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フルーツロール

フルーツロール🍎です(*´∀`)🌹

名前の由来は、“その時食べたかったから”です。

どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

小説は基本、ピカレクスロマン🔫の要素が強く、波瀾万丈な物語。そこから少しずつ、幸せを勝ち取っていくような物語だと思います🔫🍀

よろしかったら、フルーツロールの物語を、楽しんで頂けたらと思いますm(__)m

第十回ブログで感謝企画①❄️

皆様いつも本当にありがとうございます!第十回ブログで感謝企画始まります!

本日の司会は誓、響、桜持、原、警察官チームでお送り致します!


響「あぁ~まったく!秩序が乱れている!」


桜「はい!右から順番に!元暴走族!元殺し屋!諸々裏組織!麻薬密売!臓器売買っ…!運び屋!情報屋!チャイニーズマフィア!腐った政治家っ!マッドサイエンティスト!マリオネットの操り手創造屋っ!…――何だこれはー!!」


そう、指差した方向このステージの下には本日招いた悪い奴らが勢揃い。

ステージの下からは悪い奴らが警官四人に向かってブーイングである。

――すると誓が警棒でステージ下を指し示し、『ブログでお前たちを更生させてやる』と。だが悪い奴らからは『態度悪ぃぞー!!』『世はクリスマスって時にどんな企画だコラー!』『ロマンも色気もありゃしねぇ!』とやはりブーイングである。…―そこで原が咳払いで仕切り直す。


原「第十回は学舎で悪い大人たちを更生させようの回よ」


響「お前たちー!学舎で一から愛やら友情やら何やら学んでこ~い!!」


桜「今回もランダムくじ引きで役割を決める!そして学舎を舞台に一から学んでもらう!」


誓「オレたち警察や正しい人間は今回くじには入っていない!」


――だがすると今回も『くじなんざゴチャ混ぜに戻してやったぜー!』『テメーらが一から学んでこいや!お巡りさ~ん!』と、悪い奴らが言っている。

『なに?!』と警察チーム。―だが、〝いや、そんな訳はない〟と気を取り直して役割とランダムくじ引きの結果を一気に発表だ。※そんな訳なくないです。


①校長【光】
②庭掃除の人【仁】
③校長のペットカナリアさん【ナツコ】
④体育の先生【千晴】
⑤生徒1優等生【海風】
⑥美術の先生【イング】
⑦色気マシマシ保健室の先生【シラー】
⑧理科の先生【英二】
⑨生徒2ヤンキー【美百合】
⑩生徒3ヤンキー【キング】
⑪ペット鶏さん【犬榧】
⑫初代校長の精【神無月】
⑬生徒4モテモテ【スパイダー】
⑭何かの偉い像の人【花巻】
⑮生徒会長【カノープス】
⑯謎の美女【川浜】
⑰教頭【浩司】
⑱他校の生徒【波吉】
⑲転校してきた主人公【瑠璃】
⑳何かの偉い像の人2【アクア】
⑴学年主任【ギル】
⑵担任【クリス】


相変わらずステージ下からはブーイングの嵐である。
――だが、警察チームはハッとしている。〝なぜ正しい一般市民まで交ざっている?!ついでに波吉まで交ざってやがるぞ!?〟と。――だが、当選してしまったからには仕方がない。これが運命である👼


誓「あっ?なんだ?――ペンネームRさんからFAXが送られてきました。はい何々?……【私Rは主人公でありながらブログでも主人公に当選⭐️し、主人公を夢見る皆様の夢を壊した事を謝罪致します。そして前回前々回も当選しているこの私の運の良さよ――心から謝罪致します!!✌️】…――瑠璃かよ!最後の方謝罪してねぇから…!……」


響「主人公瑠璃はランダムくじ引きの神様に愛されているようだ👼」


桜「――22人中2人が元暴走族、裏組織、マフィアが11人。加担者が3人か?…――まぁなかなか更生しがいがあるな!」


原「では〝学舎で一から学んでこいの回〟始まります!」


―――⭐️

ここは私立瞳高等学校。この学舎で生徒たちは尊いをものを学んでいくだろう――

prologue・ある日の校長室


光「なんでオレ校長当選しちゃったの?!周りほぼ裏組織の連中だよ?!」


光校長は校長室で体育教師、千晴先生に不満を漏らしておりました。


千「何言ってんだよ光!せっかくの当選だぜ!オレらが教師側なんて、すげぇ良いじゃん!」


千晴先生はこの企画、楽しむ気満々のようである。
だが、光校長の不安は募ります。そして『はぁだいたいこれ、警察の方で打ち出した更生プロジェクトだろう?校長とか教師役は警察官がやるべきでは?』と。

