第十回ブログで感謝企画②❄️
――※第十回ブログで感謝企画①❄️の続きです。下記からメインストーリーを再開致します。↓
イング先生の授業が始まります。
イン「では今日はデッサンをしていきましょう。――皆さん準備は出来ていますか?」
すると生徒たち『先生、何を見て描くんですか?』と。
すると先生が、何やら機嫌が良さそうに自身のネックレスを取り出しそれにキスしてから『はい。心で見て描きましょう』とか何とか、よく分からない事を言ってくる。
〝それを果たしてデッサンと呼ぶのか?〟と、生徒たちは考え込んでいる。
そして生徒たちは更に気が付いた。〝上機嫌なわりに、何だか先生のネックレスのチェーンに、指輪2個通ってるんだよな。当然薬指には指輪はまってないし〟と。
〝先生どんな事情なの?!〟…――思っていても聞けない生徒たち。
すると先生が『先生が描いたお手本です』と言いながら、心で見て描いたのか何なのか、よく分からないが人物のデッサン画を見せてくれる。
生徒「……――…」
生徒たちはやはり、言葉を失っています。そう〝デッサン上手すぎて、指輪の相手が誰なのか一目で分かった〞。
〝反応に困るから止めて~〟と思っている生徒たち。
そして思った通り先生は『愛する人を描きましょう』とか言っている。
〝先生~だから何で、首に指輪二人分下げてるの~?!〟と、やはり事情が気になり過ぎる生徒たちだった。
――さておき、生徒たちのデッサンが完成しました。順番にお披露目です。
―ワン!(どうだ!)
イン「うん!素晴らしい!犬なのに画力が高い!鉛筆を咥えながら描いたのかな?リボンちゃんとシナモンだね。さぁ何故2匹だ?心が揺れているようだね。
――では次は海風ですね。上手い!先生と同じくらい画力がありますね!――この美しい女性は一体誰だ!?」
するとニコリとしながら『秘密』と海風。
イン「はい。良いでしょう。――次はキングですね。またまた上手い!これは家族の愛ですね!サファイアメンバー勢揃いのデッサン!素晴らしい!
――では続いて美百合ですね!」
ミ「は~い。ジャン!!」
イン「うん。可愛い絵ですね~!ニコちゃん☺️みたいな絵だね!可愛いけど簡易的すぎて誰なのかは分からない!
――では続いて瑠璃ですね!はい。女子の絵可愛いですね!デッサンではない!犬?🐺カノープス?」
瑠「あ、オオカミです」
イン「何故か擬獣化してきた!可愛い絵なのでまぁ良いでしょう!――では次はスパイダー!ん?擬獣化の次は…――何故か生き物でもなく夜空の絵」
SP「ダーリンは夜空みたいな人なの♪」
イン「よろしい!皆優秀!はいでは、本日の授業はここまで!」
――美術の授業を終えた生徒たちは、次なる授業の場を目指し始めます。
次の授業は教頭先生直々の特別授業です。
生徒たちは学校の中庭へとやって来ました。
浩司教頭の授業が始まります。
無愛想に素っ気なく教頭は言います。『はい。これ何だと思いますかー?』と。
さて“これ”とは?…―教頭の指し示す方向には、何かの偉い像の人・花巻とアクアがお茶をしております。
何かの偉い像の人1、花巻は石で出来た中庭の椅子の上にあぐらをかき座りながら、肉まんをかじっている。そして何かの偉い像の人2、アクアはその隣で足を組み座りながら、コーヒーを飲んでいる。
さぁ〝これ何だと思いますか?〟
生徒たちは答えます。彼らの役名を。『何かの偉い像の人です~』と。――だが教頭が『は?だから“何かの偉い像”って、何の像だよ?』と。『は??』〝役名がそれじゃん〟と生徒たち。だがやはり『は?何の像だよ?』と教頭。――すると、意図に気が付いた生徒たちがハッとします。そうこれは…―
