婚姻を間近に控えた或る日。公爵令嬢グレイスの元にやってきたのは、婚約者であるレブロン王国第1王子ハリス。
「婚約を破棄したい」というハリスに、「お望みのままに」と、ふたつ返事で了承したグレイス。
慰謝料を支払う用意があると告げるハリスに、「殿下、ご冗談を」と笑い飛ばした。
グレイス・ベルナ・ローゼ…



有能な 聖女 には、






地位 も 名誉 も、






王子 もいりません。






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