と言いながら、ジョッキを片手にヘラッと笑っているのは、この店の常連である。


そして店と同じ色味の木で出来た席に座りながら、その話を聞いているのは、カオルとファックスと甲斐だ。


客にも飲み屋の主人にも、ツッコミたい事は山程。一番不思議であったのは〝そんな経営の仕方で、なぜこの店は存続できる?〞と言う疑問である。


するとカオルと甲斐の視線がファックスへと向くのだった。――何を隠そうこの酒場、元はレッド エンジェルが経営していた酒場なのだから。今はブラッド フラワーが引き継いだ場所だが…―



F「フラワーもバカみたいに金があるからな。やろうとすれば〝こんなサービス酒場〞もやれるだろう。エンジェルもバカみたいに金を持っていたことだし…―…」


甲「……。普通こんなのやろうとするか?バカなのか……」


カ「だいぶブッ飛んでるよな…」


F「考えなしにリリィがバカな事を言ったとして、そのバカな事を叶えてしまうのが〝グロリオサ様率いるブラッド フラワー〞だ。…―おそらく、リリィを止めようとするのはニゲラくらいだろう」


すると甲斐がまた、今度はフラワーに向けて『バカなのか…』と。


――さておきこの三人、本日の収集の代表としてこの場に集まったという事だ。

カオルは元暴走族チームの代表として、ファックスは元レッド エンジェルの代表として、甲斐はPTBの代表としてだ。(ランダムキャラくじ引き)

そう本編はまさに雨神との抗争の真っ只中。

これはブログの場を使った緊急会議という事だろう。

そう、酒場に収集…――

――するとじっと、ファックスを見るカオルと甲斐だった。
賑やかな酒場を眺め酒を飲んでいるファックスを眺めながら、二人は思っている。
〝コイツいるけど、今回はpeace of mindじゃなくて良かった…〞と。
そうファックスと言えば、常時乱闘騒ぎの巻き起こる酒場・〝peace of mind〟に仲間を集めて作戦会議を始める常習犯である。

――さておき、緊急作戦会議が始まるのだった。


――…だが三人は気が付いていなかった、吹き抜けの二階席に、怪しい人影がある事に…――

ここは吹き抜けの二階席。足を組み座りながら、怪しい女が三人の様子を伺っていた。…――そして女の対面の椅子の背凭れの上には、一羽の鷹。

雨神の可馨と大鷹の出雲である。

これはまさに、可馨じきじきのスパイ活動であろう。協力関係にある大鷹の一員も一緒である。(鷹)

賑やかな店内に紛れ、可馨は一階席のカオル、甲斐、ファックスの様子を伺っているのだが…――


可「見なさい出雲。あまり目立ってはいけないものね。今夜はケルト風酒場に合わせて、カントリーな北欧柄のワンピースを着てきたのよ?――誰も気が付きはしない筈。私が雨神、子涵の娘、黄 可馨だと言うことにね」


出「ピィ??…」


『乾杯、出雲。――良いお酒ね。……ホラアナタもお肉を食べなさい?』と、出雲に語りかけながら過ごす可馨。『ピ??』っと鳴きながら、出雲が首を傾げている。

今のところ、出雲とのただの食事会である。偵察する気があるのかないのか、謎である。


可「ラム肉のグリルよ。アナタ、こういうの好きでしょう?」


出「ピー!!」


『うん。うん。やっぱし好きなのね。良かったわ』と頷きながら、ナイフとフォークでラム肉を切りソッと口へと運ぶ可馨である。


可「…うん。悪くない。悪くないわ…賑やかな店内で私一人……いや、違う。アナタがいるわ。出雲……悪くないわ。私は平気よ…」


出「……―ピィ??…」


可「悪くない。悪くない。……悪いのはダァレ??……ちょっと出雲、アナタ、主人の平石に言っておいてくれないかしら?…――」


出「ピピ??…―」


可「『ウチの若いの付き添わせる。オレの右腕を』って、アナタの主人がね。……今度からちゃんと、〝鷹〟って言ってくれないかしら??…――」


出「ピピ??…―」


可「〝オレの右腕の若いの〟って言ったら、木倉とか犬榧かと思うじゃないの??…――〝紛らわしい事を言うな〟って、そう、アナタの主人に伝えておいてちょうだい。出雲。」


出「ピィー!!」


可「……うん。うん。分かってるのね。…アナタ良い子ね……ありがとう……ぅっ……グリルが涙でしょっぱい……あんまりだわ…李羽連れてくれば良かった…!……」


バックから北欧柄のハンカチを取り出し、涙を拭う可馨である。涙を拭い。心を落ち着けるように天井を眺めながら、『はぁ~』とため息をついている。
〝大鷹の若い子とお食事かと思っていたのに…!!…〞と。