浩「更生プロジェクトの特別授業を始める。銃をバンバンやっている冷酷なお前らに必要な授業だ。さぁ何が偉い!人を褒める事を知れ!」
――すると、中庭を掃き掃除している仁から『お前がな~??』と思いきり叫ばれる教頭である。
そして生徒たちからは『銃をバンバン??』とキョトンとされる。〝そんな言い掛かりだ!〟と瑠璃、美百合、カノープス、キング、スパイダー。〝この中で銃使ってる奴、海風だけだぞ!!〟と。海風はニコリと笑っている。
ミ「納得できなーい!そもそも美百合は裏社会のメンバーじゃないのに!更生プロジェクトだなんて!」
浩「静かに!授業中だぞ!これはモラルの勉強だ!〝人の良いところ、偉いところ〟を探す授業だ!」
仁「お前が更生しろ教頭!」
浩「黙って掃いてろ仁!」
さておき授業が始まります。
浩「ではそこのチャイニーズマフィアから!」
瑠「海風さんは寧ろ人を褒めるの上手ですよ?必要ない」
浩「ではそこの裏組織サファイアの頭から!」
SP「キングは優しい人だよ?メンヘラ右京が証人だよ!」
浩「では裏組織ブラック バードの愛犬から!」
ミ「ワンちゃんに罪はないよ!」
すると、じっと考え込む浩司教頭。これは裏社会メンバーの更生プロジェクト。だが、海風とキング、カノープスには〝必要のない授業〟だと。そして瑠璃と美百合は表社会の住人だ。
そして『じゃあお前だけだ!』とスパイダーを指差す浩司。『え?私?』と惚けて笑顔を作るスパイダー。
SP「え~酷~い?!仁~、浩司がいじめる~」
すると『マカロンちゃんを苛めるな!メリークリスマス!』と教頭に向かってフリフリしたシャンパンをブチかます仁だった。
〝唐突にクリスマスブチ込んできた~!!〟と思っている一同。
『シャンパン入りました~☆』『わーい!乾杯~♪』と仁とスパイダー。『仁っテメー?!』と浩司。そして〝仁、お前酔ってるの?!〟と思っている一同。
――さておき生徒たちからの反発を受け教頭は手を焼いている。
するとそこへと、他校の生徒、波吉がやって来た。
波「ツベコベ言わずにさっさと授業を受けろ!」
瑠「あっ!他校の生徒!」
ミ「自分が授業を受けに学校に帰れって!」
するとニコリと笑った海風と、引きつった笑顔のキングから『『波吉くん、お手本を見せてくれないかなぁ~??』』と、怒りを込めて言われる波吉だった。そう、彼こそこのふざけたプロジェクトの黒幕一味(警官)なのだから。
波「フン!なんだ腐ったリンゴ共、手本が見たいのか!」
『うん。とても!』『是非とも!』と同じく笑顔で答えながら、海風とキングは思っている。〝お前が人を褒める練習をしろ!〟と。
――さぁ、他校の生徒のお手本です。
波吉は〝何かの偉い像〟の前へと。…―相変わらず花巻は肉まんをかじっており、アクアはコーヒーを飲んでいる。
さぁ、人を褒める手本だ!
だが、黒幕一味波吉はと言うと…―
波「腐ったリンゴ共め、地に帰り肥料になれ」
すると先程までは澄ました面持ちで座っていた花巻とアクアが『『あ゛ぁん?…―』』と、言いながら凄い剣幕で振りむいた。『肥料になれば大地の為にはなれるぞ』と波吉。『人の良いところの一つも見つけられないのか?!』『波吉サン腐ったマッポ~』とアクアと花巻。ブーイングである。
そんな様子を前に〝ホラなぁ~!〟と思っている生徒たち。
すると仁が生徒たちへと耳打ちをする。『教頭先生にもお手本お願いして!』と。
〝確かに奴にも人を褒める練習が必要そうだ!〟と、一致団結する生徒たち。
そして『教頭先生!お手本お願いします!』『ワン!』と生徒たち。
すると〝見ていろ〟と、教頭も何かの偉い像の方へと。
さぁ、人を褒める手本だ!
