ドリーミング・オブ・ユー

作者中山史花

未来で恋人になるふたりの姿が、夢に現れる。ただそれだけの、なんの役にも立たないおかしな力。
「同じことされたい?」「変でも、いいんじゃない」あなたは音もなく泣いている。「見過ぎ」「すきって、言った?」







あなたはいつか、私が絶対に聴くことのない、


あいの言葉をささやくのかもしれない。


私が絶対に見ることのないまなざしで。






「——のこと、すきかもしれない」




 それは、どうか、なにかの間違いであって。