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フルーツロール

フルーツロール🍎です(*´∀`)🌹

名前の由来は、“その時食べたかったから”です。

どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

小説は基本、ピカレクスロマン🔫の要素が強く、波瀾万丈な物語。そこから少しずつ、幸せを勝ち取っていくような物語だと思います🔫🍀

よろしかったら、フルーツロールの物語を、楽しんで頂けたらと思いますm(__)m

第十二回ブログで感謝企画🍫Valentine特別編💗①

皆様いつも本当にありがとうございます!第十二回ブログで感謝企画🍫Valentine特別編💗始まります!


――――――――*


今日は待ちに待ったバレンタイン当日。夜は恋人と会う約束をしてある。

バレンタイン当日の昼間、仲良し姉妹の瑠璃と絵梨はそれぞれ時間をずらしてキッチンを使い、手作りチョコを作った。瑠璃はガトーショコラを。絵梨はチョコチップクッキーを。

それぞれ仕上がった手作りお菓子をラッピングしながら、二人はワクワクとしながら口元を綻ばせている。


絵「…喜んでくれるかな…」


瑠「絵梨が作ったものなら何でも喜ぶでしょう」


クッキーを入れた袋にリボンを結びながら、絵梨は『ならいいけど…』と、そう言って頷いた。その言葉とは裏腹に、どこか自信がないのか絵梨は不安そうな顔をしている。
…――すると瑠璃が『またそんな顔をして』と、そう言って絵梨の頭をポンと撫でた。
顔を上げた絵梨へと、瑠璃がニコリと笑いかける…――


瑠「絵梨はもっと自信を持って大丈夫よ。貰って嬉しくない訳がないじゃないの」


絵梨はじっと瑠璃の瞳を眺めながら、コクンと大きく頷いた。…―絵梨の口元がゆっくりと綻ぶ。そして『ありがとう。お姉ちゃん』と。瑠璃もまた、絵梨へと笑顔で返したのだった――。


――
―――こうして手作りチョコレートを用意した二人は、待ち合わせの場所を目指す為に、夕方の頃に家を出た。『時間、一緒だね』『なら駅まで一緒に行こう』と、そんな会話をしながら。

偶然家を出る時間が一緒であった二人は、そのまま二人で駅を目指し始めた。電車を使い、それぞれの待ち合わせ場所へと行く為に…――


――ワクワクとしながら、バレンタインデートに期待を膨らませる二人…――だがこの時二人はまだ、気が付いていなかった…―
〝あの人へとチョコを渡しに行きたいだけなのに…そこへとたどり着くまでに、まさか、あんな試練が待ち受けていたなんて…――?!〟


──────────────────

【Valentine特別編🍫】
―バレンタインは命懸け?!♥仲良し姉妹 IN FICTION WORLD💘―

注意事項・ブログで感謝企画①②③~に同じ。
※お馴染みのランダムキャラくじ引きも発動します。

──────────────────


――道の先に駅が見えてきた。少し先の信号がタイミングよく青に変わると、二人は小走りで横断歩道まで足を急がせる…――

青信号に間に合い、二人はそのまま横断歩道の向こう側を目指して歩いて行った。

駅はもう、目と鼻の先だ。そう、この“横断歩道を渡りきれば”…――


「「……――」」


〝二人はそのまま、横断歩道の向こう側を目指し続ける〟。そう、駅はもう、目と鼻の…――

――二人は真顔で目をパチパチとさせてから、尚も無言で横断歩道の向こう側を目指し続ける…――


「「……――」」


瑠「…あのさ…見えてる距離感と…実際に歩いてる距離、可笑しくないか??…」


絵「ッ?!や、やっぱり?!なんだ…ついに私の頭がイッちゃったのかと思ってた…はぁ、良かったぁ…」


瑠「いや、何も良くないよ?……なにこれ?どういうことなの?!……なんで?!歩いても歩いても、向こう側に着かない……まるで、長い橋でも渡ってるみたいに…――」


〝他の人は可笑しいと思わないの?!〟と、そう思い二人は一緒に横断歩道を渡っている人たちを眺めた。…――すると、横断歩道の先を目指して歩いていた歩行者の背中が、白いモヤの向こうへと消えていった…――

