私にとってしんのすけさんという作家さんは誰よりも1番大好きな作家さんです。今まで全ての作品を楽しませてもらいましたが、どの作品も私は愛しています。しんのすけさんの作品は絶対に読む手が止まらなくなるので万全な状態で静かな空間で読みたくなります。主人公の思考の描写も、私なら恥ずかしくて隠したいと思えるような感情を文字にしてくれてとても親近感が湧きますし、より主人公や登場人物たちに愛着が湧きます。それらを踏まえていたので今回『残り火』という作品を読む前には相当ハードルが上がっていたのですが、やっぱり想像以上に素敵な作品でした。どの場面を切り取っても私は涙を流すことができると思います。その涙にも様々な意味が込められていますが、とにかく感情がとても揺さぶられました。毎回読み終わった直後の余韻はとても長いので今回も覚悟していましたが、読み終わった後の喪失感、満足感にはやっぱりまだ慣れません。2人の今後をまだまだ知りたいし、見守っていきたいです。正直、感想を書いている今も終わってしまったことを認めているようで心苦しいのですが、読み終わった直後のこの感情を何とか文字に起こしたいと自分を奮い立たせています。決して祝福される声は多くはないカイとコトという2人ですが、この2人の行く末を見れた私は本当に幸せです。大いに祝福してあげたいです。後半のヒロくんとコトの会話のシーンでは私は何度も驚き、何度も涙を溢していました。コトちゃんという子の周りにはたくさんの愛が溢れていたのだなと安心したし、コトちゃんの言う通りカイという人は本当に優しくかっこいい男でした。記憶を無くしてもう一度読み返したいという気持ちもとても強いですが、全てを知った今もう一度読み返したら私は今度はどんな気持ちになるのだろうというワクワクもあります。お金を払わずに読んでいいのだろうかと思えるくらい素晴らしい作品たちばかりです。いつか作品が非公開や削除されてしまうのならばお金を払ってでも私の手元に置いておきたいという作品たちばかりです。それくらいいつも感銘を受けています。長くなってしまいましたが、これからもしんのすけさんの作品を楽しみに生きていきます。私にとっては自分の考え方に影響を与えてくれる作品たちばかりでいつも読む時は楽しいです。そして今回も素晴らしい作品を生み出してくださり本当にありがとうございました。