浩「肉まんのお前、将来ヒモになりそうだな。自由だな。メガネのお前、それ伊達か?チャラさ隠そうとメガネキャラやってんの?まぁ、自由だな」
〝壊滅的に人を褒めるのが下手~?!〟と、衝撃を受けている一同だった。
そして当然また、花巻とアクアから『あ゛ぁん?…―』と言われている。
そして波吉と浩司は〝アレ?可笑しいなぁ…〟と、腕を組みながら像の前で考え込んでいる。そう二人は、人を褒める練習中である。
この授業が必要そうな二人を残して去る生徒たちであった。
中庭から校舎へと戻ろうとする。…―するとそこに、校長のペットのカナリア、ナツコがいる。
スパイダーとカノープスが『あ!ナツコ!何してるの?』『ワン!ワン!(よ!桐島アニキの付添婦!)』と。
するとナツコはスケッチブックを取り出し、生徒たちに見せる。
スケッチブックには【生き物を慈しみましょう】と。
〝慈しんでる!慈しんでる!〟と、うんうんと頷きながら、カノープスをワシャワシャと撫でる生徒たち。そして構いすぎて『ワンッ!!(しけけーよ!触んなッ!)』と吠えられる。
そして更にぺらっとスケッチブックをめくるナツコ。するとそこには【ニワトリの世話をしましょう】と書いてある。
生徒たちは辺りを見渡します。〝ニワトリどこ?!〟と。
すると何故か、ナツコまで首を傾げている。そしてマジックでキュキュッと再び字を書き始める…―
【保健室に行ってみよう!】
生徒「なぜ保健室?!」
〝何でニワトリの世話で保健室なんだよ?!〟と、拭えない疑問を抱きながらも生徒たちは保健室へと向かったのだった。
――保健室の前へとやって来た生徒たち。『失礼します』と、扉を開けようとする。
すると背後から『誰か怪我でもしたの?』と、女性の声がした。…――振り返るとそこには、クリンとした大きな瞳をした華奢で可愛らしい女性が立っている。
〝この天使は誰だ?!〟と、女も男も犬もハッとしている。
すると彼女は『あらどうしたの?…―保健室に来たんでしょう?さぁこちらへ』と、そう言って保健室の扉を開け中へと入っていった。よく見れば彼女は白衣を羽織っている。
〝そうか!この天使が保健室の先生!〟と、合点がいった生徒たちだった。
彼女は椅子に座り脚を組む、頬杖を突きながらクスリと笑顔を作った。
〝えぇ?!〟と女も男も犬も一瞬ドキッとしている。
――だが〝何だこの胸の高鳴りはぁ?!〟と生徒たちが戸惑っていたところ、窓から顔を出しながら、他校の生徒波吉が言う。
波「川原に感謝するんだな!貴様らを不憫に思っての事だろう!青春時代の夢を叶えるべく、奴が〝保険室の先生は色気マシマシで〟と!」
瑠「慈悲が男子高校生レベル!!」
すると波吉の隣へとサッと神無月元校長の精が現れて、ニタァと笑った。その瞬間、胸の高鳴りと保険室の先生から漂うただならぬ色気の意味に気がつく生徒たちだった。〝てっきり色気マシマシ過ぎる件はブログの魔法のせいかと思っていたが、違そうだ!☆〟と。
波「稲葉にも感謝するんだな!せっかくのサービス設定だったのにババァが当選しちまったものだから、奴が〝ブログの魔法を掛けよう〟と!ババァは現在25歳へと若返っている!」
すると振り返った保健室の先生が、波吉に向かってシュッと保健室にあったトレーを投げるのだった。
そして波吉は屈んでトレーを避けると、『じゃ、サービスイベントを楽しめ』と、そう言って去っていく。そして気が付けば校長の精も消えていたのだった…―
そして残された生徒たちは〝ババァ?誰?!〟と保健室の先生を眺めている。――するとカノープスがまたクンクンと。そして『ワン?!(こいつリリィの婆ちゃんだぜ?!)』と。
SP瑠K「シラー様?!」
そう、25歳のシラーである。するとスパイダーが『かわいいー♪しかも色気マシマシだ~♪』と言って、ぎゅっとシラーへと抱き付いた。
そして神無月が何か手を加えたと思われる〝色気マシマシすぎるバージョン〟に当てられたのか、いつもはお兄さんしか眼中にない美百合まで『カワイイー!!』と言ってシラーに抱き付いている。
そして瑠璃は『色気マシマシバージョンだからとかではなく、本当に綺麗で可愛らしいです!』と。
カノープスもしっぽをフリフリしながら近付いていく。
キングと海風は失礼もなく、またいやらしくもないよう気を配りながら、女性への挨拶として『とてもお美しいです』と。
SP「せっかくの色気マシマシイベントなのに!飛び付くようなバカな男がいないのね!」
するとその時、ガラッと扉が開いた。そこには体育教師千晴。
千「そのバカな男役!オレが引き受けた!」
〝色気マシマシ!☆お姉さんカワイイーー!!〟と、千晴は本能に正直に両手を広げ、25歳シラーへと一直線である。だが…――
一同「呼んでねぇわ!」
―バコン!!