―するとその時、バンと音がしたと思ったら、他校の生徒波吉が窓から校長室へと入ってきて言う。


波「その通りだ。稲葉や川原の馬鹿共が、全てランダムくじ引きにしやがって!このオレが当選していなかったらどうしていた!」


光千「圭さん?!」


〝何で窓から入ってくるの?!行儀悪っ!!〟と思っている光と千晴。


波「光、千晴、今回は褒めてやろう。よく当選してくれた!一緒に腐ったリンゴ共を更生しよう!一個の腐ったリンゴがどんどんと世界を腐らせていく前に!」


光「腐ったリンゴだなんてっ…あんまりですっ…肩書きは悪いけど、案外優しい人たちもいるのにっ…」


波「甘やかすな光。だったとしても〝その悪い肩書きが罪〟だ。――本当は優しいだと?関係ない。裏組織に所属し手を汚している事実は変わらない。
そんなのを許してしまったら、犯罪が正当化されてしまう」


〝お前の例えも酷かったよ波吉!〞と、誰かにツッコンでほしいところでもあるが、この面子では波吉にそうツッコめる者もいないだろう。


波「リンゴの生い立ちなどから犯罪に至った経緯などを汲み取るのは、また別の職種の人間の仕事だ。――なのでオレは、いちいち犯罪者共に同情はしない」


さておきこれは茶番な学園更生企画である。プロジェクトが今、始動する――


――
―――今朝は全校朝礼の日です。ステージに立ちながら、光校長は話します。傍らにペットのカナリア、ナツコを携えながら。

『皆さんおはようございまッ…―すぅ…』と、緊張しているのか、光校長の声は上ずりカミカミです。
するとペットのカナリアが『シッカリシナサイ!!情ケナイ!!』と、バッと校長の背を叩くのでした。
――気の利くカナリアに支えられ、光校長は再びあいさつから始めました。声はもう、上ずっておりません。――光校長の話が始まります。


光「皆さん、日々助け合い互いを慈しみながら過ごす事は出来ていますか?銃、爆発物、刃物、その他武器の所持は禁止です。抗争を始めてはいけません。手も足も出さずに清く正しく学園生活を過ごしましょう。

本日3年C組、クリス先生のクラスに転校生がやって来ます。彼女はまだ、この瞳学園を知りません。生徒たちは助け合い、自分たちが教える立場になり転校生を案内するように。〝教える事〟で自分も学ぶのです。――他の先生方も同じですよ?生徒たちに〝教える事〟で学んで下さい。

〝教える事で学ぶ(更生レッスン)〟これがお題です。

では今日も一日、楽しい学園生活を送りましょう。」


こうして今日の学園生活が始まった。



――ここは3年C組。〝C〞hris組。〝C〞の頭文字を掲げたクリス組である。

彼女の生徒たちは主に、優等生海風、ヤンキー1美百合、ヤンキー2キング、モテモテスパイダー、生徒会長カノープスである。

優等生海風は綺麗に席へと着席しております。
ヤンキー1美百合はお兄さんたちが大好きな性分なので、海風とキングの周りをウロウロとしております。
ヤンキー2キングは窓際のロッカーの棚の上で、脚を組みながら座っております。
モテモテスパイダーは、名も知らぬモブたちにチヤホヤとされながらも着席しております。
生徒会長カノープスは、生徒会長イコール番長と解釈しているのか、とても良いソファーの上に堂々と座っております。

そして本日このクラスに転校生がやって来る…――

『転校生を紹介します』と、クリス先生が転校生を連れてきました。


瑠「瑠璃です。よろしくお願いします」


C「皆、仲良くしてあげて下さいね。校長先生が言っていたように、しっかりとこの学園を案内し教えてあげるように。――まずは席を決めましょうね」


先生はクラスを見渡します。海風、美百合、キング、スパイダー、カノープス、五人の隣が空いています。

するとクリス先生は、細い声で歌い始めました。〝♪♪アイツもコイツ◯アノ席を~♪〟と。――そして〝ただひっとつ――♪〟と、学園○国を歌い続けながら、くじを作っております。

