最後に立ち会う瞬間後悔がないといえますか?

作者おくねぇ

一ノ瀬環は学生の頃から担任の先生であった津雲龍に恋をしていた。告白を続けていた結果二人は環が卒業したら付き合うことになる。しかし、龍に膵臓癌が見つかってしまう。残りの時間は限られてしまった二人は最後の時まで一緒にいることを誓うが龍は環に膵臓癌だったことを隠していた。

「好きだ」と俺が言う。

龍せんせーは何も言わずに俺にキスをする。

この時間がずっと続くと思っていた。

「ありがとう」も「愛してる」も大人になる度に増えていくと思っていた。

龍せんせー……伝えたい言葉はいっぱいあった。言って欲しい言葉も星の数ほどあった。

最後に立ち会う瞬間後悔がないといえますか?