〝消えた?!〟と、二人は青を青くした。…――だがそう顔を青くしていると、一緒に歩いていた筈の人たちは皆、そのモヤの向こうへと見えなくなってしまった。

…――こうして、いくら歩いても渡りきることの出来ない横断歩道の真ん中に、ポツンと二人だけ残されてしまった。

そして二人はある仮説にたどり着き、また顔色を悪くする。…――そう、〝きっと可笑しな現象に巻き込まれているのは、モヤの向こうへと消えていった人たちじゃない。私たちだ〟と。
おそらく、〝自分たちはあのモヤを抜けられないから、いつまで経っても横断歩道を渡りきる事が出来ないのだ〟と…――

どうしたら良いのか分からずに二人は立ち尽くしている。
…――するとその時、パチン!と指を鳴らしたような音が響いた。
するとたちまち、二人は黒い霧に包まれる…――

訳が分からないまま、二人はギュッと目をつぶりながら、お互いの腕へと掴まっていた――


…―そして瞳をひらくとそこは…――暗い森の中だった。
二人は辺りを見渡す…――森の木々の根本には、まるで絵に描いたようなベタな模様のキノコが生えている。

〝ここは…どこ?…〟…――二人は冷や汗をかきながら、不気味な森を見渡している…――

するとその時、森の向こうから不気味な笑い声が響いて聞こえてきた――


瑠絵「「ッ?!キャャー?!」」


突如響いた笑い声を聞き、二人は思わず互いの体に掴まりながら叫び声を上げた。

――すると二人の目の前へと、森の中には似合わぬ身形をした30代程の謎の男が現れた。
まるで研究者のような白衣を羽織った謎の男…――因みにその黒い髪はボサボサで、すごい形の寝癖がついている。

〝ん?誰この人?〟と、二人は男の顔ではなく、すごい形に逆立った男の寝癖を見ながら思っている。…―そしてそんな事を思っていると、男が口を開いて言う…――


「ようこそ。ボクの造ったゲームの世界へ…――FICTION WORLDへ!!」


瑠絵「「はい??」」


〝ぅわっ頭沸いてる人だ?!〟と、何とも言えぬ苦々しい眼差しを男へと向ける二人。

〝え??ゲームの世界??……うそ?いや、けどもしも、本当だとしたら…――あのキノコのデザイン…ベタすぎるっ…―!!〟
〝堂々とボクの造ったゲームの世界って言いながら、あのキノコはちょっと…〟と思いながら、二人は堪えきれずにプッと小さく吹き出すのだった。〝もっと頭捻ってデザイン考えろ!〞と思いながらだ。


「何を笑っている!浮かれていられるのも今のうち!…――キミたちに試練を与える!ゲームをクリアしない限り、キミたちはここから出れないぞ!」


瑠絵「……。??……」


「アッハハハハ!!良い気味だ!!チョコなど作り浮かれているからこのボクの怒りをかったのさ!!…―これで世界から一人、二人と……チョコを貰えない男が増えたということだぁ!!ざまぁ見やがれっ!!リヤ充共ッ!!モテ男死すべしッ!!」


瑠絵「ッ?!」


〝ただのひがみをブチ撒けつつ…―!自分がモテない事実を高らかに公表してきた!!〞


「ついにこの日がきた!…―〝チョコ貰えぬ寝癖ma~n⭐️〞のあだ名に苦しみ続けた少年時代にボクは決意したのだ!〝いつかボクの発明でバレンタインをブチ壊してやる〞のだと!!
そして天才であるボクはついに可能にした!物質をあらゆる場所へと転送、飛ばす事を!!
手始めにキミたち二人はゲームの中へと閉じ込めた!!いずれは全ての浮かれリヤ充共をゲームの中へ隔離してやる!!
…――そして世界に非モテ男、非モテ女だけになったなら“バレンタイン”などと言う文化は…――いずれ後かともなく自然消滅していくことだろう!!」


瑠絵「「ッ?!」」


瑠「うそっ…信じられない……!少年時代からひたすらこの日の為に、発明に明け暮れていたっていうこと?!」


絵「ッ…―もしも少年時代からひたすら自分磨きをしていたなら、今ごろっ…――!!」


瑠絵「「〝フツーに可愛い彼女も出来てたんじゃないの?!〞」」


…―するといきなり、男の頭の上にゲームのようなHPのゲージが現れた。そしてズギシャッ!!と言う鋭い音が響いたかと思ったら、“言葉のナイフ”という技が男にヒットしたらしく、グゥゥーーン!!っと一気に男のHPが少なくなったのだった。瀕死である。
『ぅっ?!』っと言って、男は苦しみ始める始末だ。