すると唄うま女王スパイダーも歌い始めます。…―すると、取り巻きモブたちも唄い始めました――

楽しい気分になってきたカノープスも『ワン!!』と唄うように吠えます――

するとすると、ヤンキー美百合もニコニコと笑いながら〝美人のとなりを~~♪〟と、ノッてきて唄い始めます。

――先生のくじは、今に完成することでしょう――

教室はフラッシュモブ状態ですが、海風とキングは交ざるのに抵抗があるのが、誰とも目を合わせないように窓の外を眺めております。――そして二人は、バッと嫌そうな顔をしながらアイコンタクトを取ります。〝なにこれ?…〟〝交ざらないといけないのかな…?〟と。
…―すると二人、恥ずかしかったのか、キングは〝Goddess of fortune~〟と海風は〝命运女神(ming yun di nu sheh~)〟と赤くなりながら英語と中国語で〝運命の女神様よ~〟と唄っている。

――そしてついにクリス先生が唄いながら、転校生の席決めくじ引きを引いたのだった。

さぁランダムあみだくじの結果は?👼


―【海風】―


C「瑠璃さんは海風の隣ですね」


瑠「へっ?!…―すみませんでしたぁ…!」


C「どうしました瑠璃さん?海風と会った事があるのかな?」


瑠「本編でちょっと…」


すると『ううん。キミが敵だった事くらい、何ともないよ』と、ニコリと笑いながら海風に言われる。その笑顔は本物か偽りか…肝が縮む瑠璃である。

――席は決まりました。これから主人公瑠璃の輝かしい学園生活が始まります。


C「ッ?!皆で唄っていたらこんな時間に?!…―早く生徒指導室前へと移動して!学年主任による身だしなみ検査が始まりますよ!あ、ちゃんと瑠璃さんを案内するのよ!」


生徒たちは『え~身だしなみ検査ー?』と嫌そうな声をあげながらも立ち上がります。

そしてスパイダーが『ルゥちゃ~ん♪案内してあげる~♪』と手を振りながら掛けてくる。
『ありがとう!』と瑠璃。…―だが、モテモテスパイダーの取り巻きたちまで一緒になって押し寄せてくる。


瑠「たくさん来るっ怖っ!!」


すると騒がしい取り巻きモブを蹴散らす為に、ガルル!と鳴きながらカノープスが割って入って来る。


SP瑠「カノープス!!良い子ねぇ!!」


―ぅヴヴッ~!!ワン!!ガルル!!(オイ鬱陶しいモブ野郎共!誰の許可取って転入生に近付いている!!コイツはもうオレの子分だぜ!!)


〝いい子ね~〟とスパイダーと瑠璃は言っているが、どうやらカノープスは瑠璃の事を子分だと解釈しているらしい。
さておき生徒会長が鬱陶しいモブを払ってくれたのだった。
すると優等生海風が、ヤンキー美百合とヤンキーキングを連れてきた。海風は『皆で行こう』と笑顔で。
『えーダルい!行きたくな~い!』と美百合。同意を求めるようにキングの方へと向き直る。…すると、キングがいない。〝どこ?!〟と思い見渡すと…――『キング~♪久しぶり~♪』と、キングは笑顔で話すスパイダーと一緒に後ろを歩いている。


ミ「何あれ?!学年一のモテ女はヤンキーとデキてる説の立証?!ずる~い!」


瑠「相変わらずね…美百合ちゃん…」


ミ「良いもん!なら美百合はヤンキー女と優等生でいくわ!」


――だが美百合から漂うメンド臭い女臭を素早く察知した海風は、さっさと生徒会長と共に早足で進んで行くのだった。

『お兄さん歩くの速~い?!』と騒ぎながら美百合も走り出した。


瑠「転校生を放ったらかして行かないで~?!皆のバカぁ~…!…」


そして転校生瑠璃も、はぐれないようにすぐに走り出したのだった。


――こうして生徒指導室前へ。生徒たちは右かは生徒会長、優等生、ヤンキー2、ヤンキー1、モテモテ、転校生の順で並びました。そして目の前には学年主任のギル先生。


GI「右から順に身だしなみ検査を行う。――では皆の手本、生徒会長から検査だ」


―ワン!!ワン!!(オレの上等な毛並みにはくもり一つない!!身だしなみは完璧さ!!)


