中々気持ちの届かない憎らしい人だけどあの人の幸せの為なら、僕は—―――初恋を拗らせた能面狐顔君は忠犬のように支え続ける。いつかは来るであろう、彼女の幸せな未来を想像しながら…。
自分には感情がないと思っていた。
なのにあの人に会ってから俺は変わり始めてた。
それなのに、俺の印象は冷静、冷血、冷酷?らしい。
それに加えて狐の面とかさ、そこまで悪くないと思うけど…。
どうやらこの乏しい表情のせいでそう思われてる。
ああ、なんて不条理な世の中なんだろうね。
俺はあなたのことをこんなにも愛しているというのに。