苦しむ男を見て、〝案外早く現実世界に戻れたりして?!〟と思った二人だった。

そして男は苦しみながら『回復アイテム召喚…』と、そう呟いた。すると〝ポン!⭐️〞と言って何かが出てきた。そして男はそれをキャッチして目を見張る…――


「これはっ…―少年時代、隣の席のユウジくんに奪われたアメ玉!!」


瑠絵「「……――…」」


〝何だか悲しい思い出のアイテム出てきた!?〞

男は『クソォッ…―アメ玉では体力が回復しきれない…!』と、そう言ってまた『回復アイテム召喚!』と…――

――ポンッ!⭐️


「これはっ…―ボクの少年時代、オヤジが面倒臭がりながら作ったゴロッとまるごとカレー!…――の、具である〝まるごと玉ねぎ〞!!」


〝いや食いずらそうだなオイ!?〞と思っている二人。…――だがそう考えながら二人は理解した。〝なるほど…ああやってアイテムを召喚出来るのね…〟と。

――そして体力がほどほどに回復すると、男は二人へと向き直った。


「ルールは簡単だ!この森の中から宝箱を探しだせ!それが出来たなら元の世界へと戻してやろう!」


絵「ッ…簡単というか単純すぎる…」


「黙れ!確かにミッションだけを聞いたなら簡単そうだろう。だがなぁ、この森の中には危険が沢山潜んでいるんだ!無事にたどり着けるかどうか!…――因みにお助けアイテムを召喚できる方法がある!!だがまぁそんなやり方、お前たちには教えてやらないけどなぁ!!アッハハハハ!!」


瑠「……。言葉の最後“召喚”をつけるとか??……」


「ッ?!なぜそれを知ってる?!」


〝コイツ、アホなの??…〞

――さておき二人は、非モテ男科学者にゲームの世界へと飛ばされてしまった。
この世界から抜け出す為には、森の中にある宝箱を見付ける必要がある。


瑠「チョコ渡しに行きたいだけなのにっ!!」


絵「…なんでバレンタイン…命懸けなの?!…」


さぁ二人は、彼との約束の時間に間に合うのか。そして無事、チョコを渡すことが出来るのか?――瑠璃と絵梨の、命懸けのバレンタインが始まる。


――宝箱を求めて、ため息交じり二人は暗い森を歩き続ける。

その時、突如〝ピコン!!〞という音が響いた。『わっなに?!』とビクッと肩を揺らす二人…――すると、目の前に【モンスター出現!!】と表示された。
『へっ?!モ、モンスター?!』とビクビクとするする二人…――
…すると…暗い森の奥から…――ハートの形の耳を二つ生やしたモッフモフでCute♡なネコほどのサイズのモンスターが、『みゅ~』と鳴きながら、ちょこちょこと歩いてきた。