するとギル『はいはい。いい子ですね~。モフモフモフ~』と言いながら、生徒会長をモフモフし始めた。
〝テメー?!オレをガキか何かだと思ってんのかー?!気安くモフモフするなぁ~!!〟と、生徒会長カノープスは怒りで吠えている。
――そしてギル先生はカノープスの口をひゅっと上げ牙を確認。スッと両前足を取り爪を確認。そしてまた、モフモフする…――


GI「完璧な身だしなみだな。流石生徒会長!良い犬だ!」


―ガルッ?!…――ワン!!(!!…――当たり前だろうが♪)

さすが生徒会長。 身だしなみは完璧です。


GI「では次は海風ですね。キミも優等生だから手本だな。――皆、海風を見習うように」


ギル先生は海風の身だしなみ検査を始めます。


GI「黒髪でよろしい。…ん?だか髪がやや長いな」


すると『ハーフアップだけど結んでます』と海風。――すると先生『ん?』と言いながら、ヘアゴムを取る。ブチッと引きちぎり、窓の外にポーン!!と。…―そしてまた、窓の外でドカーン!☆ピカンッ!❇️と。〝お前は前回に引き続きまたかー?!〟と思っている一同。


GI「少しは多めに見ましょう…――ん?!その手の甲は?!まっまさかタトゥー?!」


すると『先生、消えないものを責めるんですか?』と海風。


GI「はいはい。もう入れないように。多めに見ましょう。――次はキングですね。…―コラ茶髪」


すると『先生、染め直せば済むものを責めるんですか?』とキング。


GI「はいはい。分かっているなら良し。多めに見ましょう。…――ん?こらネックレス」


K「大切なもので」


GI「はいはい。大切なものは没収されないように服に隠して付けましょう。優等生を見習うように。上手く隠しているぞ」


〝隠すスキルが高いイコールの優等生じゃねぇだろうが〟と思っている一同。


GI「はい次は女子ですね。――聞いていましたか?〝隠して付けましょう〟。はい!全員爪を見せろ!」


パッと爪を見せる女子三人。全員ジェルネイル。


GI「こら落としなさい」


ミ「ジェルだからすぐにはムリ」


瑠「先生、すぐに落とせないものを責めるんですか?」


SP「先生~ジェルのオフ代ちょ~うだい♪」


GI「はいはい。嫌ですね。ジェルも先生のお金ももったいないのでそのままで良し」


こうして身だしなみ検査を終えたギル先生。結果を眺めながら『なんだ、全員いい子じゃないか?!』と。
『はい!いい子です!』と返事をする生徒たち。
こうしてC組の生徒たちは無事身だしなみ検査を終えた。


――生徒たちは再び移動を開始します。そして移動の時間を使い、生徒たちは転校生に瞳学園の事を教えておりました。

廊下を歩きながら、『ほらアレだよ』とキングが窓から見える渡り廊下を指差します。

転校生が渡り廊下を見るとそこに、ワンピース姿の女性の後ろ姿があります。


瑠「誰?先生?」


だが生徒たちは『いや違う』と。『?私服登校もOKなの?』と瑠璃。『ダメな筈』と生徒たち。
キングと海風が『瞳学園名物謎の美女』と。
するとスパイダーと美百合が『誰も顔見た事ないけどね~』『何で男子は〝美女〟って言うわけ?!』と口を尖らせます。
――そうあれは瞳学園名物謎の美女。誰なのか、何故学園にいるのか誰も知らないと言う。
すると肝のすわった転校生が『なら行ってみましょうよ!』と。

――こうして生徒たちは渡り廊下へと向かいました。

生徒たちはソッと謎の美女を覗き込みます。――そしてスパイダーが『全員縦一列に壁から頭出しながら覗き込むヤツ!アレをやってみたい♪』と。すると『?!美百合もやってみたい!』と美百合。『せっかくだから!』と瑠璃。『ワン!(オレが一番上な!)』とカノープス。仕方なく協力する海風とキング。

