両親の離婚によって、古ぼけたアパートに越してきた実花。
ある日、クローゼットの鏡に映った自分が笑って、声をかけてきた。

「……あんた、なに」
「ミカだよ」
「実花はあたしだもん」
「わたしも美香だよ」

実花と美香。
鏡越しに、二人の交流が始まる。