〝かっ可愛い~!!♡〞

【選択して下さい】
【1、追い払う 2、倒す 3、売る 4、無視する 5、仲間にする】


瑠絵「「仲間にする!!」」


【ハート耳もふもふキャットが仲間になりました!!】

【愛情ケージを溜めて、立派な飼い主を目指そう!!】


瑠「育成ゲームだったの?!違くない?!」


【Niceツッコミ!!ボーナスpoint500プレゼント🎁!!10pointで一回アイテム召喚出来るから、500pointもあれば、召喚し放題だよ♪】


絵「作った本人よりも、だいぶ親切な説明機能…」


さておきアイテム召喚に必要なpointはたんまりと手に入れたと言うことである。

…ゲームの向こう側で男は口をあんぐりと開けながら、ポカンとしていたのだった。〝ボーナスpointを得るとは、運の良い奴らめっ!〟と。


―ピコン!!【モンスター出現!!オレンジ花のもふもふリス!!】


瑠絵「「仲間にします!!」」


【オレンジ花のもふもふリスが仲間になりました!!】


オレンジ色の花をつけた、Cute♡でモフモフなリスである。

〝キノコのデザインは微妙だったけど、アイツ、モンスターのデザインは謎に可愛くて上手い!!〞

モフモフハートキャットは絵梨の肩に。モフモフオレンジ花リスは瑠璃の肩に。…――モフモフたちと一緒にルンルンで進んでいく二人だった。だが…――


―ピコン!!【モンスター出現!!三日月クッキーを持ったもふもふウサギ!!】


瑠絵「「仲間にします!!」」


【モンスターは二匹までしか仲間に出来ないよ!!】


瑠絵「「そっそんなぁ?!…」」


どうやらモンスターは、二匹までらしいのだ。
二人は〝ぅっ〟と涙ぐむと、断腸の思いで【無視する】を選択し、泣く泣くモフモフウサギの前から去っていくのだった…――

その後のモンスターたちもモフモフで可愛く、随分と誘惑の多い森であった。


【ステージ1クリア!!】


瑠「え?何もしてないけど??」


【ステージ2開放!!】


二人はステージ2へと足を踏み入れた。…するといきなり、足が重く、体が動かなくなってきた。見ると、体力のゲージが残り少なくなっている。


絵「お姉ちゃん…これは…―…」


瑠「きたわね…ついに、アイテム召喚をする時だ…」


体力を回復しようと、二人は『回復アイテム召喚』と、そう呟いた。

―ポン!!⭐️

すると、はっとして口を押さえながら、瑠璃が顔色を悪くした。


瑠「こっこれは…――!!〝今宵は瞳をとじて Ⅰ で、聖が作った訳の分からんパフェッ…〟……!!…」


そうこれは聖が作った、モッツァレラチーズと生ハムが乗り、バジルが添えられ、ブラックペッパーが振られ、白ワインを注がれた、よく分からんパフェである。


絵「っ…下手したら…高級レストランのメニューにありそう……」


瑠「けど、〝自分じゃ絶対に頼まないヤツ〞!!」


『お姉ちゃんの言う通り…』と言いながら頷く絵梨だった。
『…仕方ない。食べてみよう…』と。だがその時…――


【そこの金髪の方!!キミ、未成年!!お酒、ダメ!!絶対!!】


絵瑠「「………」」


…――『聖っ…アンタがワインなんてドバドバ注ぐからっ!!…』と、嘆きながら泣く泣く一人で完食を目指す瑠璃であった。

そして絵梨はもう一度『回復アイテム召喚』と。

―ポン!!⭐️


絵「あっ!マフィン!……えっと、これは誰に因んだ回復アイテムなんだろう?」


【番外編 Ⅰ より〝鈴菜が作ったマフィン〞をGETしたよ!!】


すると二匹のモンスターたちも『みゅみゅ?』と鳴いて、興味深そうにマフィンを眺め始めた。どうやら、この子たちも食べられるもののようだ。
ハートキャットとオレンジ花リスにもちぎってマフィンをあげた。

――こうして体力を回復させた二人と二匹は、再び森を進み始める。

…――すると目の前へと、武器を持った山賊が現れた。


瑠絵「「ひっ?!」」


今度こそピンチである。


「…―お嬢さんたち、ここを誰の縄張りだと思っているのかなぁ?勝手に入っちゃ駄目だろう?ほら、通りたきゃ金出しなぁ?」


二人は口ごもりながら『お金なんてないです…』と。だが、逃がしてくれる訳もなく『あぁん?本当だろうなぁ?』と言って、ジロジロと見られて絡まれる。

すると山賊たちの目に、ハートキャットとオレンジ花リスが目に止まった。


「おう!そりゃ隣の森に中にしかいない珍しいモンスターじゃねぇか!…――そのモンスターを寄越せ。そうしたなら通してやろう!」


二人はビクッとしながら、それぞれハートキャットとオレンジ花リスを抱き締めながら、後退りする…――


絵「嫌ですっ……渡さない……」


「何だとガキが…――」


瑠「生き物を前に“珍しいから”とか、そんな理由を口走るような人たちなんかには、尚更絶対に渡しません!その発言がろくなことを考えていない証拠でしょう!」


すると山賊たちが『まぁその通りかなぁ!』と話しながら、下品な笑い声を上げ始める。

〝逃げなきゃ!〟と、瑠璃と絵梨はオレンジ花リスとハートキャットと一緒に逃げ始める…――


「あ?!まてコラ!小娘共!!」


――だが、山賊たちも追ってくる…――


瑠絵「「キャャ~~ーー?!来ないでぇー!!」」


二人はオレンジ花リスとハートキャットを肩に乗せたま、大絶叫しながら森の中を走るのだった――
すると走りながら絵梨が『お姉ちゃん!!アイテム召喚っ…』と。〝そっそっかぁ!〟と瑠璃。