色気マシマシお姉さんへと届かぬまま退場となった千晴であった。
――そしてシラーは皆に褒められ満更でもなさそうである。だが、海風を見てハッとする…―
シ「ヤダ海龍?!アナタもブログの魔法で若返ったのかしら?!」
〝へ??〟と海風へと振り返る一同。そして海風も〝へ??〟と言う顔をしている。
するとシラーが椅子から立ち上がり、瑠璃たちの後ろに隠れた。
シ「若返ったからってリベンジはなしですよ!私はアナタが唯一落とせなかった女のままなのです!」
一同「ッ?!」
ミ「何何何?!」
SP「もしかしてリリィちゃんと桐島みたいな~??」
『海風どうなの?!』と一同。『オレが聞きたいよ…』と海龍の孫。そして海風は困ったように笑いながら『我が祖父ながら困った人ですね。何があればフラワーの奥方を落とそうなどというリスクを犯すのか…』と言っている。
そしてシラーはやはり海龍だと思っているのか『私は他のアホ女共とは違うのですよ!』と。
〝海風可哀相~?!〟と思っている一同。
『シラー様、お孫さんです!』とキングや瑠璃。
すると、ようやくシラーが前へと出てくる。
シ「ヤダごめんなさい…ううん。そうね。目付きが昔よりも優しくなったと思っていたのよ。孫さんだったのね…」
すると『では共に写真を撮り海龍に送ってみましょう。悔しがる筈です』とシラー。
〝シラー様なにやろうとしてんの?!〟と一同。
だが『たまにはイタズラも良いでしょう。共に撮りましょう』と海風。
〝お前らなにやろうとしてんの?!〟と一同。
そしてパシャッとして送信と。――プライベートでの孫からの連絡に喜んだであろうに、爺ちゃんに酷な写真であったことだろう。〝ひ孫の顔は見せずに何を見せつけてくるのだ。孫よ…〟と。
――さておきサービスイベントで25歳シラーの愛らしさに癒された生徒たちは、当初の目的を思い出す。〝ニワトリは?!〟と。
シ「もしかしてこの子の事かしら?」
シラーがカーテンをガラッと開く。すると保健室のベッドで犬榧がスヤァと眠っている。
『ニワトリー!』と一同。すると寝言で『…鷹だって鷹~…』と。
ワン!(コイツなんで寝てるんだ!)
