あやかしたちが暮らす幽世。そこに唯一存在する郵便局がある。鬼の琥珀と八咫烏、そして人の子である優太はそこの局員である。優太が配達を請け負った手紙は、どれも大切なもの。それを届けるために、今日も優太は駆けまわる。
手紙には気持ちがこもる。
様々な気持ちがこもった手紙を優太は送り届ける。
あやかしから人へ。
人からあやかしへ。
今日も優太は二つの世界を行き来する。