瑠「おっお助けアイテム、召喚っ…――!!」


―ポン!!⭐️


【レア武器レベル1⭐️!今宵は瞳をとじて Ⅰ より、〝机を殴った拍子に、純がフッ飛ばした銀のスプーン〞!!】


瑠絵「これは〝武器〞とは言わなぁ~い!?」


走りながら銀のスプーンを握り締め、尚も絶叫しながら逃げ続ける二人。

――だが、決意を固めると…――

〝くっ…―一か八かッ…!!〟


瑠「ほら食らえ~!!銀のスプーン!!」


―シューン!!☆


―ハシンッ!!☆


「ぅわっ?!痛ッて!?んだこれ?!スプーン?!」


〝当たった~……!!〟よしっ!とガッツポーズをしながら、尚も逃げる。…――だが、まだまだ追手はやって来る。

〝こっこれはもう、お助けアイテム召喚をし続けながら逃げるしかない!!お願いだからっ強い武器出て~~!!〟


絵「お助けアイテム召喚ッ…―!」


【レア武器レベル1⭐️!番外編 Ⅲ より〝リナリアが木倉に渡したスーパーボール〞!!】


掌の中のスーパーボールを眺めながら、時が止まっている絵梨であった。〝だからこれもっ…武器じゃない…!!…〞と、思いながらだ。

だが、絶望している暇はない。『絵梨!スーパーボール貸して!』『あっうん!』と。そして瑠璃がまた『食らえ!スーパーボールッ!!』と、追手へと投げる。


―ピョーーーンッ!!☆


―パシンッ!!☆


「痛ぇー?!」


そしてその後も…――


瑠「お助けアイテム召喚っ…!…」


【レア武器レベル1⭐️!愛していると囁いて Ⅱ より〝誰もキャッチしなかった、宙を舞う火のついた蝋燭〞!!】


瑠絵「「それはキャッチしたくないわぁぁ~?!」」


〝キャッチしたくなぁ~い?!〟と、言うことで『嫌ぁぁー?!』と叫びながら、絵梨がバックで宙を舞う火のついた蝋燭を打った。そしてあちらさんが『危ねっ?!熱っ!』となったのだった。


『お助けアイテム召喚!』
【レア武器レベル1⭐️!愛していると囁いて Ⅱ より〝ファックスが武器にしてた取れたドアノブ〞!!】
『お助けアイテム召喚!』
【レア武器レベル1⭐️!今宵は瞳をとじて Ⅴ より、〝東藤が聖の頭をブッ叩いた空のペットボトル〞!!】


〝ゴミしか出ねぇ~…!!〞


絵「もうっレベル1とか止めて~…せめてっ3あたりは欲しいっ……!……〝おっお助けアイテムッ召喚…!!〟」


\ティロリロリリリリィ~ーーン!!✨/


瑠「わぁ~?!何何何っ?!何だかいきなりやたらと優雅な音楽流れ初めて、周りがキラキラし始めたぁ~?!」


【レア武器レベル4⭐️⭐️⭐️⭐️!!】


絵瑠「「ッ?!…おっ…あっ!おぉ~…!!」」


【スネークのライフル銃!!】


絵瑠「「っ?!…――」」


〝いきなり本物の武器がキタぁ~…?!〟と、レア武器が出たら出たで、ビビる二人であった。


【ボーナスchance!⭐️おまけであと1つ!レアレベル4の武器をpresentするよ!!】


瑠「いきなり気前が良いのね?!」


【ピエロがよくブチかましてる爆弾!!】


絵「このゲーム、口悪っ…!…」


――まともな武器は手に入った。
〝けどこれ、本物の武器だよ?!どうするの?!〟

【追手たちのHPが0になっても、24時間で彼らは復活するよ!!】


絵「それって撃ったりしても、相手が死ぬことはないって事だよね?」


〝なら迷っている暇はない!!〞

絵梨がスネークの銃を。瑠璃がピエロの爆弾を。

――こうして〝バキュン!バキュン!バキュン!〞〝ドッカーン!!〞……と、言うことで召喚したアイテムを使い、二人で無事追手たちに勝利したのだった。

すると、【近くにアイテムが落ちているよ!】と、ゲームが言っている。

『ん?』と言って辺りを見渡すと、そこに折りたたまれた紙が落ちていた。おそらく、先ほどの山賊たちが持っていたものだろう。

――開いた紙を二人は覗き込む。二人はハッとした。


絵「宝箱までの地図!」


〝これで進むべき道が分かった!〞と、二人は安堵する。…――するとそのタイミングで、【ステージ2クリア!】と表示されたのだった。

――こうして二人は、宝箱の元を目指してステージ3へと足を踏入れる…――

ステージ2で体力を消耗した二人は、再び回復アイテムを召喚し、それをモンスターたちと一緒に食べながら森の中を歩いていく。
因みに召喚された回復アイテムは【弥生が度々食べているクッキー】と【花巻が度々食べている肉まん】である。


――
―――*第十二回ブログで感謝企画🍫Valentine特別編②💗へ続きます。

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