シ「ニワトリだからと警官に朝早く起こされたそうです。可哀相だったので保健室を貸してあげました。二日酔だそうですし、吐血しますし…」
〝寝てると言うか、ソレ大丈夫?!〟と思っている一同。
〝さぁ生き物を慈しめ!〟――だが、『もう看病だよ…』と生徒たち。
シ「お昼の時間でもありますね。二日酔いに良い食事でも作ってあげて下さいな?」
〝それ豊チャンの役目だって…!〟と生徒たち。
すると、犬榧がバッと起き上がり『ぅっ…―!!ゴホゴホッ…―』と。
〝犬榧もう病人じゃん?!〟と生徒たち。
シ「具合はどうです?」
すると犬榧はシラーを眺めながら、目をパチパチとさせている。そして『いや誰?!』と。
シ「先程ブログの魔法が掛かりました。25歳☆シラーですわよ?」
犬「さっきのお婆ちゃんですか?!美人ですね。…――って何で周りの奴ら、オレを殴る準備してんの?!」
SP「あ、抱き付く系バカな男だった時の為にと…!」
〝さぁニワトリを労り慈しもう!〟
『ぅっ(涙)…鷹の名を掲げる幹部でありながら、オレはニワトリに当選したんですっ…』と犬榧。
『うんうん…』と頷きながら話を聞いてあげているキング。
『ぅっ(涙)…今さら豊ちゃんとの関係変えられるかよっ…』と犬榧。
『…うんうん…難しい問題だね…』と悩みに寄り添ってあげている海風。
『ワン?ワワン!(セラピーだぜ?今だけモフることを許してやろう!)』とカノープス。
『シジミのお味噌汁です』と瑠璃。
『海からシジミ獲ってきた!(嘘)』と美百合。
『味噌開封したの私!』とスパイダー。
そして〝どうだぁ!!〟と、窓の外から経過を眺めていたらしい波吉へと、ドヤ顔で振り返る生徒たち。
すると波吉が〝まぁ良いだろう!〟と、両手で大きく丸を作ってくる。
〝コイツに評価されるのも腹立つなぁ!〟と思っている生徒たちだった。
――昼食も済ませ、午後の授業が始まります。
午後は千晴先生による体育です。
生徒たちは校庭で先生が来るのを待っておりました。ですが10分過ぎようと先生が来ません。
SP「寒っ!」
寒空の下で待ちぼうけを食らう生徒たち。
―するとその時、校舎から千晴先生と光校長が出てきました。二人は何か口論しているようです…
光「千晴バカじゃないか?!何で世はクリスマスって時にわざわざブログの魔法使って夏にしようと目論んでるんだ?!」
千「水着女子を拝む為だ!クリスマスだから特別に!プールプール!!」
光「夏にした時点でクリスマスじゃねーから?!」
千「相変わらずロマンがねぇな!光!学園水着女子のオアシスを拝みたくねーのか!!」
〝そんな口論してて来るの遅れたんかい…!〟と、千晴へと呆れたように白い目を向けている生徒たち。
そして生徒たちに向き直り『プールの授業したいよなー?!』と千晴。
『却下!』と女子生徒たち。
すると男子を味方につけようと『水着女子拝みたいですよねー?!』と。
〝キングと海風そういうキャラじゃないから、アホなこと聞かないでぇ~?!〟と、心から思っている瑠璃とスパイダー。
そして『却下』と男子生徒。
千「カノープスくん!泳ぎたいだろう!」
カ「ワン?ワン、ワン!」(ん?いや、雪の上走ったりするのも好きだぜ!)
こうして全員に却下され、千晴はまた一つ夢に敗れたのだった。
光「クリスマスだよ!ツリーを飾ろう!パーティーしよう!」
千「それこそ体育じゃねーだろうが?!」
〝体育じゃねー!〞…――だが生徒たちは『さすが校長!』『クリスマスだー!』と。
光「決定!ツリーを飾りパーティーをしましょう!」
千「っ?!認めないぞっ!」
瑠「止めて千晴、今さら“クリスマスやらない”なんて言ったら…―!」
K「隠れキリシタンの…」
SP「海風くんが泣きます…」
海「え?」
ミ「〝え〞じゃない!泣いてー!」
すると『あ、はい。』と両手で顔を覆う海風。そして『先生が泣かした…』『可哀相っ!』と生徒たち。
千「なぜ野郎の涙で言いくるめられないといけないー?!だったら女子に可愛くお願いされたかったからー!?」
――こうして午後はクリスマスツリーの飾り付けとパーティーの準備に。
生徒も教師も全員集まり、中庭のもみの木に飾りつけを――
そして手分けをして料理の準備を――
ブッシュドノエル。シュトーレン。ローストビーフ。カルパッチョ。ピンチョス。カナッペ。カンネッローニ…――シャンパン。スパーリングワイン――
日も沈み、料理と飲み物の準備も整った。
未成年はジュースを。『飲むな!』と皆から全力で止められた犬榧もジュースを。カノープスはクリスマス仕様の豪華な器に注いだお水を。若返っているシラーは今夜はお酒を。他の大人たちも好きなお酒を――