〝さぁ、友だち皆でやってみたいアレ⭐️を実現しよう〞

美百合は床へとうつ伏せ、肘を突いて一番下から覗き込む。
スパイダーは両膝を突いて、美百合の上から覗き込む。
瑠璃は中腰になり、スパイダーの上から覗き込む。
海風も中腰になり、瑠璃の上から覗き込む。
キングは首を傾けながら、海風の上から覗き込む。
そしてカノープスは、キングの背に飛び乗る――

ぴょん!!


K「ッッ――」


ゴン!!


海「っっ―」


額と頭をぶつけ〝ごめんな?〟〝いやゴメン…〟と静かに謝りあっているキングと海風。
瑠璃、スパイダー、美百合は〝なんか上で男子たちがブツブツ言ってんな〟と何気なく思っている。

――そしてこんな事を言っていると、謎の美女がこちらを向いていた。ハッとする一同。

ツヤツヤの長い髪に、大きな瞳、長いまつげ、だがマスク。あの美女は一体?!

するとキングの背から飛び下りて、カノープスが美女の元へと。そしてクンクンと…


―ワン!!(キング、海風、騙されんな!コイツ、桐島アニキの下男だぜ?!)


そして何故かカノープスの言葉を理解している一同は『えぇ~?!』と。


瑠「目元メイクの力恐るべし?!」


ミ「はぁー?!“下男”~?!なにそれ悔しい~!!」


SP「川浜ー?!可愛い~!!」


〝で?!何してんだ?!お前!?〟と言う話である。
『謎の美女役、当たっちゃった』とウィンクをしながら川浜。


瑠「女装注意警告してないよ?大丈夫?」


SP「うーん。きっと川浜なら大丈夫~!」


そして『可愛い~♪』と言いながら、両手を広げ、ルンルンでスパイダーが駆けて行く。

〝もうずっと女装していようかなぁ~?!〟と一瞬思う川浜である。

だがピョーンと、スパイダーが抱き付かないように間を割ってカノープスが飛んだ。


川「カノープス~?!邪魔しないでくれ~?!」


―ワン!!ワン!!(アホマカロン!女装してるからって騙されんな!抱き付くな!)


すると『え?は~い。可愛かったのに~…』と言いながらも諦めたスパイダーだった。
〝残念だったな!〟と川浜にカノープス。〝カノープスお前ぇ~…!!…〟と思っている川浜だった。


瑠「それで結局、あなたは何者なんですか?!」


川「校内を日々徘徊する、謎の美女です!!」


海「何だただの不審者か」


――そうこの瞳学園には、こんな名物不審者もいる。
謎の美女の正体は、学舎へと不法侵入をし女装で校内を徘徊する趣味を持つ危ない奴であったらしい。


こうして、七つはないけど学校の七不思議的珍事件の真相を知った生徒たちは、再び移動を開始する。

次は理科の授業です。転校生は皆に案内されながら科学室を目指します。

――こうして科学室へとやって来ました。

理科の先生は英二先生です。さぁ授業が始まります。


英「【F】【P】【V】これ同じみの記号ですね。――何だか分かりますか?」


海「【F】の元素記号はフッ素。【P】はリン。【V】はバナジウムですね」


SP「【F】はキツネちゃん。【P】はピエロ。【V】はバンパイアの略称ですね」


英「どっちも正解だ~。ちなみに【SP】と【SN】はない。残念。――ではフッ素のお話から…―」


ミ「それなら美百合も知ってるー!歯みがき粉ー!」


英「はいそうですね~。その先入観で〝安全〟だと思っちまう?――一見安全かと思われがちだが、ダメだぞダメ!実際毒だ。気を緩めないように!親しみやすくても奴は元暗殺部隊だ!撃たれるぞ!」


