いつか小説家になりたい、と新人賞に応募し続ける、自称ワナビー(何者かになりたい人)の久野綾真は本業の合間に親友で人気小説家であり引きこもり生活を送る大瀧旭の生活のサポートをしていた。

ある日、旭の弟である晶が綾真に相談を持ちかける。晶は旭とは違い、この世に何も自分は残せないのだと言う。綾真はそん…