いじめに合っていた宇治姓(うじかばね)は毎日が憂鬱だった。誰も自分を理解してくれないと考えていたからだ。そんな毎日に疲れていると一人の女性に話しかけられる。「あらー。面白い思考に囚われていますねー。カブトムシさん?」姓をカブトムシと呼ぶのはカウンセラーを名乗る志向葦(しこうあし)と言った。その出会…

「どうせ誰も俺を理解してくれない」

理解して欲しい気持ちが今では乖離してしまう。

「こんなことなら消えて死んでしまいたい……」

疲れた思考を振り絞って歩きだす。すると、一人の女性の声が聞こえた。

「あらー……面白い思考に囚われていますねー。カブトムシさん?」

「カブトムシ……」

「はい。うずくまっているカブトムシさん」

奇妙な人にあってしまった。