「ぜんぜん減ってないじゃん」「遊佐、飲んで」わたしたちは二匹の犬になって、適当にかわいがられつつ、日向ぼっこでもして暮らすのだ。「いつ見てたの?」「ずっと見てたよ」
透きとおる泉にさわったような気持ちで、かれの目の中にとどまった。
2019.1.20発行
ちいさな文芸誌『こなっつ vol.3』所収