涙を拭いながら、二階席から偵察対象のカオル、甲斐、ファックスを眺める可馨であった。


可「いっそ私もあの輪に交ざりたい……男の子たちの輪に…」


出「ピ??…」


可「誰だか知らないけど…あの三人が今回の標的らしいじゃない…」


可馨がカオルを知らないのは当然だろう。
右京とは交流があった可馨だが、甲斐とは会った事がない。
そして可馨はファックスの事も知らない。…―そう、彼が〝五人目の男〟だとは知らぬまま。


〝人間紹介されると思っていたら“鷹”だったって、普通に考えてキツイから!!〟と、やはり可馨は泣きたい気分…――と言うよりは、既に泣いている。

〝…―けどそう、一人よりは良い…!!〟……―と思った瞬間に、〝……私は何かを憐れまれていて、“せめてもの”って意味で“鷹”を貸してくれたのだろうか??……だとしたら、何なのよその気遣い方?!半端に気遣われた事実が余計に私の心を虚しくさせるでしょうが!!バカ!!〟…―と、そう思い至り、結局ハンカチで涙を拭っているのだった。


――するとその時、『どうぞ。クラナカンですよ』とそう声が聞こえる。
可馨が顔を上げるとそこには、フェルトの中折れハットを被った30代後半~40歳程の男が立っていて、こちらへクラナカンを差し出している。
*クラナカン(ホイップクリーム、蜂蜜、ウィスキー、ラズベリー、一晩ウィスキーに浸したオートミールで作られたデザート)


可「ん??…―」


出雲もピィと泣きながら首を傾げている。…―そう首を傾げてから出雲がピー!と、可馨に訴えるように鳴いた。
――出雲は何と言ったのか、可馨はじっと出雲を眺めている。そして…――


可「アラ、出雲が『誰かからじゃないのか?』って言っている気がするわ。…――このデザートは間違い?それとも誰かから?」


「鷹を連れたステキなお客様へ、飲み屋の主人からですよ」


可「!!」


ハッとして出雲を見る。そして再び男とデザートを見る。――〝出雲!アナタったらステキな子!!〟と、このサプライズに目をキラキラとさせる可馨である。


可「とても嬉しいわ。元気が出た…――ステキな主人へとよろしくお伝え下さいな?」


すると男は、ニコリと愛想の良い笑顔を作った。


「その言葉、お受け取り致しました。ボクがその主人です」


可「!!」


すると可馨、じ~んとしながら主人を眺めた後に、『人間紹介されると思っていたら〝鷹〞だったのよ。舐められてるのかしら?』と、主人に語り始めるのだった。
主人はうんうんと頷きながら可馨の話を聞いている。
そして出雲を見ながら『ボクから言わせりゃこの子はステキなお友達だけどね』と。『確かにステキだけれど。』と可馨…――

〝確かに素敵なお友達だ〟…――出雲との巡り合わせは何も悪くない。ならなぜこんな気分なのかというと……―


可「〝鷹〟!!って!!…――前もって言わなかった平石が全て悪いわ!出雲はステキな子でも、こっちは〝哀れまれているのかしら?!〟って、いろいろネガティブに想像をしちゃうじゃないの?!誰でもそうなるわ!!」


『まぁ…そうなるよねぇ~…』と、苦笑いでうんうんと頷く主人だった。そして提案する…―


「…―けれど大丈夫。なんたってここは、偶然居合わせた者同士が仲間になれる魔法の酒場なんだから」


『魔法の?…―』と可馨。すると『ボクの酒場はそんな場所なんだ』と、主人がニコリと笑う…―



――そしてその頃、カオル、甲斐、ファックスは……――


F「――なぁ、今さら何を作戦会議だ?」


カ「…――言っちまったのか?誰もが思っていたそれを」


甲「――…オレ、帰りたいな」


カ「………」


――するとサッと、カオルが立ち上がる……―『じゃ、オレも帰る』と。それを甲斐が『オレは“帰りたい”としか言ってない』と。


カ「……帰っちゃダメなのか??オレ、こういう空気はあまり……」


F「……何を言っている?こんな平和な場所、オレらの世界じゃなかなかねーぞ?帰っちまっていいのか?!」


カ「――オレ、もっと静かな場所が好きなんだ。大勢でワイワイって柄じゃねぇ…この店、まるでノリが夢の国だ……」


F「あぁ。まるで夢の国だ!だから…―〝良かった〞じゃねぇか!!」


『いや、良くない良くない』とカオル。『peace of mindよりは良かったけどな』と甲斐。
『…――じゃあお前、一緒になって踊ってこいよ』とファックスにカオル。
するとファックス、『いや、踊りはしねぇけど…』と。

