主人公の五条浩紀は26歳で妻子持ち。妻の由香里と一人息子の蓮人と三人でくらしていた。妻に惚れ込んでいた浩紀は何かと家事や育児に協力的で世間的にいい夫と呼ばれていたが、妻の由香里とは随分前から会話が減り気持ちが離れかけていた。ある日、母親に言われた言葉を深く考えてしまう。自分でも、もし…もっと見る
俺は家族を愛していた。
あの時が来るまでは—―――。