尾張大名・織田島宗近を父に、三条橋家の娘・芙由子を母に持つ織田島宗冬。嫡男でありながら、秘密を抱える忌むべき体により父に疎まれ、他家へと人質に出される幼少期を過ごす。常に命を危険に晒す日々だが、側には腰元に化けた美貌の忍・藤森葛が付き従っていた。葛もまた、幼い頃に大名の父と三条橋家の出である母を亡…

仮名手本 桜公記

 

 戦国末期、可憐な容姿ながら父に疎まれ、人質生活を重ねる織田島宗冬。宗冬の母の遺命により、侍女と偽って常に側に仕え、生きる為の全てを叩き込む忍の頭領・藤森葛。

飢えた心を埋めるはどんな愛か。男と男、男と女…ジェンダーの垣根を越えた愛とは

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