今回の当選メンバー、この店のノリに合った人間がいないだろう。


F「…―それにしても、愉快な店だな」


甲「現実逃避中の亮大さんの頭の中……」


カ「え?コレが?右京の頭が心配になるぜ……」


〝帰るのはナシだ〟とそう言う話になり、三人は頬杖をつきながら愉快な酒場を眺めている…――


カ「あのさ…―客のノリがよ……」


F「あぁ。なんだ?」


甲「……――」


カ「〝ケルトの酒場じゃなくて、カリブの酒場だ〟」


F甲「……――」


…―〝カリブの…酒場??〟と…――じっと、愉快な酒場を眺めるファックスと甲斐――


―「お前の酒は~オレ☆の酒ー♪フゥー!!」


―「埋蔵金見付け~て~から~の~!ツケ払いー♪ヒュー!!」


〝確かにぃ…―!!〞と思ったファックスと甲斐だった。


F「だがまぁ仕方がねぇ!⭐ケルト音楽の流れるケルト風酒場で、客がカリブのノリで酔うのは…――」


甲「〝客の自由だ⭐〟」


カ「……。何の反論も出来ねぇ完璧な理論⭐……」


〝ならケルトの世界観ってどんなのだ?〟


F「…――あれだろ?酒場でパーティー組んで冒険に出るやつ」


甲「あぁ、あぁいうのがケルトか。ファンタジーみたいなやつ」


カ「……。勇者一行ツケ払いて…イヤだな…」


再び酒場の客たちを眺め、〝アイツら明らかに、勇者一行じゃなくて海賊一味の方たちじゃねーか…〟と。

〝あのノリには交ざらねぇ〞と、酒を飲みながら〝ケルト風酒場のカリブのノリを眺める会〟になりかねない第七回感謝企画である。

――酒を飲みながら『あぁ、またブログ限定のデタラメ虚構世界に行くのなら、今度はケルトの世界の中とかに入り込んじゃったりしてなぁ…』と三人…―

だが、〝いや待て、現実を見ろ…このケルト風酒場のカリブのノリを見ろ…これが答えじゃねぇのか?〟と…―

酒をちびちびと飲みながら、『どう思う?』と三人…―

〝ブログ限定で、夢と冒険のケルトの世界へ入り込めると思うか?…――〟


F「…――危ういな。絶対ぇこうなるに決まってるんだ……

『では今回は世界に〝ケルトMIXの薬〞をかけましょう!

はい!〝夢と冒険のケルトの世界〞へ🌿1、2、3……――』

――バッシャーン!!

『あぁぁ~?!しまったぁ~?!世界に〝カリブの薬〞がかかってしまったぁぁ~?!』

一同『えぇ~~?!』

『ぅ~もう止められない……!キミたちは〝略奪と欲望のパイレーツの世界〞へと飛ばされるぅ……』

一同『えぇ~~?!』

『…――致し方ない☆!!〝略奪と欲望のパイレーツの世界〞へ⚓🔫1、2、3…――〝お前ら生き残れぇ~ーー!!〞』

一同「覚えとけコラァ~!!」

…………。って、なるに決まってるんだ!!」


〝有力な仮説!!それが現実だぁぁ~!!〟と、納得する甲斐とカオルである。


――するとカオルが『お前ら瞳をとじろ、想像しろ…――』と。言われた通り、スッと目をとじるファックスと甲斐…――


カ「――ここはカリブ海、どこまでも続く水平線と青空…――カモメが歌う……――」


F「……―お、何だ何だ?平和なカリブ海じゃねーか」


甲「…うん。こんな感じなら行ってみても良い」


カ「……――どこまでも青空が広がり、カモメが歌っていたのは昨日のこと……――今日の空は……」


F「ちょっ…―止めろ。雲行き怪しくするのは止めろ…!」


甲「……―嫌な予感がする……」


カ「今日の空は暗く重い。嵐が近付いている……――」


F「コラ…」


甲「おい…」


カ「あなたの目の前には今、大きな一隻の海賊船があります。
そしてあなたは今、海に浮かんだ小舟のマストに縛りつけられています。
海賊船の大砲が、真っ直ぐにあなたへと向いています…――」


F「コラ!」


甲「おい!」


カ「〝これは仲間割れ〞。…―さぁあなたを『小舟のマストに縛れ、大砲で吹き飛ばしてしまえ!』と命令し、今船の上で笑っている海賊船の船長はだぁれだ??――」


F「〝グローディ!!〞」


甲「〝桐島!!〞」


――〝なにコレェ?!〞――


カ「うーん。心理テスト??嫌いな奴の名前言うんじゃねーの??」


F甲「〝当たっている!!〞」


カ「――絶対絶命です。あなたは死を覚悟しました。――だがその時、新たに一隻の海賊船が現れ、その船があなたを狙う海賊船へと大砲を放ちました。あなたを助けに来てくれたのです。『あの水夫はうちでもらおう。――〝助けろ〟』と言い、あなたを助けてくれた、海賊船の船長はだぁれ?…――」


F「……――え?リュウかもしれねぇ」


甲「亮大さん」


カ「頼りにしてる奴とか信用してる奴言うよな~。オレは千秋かアザミだ」


〝……で?第七回は心理テスト回??〟――


――会話をし酒を飲みながらも、三人は退屈にしているようだった…―

――
――――*第七回ブログで感謝企画②🌿❇️へ続きます。

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