倉田 静香 三十九歳 真壁不動産経理部所属
過去のトラウマから恋愛に臆病になって前に進めないアラフォー女子。
翔の子供を出産しシングルマザーで育てている。
翔と会えなくなって五年後翔との再会を果たす。
真壁 翔 二十四歳 真壁不動産の御曹司
新入社員として配属になった経理部で静香と出会い、一目惚れをする。
猛アタックの末、結ばれるが、アメリカ支社勤務を命じられ、静香と会えない日々が続く。
五年後静香から翔のスマホへ電話が、しかし電話の相手は翔の息子翔太だった。
「パパ、ママがあいつに取られちゃうよ」
翔は急きょ日本へ戻る決意をする。
二人は入籍し幸せな結婚生活が待っているはずだった。
しかし、そんな矢先静香の病気が発覚する、実は一年前から治療していた。
だが手術を受ける事に静香は首を縦に振ろうとはしない。
後遺症に記憶障害を告知されていたからである。
二人の記憶が無くなるなんて死ぬより辛いと涙ながらに訴える静香。
翔の説得で静香は手術を受けるのだが、果たして静香の記憶はどうなるのだろうか。