『葬送華(そうそうか)』。

 いつからか、人が死ぬとその人の身体から芽が出、そして肉体を養分にするかのように花が咲くようになった世界。父親をなくし、母親と二人で暮らすハナという少女はある日の学校帰り母親の自殺を目の当たりにする。
 母親の遺体は、一輪の花となり消えてしまった。生きる希望を失ったハ…