――イルミネーションの輝く中、プロジェクト参加者全員でグラスを掲げ乾杯だ。
イルミネーションで輝くツリーを囲みながら、今夜は思い思いにパーティーだ。
『今夜は当選メンバーとパーティーだけれど、クリスマス当日の予定は?』と、参加者たちはそんな話題で話をしている。
千晴と光は言う。『聖さんに会いたがる風香ちゃんと、二人を会わせたがらない高野先輩を五人で観察~!』『月先輩と師走先輩とも合流~』と。〝暇人かよ!〟とツッコミを入れられている。
花巻は『クリスマス?だりぃし寝てると思う。あ、黄凰メンバーでパーティーするなら行くッス』と。すると英二が『なら少しだけ日にちずらしてやろうぜ!クリスマスは彼女と約束あるから!』と。
浩司は『クリスマスだからって訳ではないが、いつものメンバーと一緒だろうな』と。
波吉は『悪いか?仕事だ』と。〝誰も悪いなんて言ってないし!?〟と思っている一同。
クリスは『昼間は特に予定はありませんが、夜はフリージア様と共にお屋敷でクリスマスをお祝いします』と。同じくフリージアに使えているギルも頷いている。
『特別な日だとも思っていない』とアクア。するとクリスとギルが、『なら特別に日に致しましょう』『是非アクア様もお屋敷へ』と。
イングは『今年は気の合う組織の仲間と共に、うちの組織の聖地とも言える北欧へと旅行です。…――ボクの愛しい人に呼ばれたのならば、旅行の予定を蹴りますが』と。〝旅行中だったとしても、北欧から飛んで帰ってきそうだよな…〟と思われているイングだった。あながち間違いでもないだろう。
神無月は『いつだって研究に没頭していたい。…――けれどせっかくだから手土産でも持ち、可愛がっている子の顔でも見に行こうかしらねぇ?』と。
犬榧は『豊ちゃんに無事プレゼントを渡せたならノルマクリア。豊ちゃんが喜んでくれたなら良いクリスマス』と。
シラーは『毎年組織を挙げて盛大にパーティーを行います。屋敷や敷地内全てが飾られ、赤いポインセチアで溢れ返る様は圧巻ですわよ』と。
川浜とナツコは『組織メンバーでまたパーティーしたいかな!』と。すると仁が『ならオレも暇な時間見付けて顔を出しに行くね!』と。そしてカノープスは『ワン!(オレはシナモンと散歩の約束があるぜ!)』と。
キングは『サファイアの城で組織メンバーとパーティーだ。…―ジャックの管理している展望台を開放し、皆で星を愛でるのも良い』と。
海風は『組織にいたのではクリスマスは祝えないので、日本にいるうちに好きに祝いますよ。…―コウモリ、楼姫、李羽、可馨様に贈り物をしましょう』と。
美百合は『誘いたい人がいるから声を掛けてみる♪OKしてくれたら、一緒にプロジェクションマッピングを見に行きたいな♪』と。
スパイダーは『ダーリンと一緒に夜景の綺麗なレストランでディナーだよ~?ダーリンなにプレゼントしてくれるんだろ~♪』と。
瑠璃は『彼氏と一緒にイルミネーションスポットの街へ。そこで一緒にペアネックレスを選ぶ予定なんです♪』と―
――ツリーを囲みながら、皆で話した。
聖夜の日に想いを馳せながら。
共に聖夜を祝いたい人を想い描きながら――
クリスマスはもうすぐ…――
会いたい人に、会えるだろうか?
キミをアナタを、いつだって想っている――
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――⭐️
再び舞台は更生プロジェクト企画メンバーたちの元へ。
『更生プロジェクト、いかがだったでしょうか?』『メリークリスマス!🎄』と警官メンバー。
誓「更生プロジェクトとは名だけの、本当はこれ一応クリスマス回⭐️」
響「いや、クリスマス回だったならもっと他にやる事あっただろうが!」
原「普通は誰かと誰かのクリスマスストーリーとかを公開すべきよね」
桜「さておき、クリスマスの学園更生プロジェクトは楽しんでもらえたか?楽しんで頂けたなら幸いです!
本編も〝近々〞続きを公開予定だ!本編もよろしくお願いな!」
では、ブログはこれが今年最後の回になります。メリークリスマス🎄そして良いお年を💞
皆様いつも本当にありがとうございます!今年も一年ありがとうございました!来年もよろしくお願い致します!
本編では今年中に、ブログは来年に、またお会い致しましょう!ありがとうございました!
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