瑠「丸島先生、一気にフッ素とファックスの話してますぅ?」


K「器用だな~」


英「では次はリンのお話ですね。――リンもいろいろあるが、その中の〝白リン〟ってのが危険物だ」


カ「ワン!(白麟?)」


英「はいそっちの上柳の白麟じゃない白リンだな」


英「白リンってのが危険だ。すぐに爆発する」


SP「それもうピエロだよ」


英「はいそうだな。このような点からも、白リンが上柳の白麟とは別物である、という結論が出る。――テストでは気を付けるように。言葉は一緒でも〝白麟〟と書いたらバツにする。――では続いてバナジウムのお話だ」


ミ「それなら美百合も知ってる!天然水に入ってる!」


英「はいそうだな。その先入観で〝安全〟だと思っちまう?――摂りすぎると血糖値が下がるぞ~。下がりすぎも危険だなぁ。あとは抗凝血薬の作用を強めますね。――気を付けろぉ?血ィ止まんねぇぞー?奴は刀使ってくるんで特になぁ。切られた時血ィサラサラすぎたらかなり危険だ!」


すると『はい。気を付けます!』『ワン!』と良い返事をする生徒たち。


英「フッ素とバナジウムの過剰摂取には十分注意するように。白リンとピエロの取り扱いにも十分注意を。爆発するぞ。ファックスは一見気の良い兄ちゃんだが、奴も元暗殺部隊、気を付けろ。抗凝血薬を飲んでいる方、バンパイアとは戦わない方がいい。――では、今日の授業はこれまでだ」


――理科の授業を終えた生徒たちは科学室を出ます。

そして生徒たちは、再びあの渡り廊下へと差し掛かりました。

するとまたキングが『ほらアレだよ』と渡り廊下を指差します。
転校生は渡り廊下を眺めます。――すると今度はそこに、銀髪ロングヘアの女性の後ろ姿が見てました。


瑠「今度は誰?先生?」


すると生徒たちは『まぁ一応、先生かな…』と曖昧な返事をします。『どういう意味?』と転校生。すると、生徒たちは教えてくれました…――


K「初代校長の精だ」


瑠「へ??」


ミ「何か学舎を見守り続けてるって感じ~!」


するとまた、肝のすわった転校生が『行ってみよう!』と。――生徒たちは再び、渡り廊下まで走ります。そしてまた、縦一列に壁から頭を覗かせます。最後にまた、ぴょんとカノープスがキングの背中に飛び乗ります。――今度は海風に頭突きせず耐えたキングである。

――そして、初代校長の精が振り返ります。校長の精がニタァと怪しげな笑みを浮かべる…――


瑠「精?!亡霊じゃなくて?!」


『禁句!!』と、他の生徒たちから釘を刺される瑠璃だった。


海「初代校長、転入生です」


ニコリと笑いながら、海風が神無月初代校長に瑠璃を紹介する。すると…―


神「うん。いいわね…――紹介ありがとう。海風幹部。可愛いモルモットちゃんね~」


〝何の会話してんの敵さんたち~?!〟と、顔を青くする瑠璃だった。

――そして初代校長は『あいさつ替わり』と言いながら、怪しげな液体の入った注射器を取り出した。

『変なもの打たれる~!?』と、転入生は絶叫している。

そして神無月の事を〝ヤベェ奴だ〟と思った転入生、ヤンキー1、ヤンキー2、モテモテ、生徒会長は優等生の後ろへと下がります。

だが『甘いわよ!』と言いながら、初代校長が針を向けながら注射器を投げてきます。


神「食らいなさい?モテ期を到来させる秘薬」


すると、美百合とカノープス、そして再び現れた謎の美女が『なにー?!』と。針を食らう為に死ぬ気で走り出す――

――結果、カノープスの勝利。美百合と川浜は床へと伸びている。

そしてカノープスは上機嫌だ。


「ワンワン♪フ~ン♪」(これでリボンちゃんにもモテる筈~♪)


だが次の瞬間――『モフモフだぁ~♡』と、美百合、川浜、瑠璃、スパイダー、キング、海風、神無月がモフモフしたがってくる。

〝嬉しくねー!?〟と思っているカノープス。

そして神無月へと〝テメーまで薬の効能に呑まれてんじゃねぇよー?!〟と吠えているのだった。



――そして15分程で秘薬の効果も切れ、生徒たちは次の授業へと向かい始めました。次の授業は美術です。

こうして生徒たちは美術室へとやって来ました。


―――第十回ブログで感謝企画②❄️へ続きます。

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